天国から還ってきた男 マッドマックスの微妙な冒険

残された僅な時間を更に削って死に急ぐマッドマックス。これは彼の命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。全ては時の中に…

第35回大分県チャレンジサイクルロードレース 私の命あるうちに・・・#3

【臆病風に吹かれて】

 レース中盤くらいの出来事である。コース場の一か所がやけに慌ただしい・・・。私は直感した。落車があったな・・・。

 既にスタッフやチームメートが駆けつけており、コースから怪我人を運びだそうとしているところだった。どうやら集団落車が起きたようだ。1人は顔面から流血が・・・。

 何台かのロードバイクはバイク点検後にレースに復帰できたようだが、やはり複数のロードバイクは走行不能でリタイヤとなってしまった・・・。

 ロードレースは通常は前走者のドラフティングに入った団子状態で走っているので、誰かが急にラインを変えたり、スローダウンしてしまうと後ろや横の選手と接触して集団落車が起こることがあるので油断禁物である。

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「・・・やっぱ棄権しようかな。」

集団落車を見てしまったマックスは怖気づいたようだ。無理もないか。

「おいおい、せっかく大分県まで来てるんだ、走るだけ走ってみろよ。安全運転で走れば大丈夫だって」

「本当か?本当に本当か?」

「ああ、大丈夫だ。それにお前には失うモノなんて何もないだろ?」

「・・・そうだった!俺にはもう・・・命以外に失うモノなど何もなかったな(笑)なら大丈夫だな!安心したぜ、相棒」

 複雑な気分だな。こんな説得で見事に納得してしまうマッドマックスもどうかしていると思う。

 なんだかアイツが不憫に思われてきて少しだけ悲しい(>_<)。

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