アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

【ケープコッド編#3】 Pray

【再会】

    不思議だな。あれからもう何年も経ったような懐かしさを感じる。

 この辺りは何も変わっていない。駅周辺が再開発で変化し続けているのに、ここらは取り残されたようだ。

 しばらく辺りを眺めた後、お店のドアの前まで来たのだが・・・急に怖気づいてしまった。ノブを回したいような、回したくないような・・・。だが、ここで突っ立っていても何も始まらないな・・・よし。

 ゆっくりとノブを回してドアを開け中に入る。

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 店内は間接照明で照らされていて、穏やかなピアノ曲が流れている。

何も変わらない・・・いつもの・・・。お店に一歩入って立ち尽くしている私。

店員「いらっしゃいませ」

 懐かしいあの声が聞こえてきた。その声に私もいつものように答える。

私「偶然近くを通りかかったものでね。一応寄ってみたんだが・・・お邪魔だったかな?」

店員「・・・はい、とってもお邪魔です」

私に気が付いて意地悪そうな笑顔で答えてくる。

私「やあ、久しぶりだね・・・アッシュ!」

アッシュ「お久しぶりね~あなたに会うなんて~♪」

私「あれから~何年経ったのかしら~?」

アッシュ「あはは、わかった!わかりました!カラオケもないのによくやるよ(笑)とりあえずカウンターに座ってよ、モンティナ!」