アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

マッドマックスと行こう! 志高湖編#4

【昔、水曜スペシャル探検隊というナウイ番組があってだな・・・】

 辛うじて一人の犠牲者も出すことなく巨大な滝や壊れかけの吊り橋を乗り越えることができた探検隊。

 前人未踏のジャングルに分け入ってから既に1時間以上が経過している。隊員達の体力は既に限界寸前である。しかし、探検隊の先頭を行くのはベテラン中の大ベテランのドアーズ隊長である。ランニングとウォーキングを適度に織り交ぜて隊員たちを引っ張ってくれる頼もしい隊長だ。ジャングルの奥深くに来ると、少しの油断で現在位置、目的のコースがわからなくなってしまう。

 そしてあまり頼りにならない赤青色の矢印・・・前人未踏のジャングルに何故矢印が存在しているのかだって?

マックス「それは大人の事情という奴だ」

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 このころになると、隊員達からある不満が噴出してきていた。

メリッサ「お腹空いた~」

エリザベス「何か食べたいね」

ジュリエット「・・・お腹空いた・・・」

マックス「フフフ、こんなこともあろうかと私、サンドイッチを・・・なんて持ってきてませんよ(笑)あはははははは~」

メリッサ&エリザベス&ジュリエット「・・・・・・・・・」

マックス「・・・・あ?あれはなんだろ?(何その突き刺さるような視線・・・怖い・・・)」

身の危険を感じたため、銀ギラギンにさり気無く注意を逸らして逃げ出すマックス。

 そう、水分の補給はこまめにしているのだが、携帯食料しか持ってきていないので本格的な空腹を紛らわせることまではできないのだ。

 それに加えて、マックスは500mlのペットボトル1本しか持ってきておらず、既に空になっている。

マックス「どっかに自販機かコンビニがあればな・・・」

 何度も言うようだがここは前人未踏のジャングルなのだ。そんな人工的なものなどあるわけねーだろ!!!

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 この時、隊員たちの脳内BGMは全員揃ってゴダイゴガンダーラであった。

マックス「そこへ(レストラン)行けばどんな夢も叶うというよ~」

山を越え、谷を渡り、道なき道を進む探検隊。疲れと空腹から油断が生じたその時!

マックス「インガンダ~ラ、ガンダ~・・・!?蛇だーーーーー!!!!」

 田畑のあぜ道を走るドアーズ隊長の後を進むマックスの目の前を巨大な黒い蛇が横切ったのだ!!!直ぐに草叢に逃げ込んだが、1メートル以上はありそうだ。

マックスが叫ぶのとほぼ当時に、後方のジュリエットが全速力で逃げ出す!あれ?さっきまで疲れていたのにあんなに元気になっちゃったよ?

ジュリエット「キャアーーーー蛇怖い!!!」(注意:写真はイメージです)

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どうやらジュリエットは蛇が苦手なようです。

マックス「大丈夫、大丈夫、もう居ないよ~」

ジュリエット「本当に?本当にもう居ない?もう出てこない?」

マックス「本当に本当。マジでいないって。この眼を信じて(キリッ)」

マッドマックスのヘテロクロミア(金銀妖眼)が怪しく光る。

ジュリエット「・・・」

マックス「・・・」

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 そんなこんなで、先へ進む探検隊。再び木陰に入ることができて全員が安堵する。

え?結局マックスの眼は信じて貰えたのかだって?

マックス「それは想像にお任せします

細かいことを気にしてはダメだぞ。

 メリッサ、エリザベス、ケイシーは蛇は大丈夫とのことだ。因みに、カエルも大丈夫ということで、エリザベスはピョンピョン跳ねるカエルを捕まえて見せてくれたりと大活躍であった。

マックス「GJ!!」

 それから再びペースアップして走っていると本日第二の犠牲者が!

マックスの前を走っていたメリッサが、地面から突き出た大きな石に躓いて転倒したのである。これまた幸いなことに、全くの無傷で何事も無かったかのように走りだすことができた。

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 そして棚田の間から由布岳が望むことのできるポイントへ。その手前には鉄橋も見える。なんだか懐かしい風景だな~。

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のどかだ・・・実にのどかな景色。ここだけ時間の流れが緩やかになっているような気がする。

 このトレイルランのコースには数カ所猪避けの柵で囲われている場所がある。そこは柵の扉を開けて通り抜けることになるのだ。最後に通り抜ける隊員は、その扉を閉める必要がある。扉を開けたままだと猪が作物を荒らすので要注意だ。

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 コースの一部が通行止めになっていることもあり、道に迷う探検隊。地図を広げて現在位置を確認して、進むべきコースを判断する。

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 このとき探検隊員の全員が、どこか適当な場所で休憩を取りたいと思い始めていたのであった。