アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

SCCクラブラン 激突!赤壁の戦い ぼくらが出会った思い出の場所#2

【魅せます!ど根性!!】

 東行庵を出発してから順調に距離を伸ばしていく。温泉同好会のリーダーでありブルベマニアかつSRであるブルベンは先頭付近を走っているようだ。

 このクラブランには東行庵の朝練に参加している鬼が多数参加しているため、先頭付近では激しい戦闘が繰り広げられていることだろう・・・死ぬなよ、ブルベン。

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 途中のコンビニで休憩&補給をする。今のところ何事も無く順調に進んでいる。ブルベンも健在であり、エリザベスのホイールも問題ないようだ。

 そして2回目の休憩が終わり、次は秋吉の壁を登った先にあるカルスターを目指すことになった。

 秋吉台へ向かって進む途中、赤信号で停止しようとした時にそれは起きた・・・

「パァァァァーーーーーン!!!!!」

またか!?また銃撃か!?俺って最近狙撃されること多すぎじゃね?

 いや、勘の良い人ならわかるだろうが、パンクだ。しかも私のインターセプターのリアタイヤが・・・。

 後ろを走っていたエリザベスに手伝ってもらいながらパンク修理をしていると・・・

サイクルピット240のイケメン店員さんがサポートカーからフロアポンプを取り出して颯爽と現れました!

 まさに「神」。さすがプロは手際の良さが違いますねぇ!あっという間に修理完了!パンクの原因はブレーキシューとタイヤ接触によるサイドカットでした。5700系の初期ロットのブレーキキャリパーはネジが緩んでシューがタイヤに接触してしまう事例があるとのこと*1

 買って間もないタイヤが早くもダメに・・・やれやれだぜ

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 パンク修理で遅くなった私とエリザベスは急いで壁へと向かいます。果たして、私の献策は成功するのか・・・。

 壁は序盤から急勾配になり、中盤から後半に掛けてはさらに勾配が急になるという、もはや嫌がらせとしか思えない構造をしています。

 登り始める時、エリザベスはファイナルローを温存して登ろうとしていましたが、軍師マッドマックスは直ちにファイナルローにするようにアドバイスします。

 この壁、距離は短いですが最初から最後まで激坂であり、途中で休める場所が皆無のため、足に疲労が溜まったらアウト・・・足を地に着くことになります(>_<) このため、タイムを度外視して、登りきる事のみに専念するようにしました。

 私のアドバイスどおり、ファイナルローに変速して壁を登るエリザベス。回転数の割にあまり距離が進みませんが、まずは完走することが最優先です。

 中盤以降になるとさらに勾配がきつくなってきます。疲労も蓄積されますがエリザベスは黙々とペダルを回し続けます。そして前回足を着いた場所を見事クリア!

 その後もひたすらペダルを回し続けて少しずつ壁をよじ登っていきます。そしてメインの壁を登りきって、右折するエリザベス・・・ですが、足の疲労がピークに達しており、ロータリーのところを一周回って体制を立て直してから、改めて登ります。

 

<<<走馬灯開始>>>

 

 ここで私は既視感に捕らわれてしまいました。何か懐かしい感じが・・・そう、忘れもしません・・・何だっけ?

 ここは私こと「マッドマックス」と某組織こと「温泉同好会」が初めて出会った思い出の場所だったのです。

あの時、温泉同好会のリーダーのブルベン達と出会ったことが全ての始まりでした。あれ以来、私は温泉同好会の手先「マッドマックス」となって、数々のサイクリング・イベントに参加して、その手を血に染めてきたのでした・・・

 

<<<走馬灯終了>>>

 

 そして数分後・・・

 足を一度も地に着くことなく、秋吉の壁を登りきったエリザベス。素晴らしいど根性に感動しました。

 皆の待つカルスターで記念撮影。皆さん、お待たせしてスミマセン!遅くなったのは私がパンクしたからでした!

*1:+_+