天国から還ってきた男 マッドマックスの微妙な冒険

残された僅な時間を更に削って死に急ぐマッドマックス。これは彼の命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。全ては時の中に…

広島県サイクルロードレース2017 阿修羅連合軍 VS マッドマックス #4

【阿修羅達との遭遇】

そしてついにマックスの出走時間になった。

スタート周辺に参加者が集まってくる。何気に参加者のバイクを見てみると・・・ほぼ全員がデュラエース装着&カーボンホイールが標準装備といった感じだ。
アルミホイールではフルクラムレーシングゼロを見かけた。

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「・・・本当にカテゴリーCなのか?ビギナークラスのはずなんだが、機材を見る限り全員上級者としか思えないんだけど?」
広島県はロードレースの競技人口も多いし、ビギナーでもいきなりデュラエース装備するのかもな・・・こっちは105なのに・・・やれやれだぜ」
「それに、広島の選手たちの会話を聞く限り、このコースのレイアウトもばっちりのようだ。三段峠とかコーナーの名前まで熟知している。どう見ても只者じゃない。油断するなよマックス」
 スタートラインにつくと、より一層広島の選手たちの圧倒的なプレッシャーを感じる。どうも悪い予感がしてならない。

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 選手を見渡すして観察する。気になる選手としては、ヒルクライマー2名、オールラウンダー2名、スプリンター1名といったところだが、その他の選手もなにやら危険な感じがする。
「で、このレースはどんな作戦で行く?」
「早めに広島の選手の手の内を見極めないと危険だ。ここはスタートと同時に先頭に出るんだ。そこで彼らがどう動くのかを見てみたい。」
「後ろで様子を見なくてもいいのか?脚を使うことになるが・・・」
「かまわない。後ろで様子を見ていると、いきなり中切れが起きて千切られてレース終了する可能性が非常に高い・・・どうも悪い予感がする」

「わかった。先頭だな・・・」
ガチガチに緊張している様子のマッドマックス。そしてついにスタート!

 

マックスはホームストレートで指示通り先頭に出るが、第1コーナーを曲がって直ぐの立ち上がりで広島の選手が1名マックスを追い越していく。
「どうした?マックス。いきなり追い抜かれたぞ」
「・・・脚の調子が悪い。昨日逃げた疲れが残ってる」

やはり2日連続参戦は無茶があったな・・・。

「マックス、その選手に付いて行くんだ。自分から後ろに下がるなよ」
その選手はヒルクライマー系だったのだが、鋭い加速で前を引く。
しばらく後ろについていくマックスだが、真後ろから恐ろしいプレッシャーを感じる。
案の定、下り区間でさらに2名がマックスの前に出て行く。
「・・・!?あの抜き方は初心者なんかじゃないぞ・・・」
「やはりな・・・マックス、今からは広島選手は全員カテゴリーB+以上と認識しろ」
 自転車乗りの言う「私は遅いですよ」とか「私は初心者です」は全然あてにならないのはどこも同じだなぁ~(>_<)
 そこから更に2名がマックスの前に出て行く。
「マックス、彼らの手の内の一端が分かったし、メイン集団のメンバーが固定されたから後ろに下がるんだ。次は各選手の脚質を見極めろ」
「了解」