天国から還ってきた男 マッドマックスの微妙な冒険

残された僅な時間を更に削って死に急ぐマッドマックス。これは彼の命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。全ては時の中に…

マックス VS モンティナ #7

【雲雀峠のブレイク・ダンシング】 

1週間後
 
 マックスとモンティナは前回と同じスタートラインに並んでいた。マックスのバイクは、アッシュから借りたカーボンキラーと呼ばれる軽量アルミバイクだ。
マックス「・・・いくぜ?」
モンティナ「負けないぞ!」

前回と同様にスタートからダンシングでアタックを仕掛ける両者。モンティナはカーボンの特性を活かして加速していく。前回はこの加速に追いつけなかったマックスだが・・・。
 
モンティナ「離れない!?ついてくる・・・」
マックス「いける!このバイクなら・・・フルカーボンの加速に付いていけるぞ!」
カーボンキラーを力でねじ伏せて加速するマックス。そしてモンティナと並ぶことに成功した。
 
平坦路から緩い上り坂までは全くの互角。そして激坂に突入する2人。
シフトアップして豪快なダンシングを開始するモンティナに対してマックスは・・・
モンティナ「馬鹿な?お前が・・・」
マックスも豪快なダンシングで対抗する。最近、雲雀峠で覚えたスキル「ブレイク・ダンシング」をカーボンキラーで実践したのだった。ダンシングが得意なモンティナと互角に戦うマックス。
 
そのまま頂上を越えて今度は下り坂に入る。2人ともダウンヒルポジションで果敢に下りを攻める。一見互角のように見えるが、黒いバイクがスルスルと前へ出て行く。
モンティナ「あのバイク・・・ダウンヒルが早い?」
マックス「モンティナ、下りなら負けないぞ!」
既に時速○○ですっ飛ばしている2台のロードバイクだが、マックスはさらに速度を上げる。
モンティナ「そんな馬鹿な?下りでこんなに差がでるはずは・・・?」
マックス「お前のバイクのポジションはダンシングに最適化されているからどうしてもダウンヒルポジションが甘くなるんだよ」
下りが終わり、今度は再び上りに切り替わる。
マックスが僅かにリードしたまま、上りを終えると再び下りに入る。今度の下りは左右に大きくカーブしている。
ここでもマックスは果敢にバイクをバンクさせてギリギリのラインを攻める。
カーボンキラーは、マックスが狙ったラインを正確にトレースしてくれた。それに比べてモンティナのラインは攻めきれていない。フロントフォークが若干撓んでいるようだ。
マックスが僅かにリードしたまま最後の上り坂へ突入する。ここで再びモンティナがダンシングでマックスの真後ろに付く。
 
マックス先行のまま終盤の平坦コースに入る。
 しばらく1車線の狭い道路が続くが、ゴール手前700メートル地点で一時的に2車線に変化してから、再び1車線に狭まってゴールを迎えることになる。
モンティナは考える。マックスは2車線区間でアタックしてくると予想しているはず。ならば・・・。
モンティナは2車線になる前に、1車線の細い道で強引にマックスに並んだ。
マックス「何?ここで仕掛けてきた!?」
2台が並走して2車線区間に入る。どちらも一歩も譲らないまま再び車線が狭まっていく。そして2台がギリギリ通れる幅の道を加速していく。左がモンティナ、右がマックス。
道は緩やかに右にカーブしていき、その後左にカーブしてゴールとなる。右側に居るマックスは、右カーブでモンティナの前にでないと負ける展開だ。
このため、ドロップポジションでゴールスプリントを開始するマックス。一方、モンティナはブラケットポジションのまま、腕を地面と水平にした奇妙なポジションを取ってダンシングを開始する。
 マックスはモンティナの前にでることができず、両者は並んだまま右カーブを曲がり終えた。
 そしてカーブのインとアウトが入れ替わる。イン側がモンティナ、アウト側がマックスとなった。
 曲がり終わったところがゴールだ。。
この時点でウスター&お好みソース派の運命は風前の灯となった・・・
マックスは再び負けるのか?