アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

津和野侵攻作戦 俺の屍を越えてゆけ #5 最終回

【これが予算の差か!?】

 当初の予定では、津和野の次は阿武川ダムへ行くことになっていた。しかし、既に暑さと、アップダウンの多さと、疲労からこのまま最短距離で撤退するという提案がなされた。

フルクラー「賛成!」

ウォルター「賛成」

ベンジー「賛成!」

ワイルダー「賛成~」

ブルベン「賛成!」

マイケル「賛成」

マックス「賛成」

本法案は満場一致で可決成立しました。

一同「ばんざーーーーい!!!ばんざーーーーい!!!ばんざーーーーい!!!」

万歳三唱で喜ぶ地獄の7人。

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 というわけで国道9号へ続く裏道を走っていくことに。この道を知っているのはマックスだけなので、マックス先導で坂を登っていく。

 上りきったところが県境になっている。この県境では、それぞれの県の道路整備に対する予算を伺い知ることができた。山口県側は舗装が綺麗だが、島根県側は完全放置されている。

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 看板についても山口県側は、市町村合併もあり比較的状態が良い。

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 一方、島根県側の看板は見るも無残に朽ち果てていた・・・無茶しやがって・・・。

国道9号線に入ると、緩やかな下りとなりペースが上がる。ニューマシンのブルベンが先頭を引いており、その後ろにマックス以下6名が続く。

 しばらく進むと、昔懐かしいアニメ一休さんの看板が見えてきた。

ブルベン「ビシッ!」

 その時、何か合図するようにブルベンが一休さんの看板を指差した。

 看板には寝そべった一休さんが「急がない、急がない」と安全運転を呼び掛けている内容だ。

 当たり前に受け取れば、スピード控えめにして安全運転でいこうぜ!という呼びかけだ。

と こ ろ が だ !

 次の瞬間、ブルベンが突然全力で加速していく!!千切れないようにマックスは後ろに付いて行く。凸凹だらけの道路が続いて走り難いのなんの・・・という状況を忘れたかのようにスピードアップするブルベン!!

 マックスが恐る恐る後ろを見ると・・・他のメンバーは千切れてしまっていた。だが、なおも速度を緩めないブルベン(笑)マシンの性能テストしたいのはわかるんだが。

 後に、この行為がポタリング詐欺だ!と、メンバーから訴訟を起こされる寸前までいったのは内緒である(笑)

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 道の駅に到着。ここでアップルパイを食べたのですが、これがとっても美味しい!リンゴが山ほど入っていて味も良くオススメです!!

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 道の駅から出発して暫くは順調に進んでいたのですが、やはり道路が荒れており気が抜けません。そんなとき!落とし穴か?と思えるほどの地割れを起こしたアスファルトが!

 全員がそこを通り抜けた時、1台のロードバイクがスローダウンしました。

ワイルダー「パンク!!」

一同「ストップ!ストップ!ワイルダーパンク!!」

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 この道はあちこち補修が必要だと感じる。というわけで、手早くパンク修理開始!この手の作業は慣れたもので直ぐに復帰できました。

 ワイルダーのパンク修理中に、この道路横の線路にSLやまぐち号がやってきました!!

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 ワイルダーが復帰して走っていると、今度はマイケルの脚が攣ったというアクシデントが!幸いなことにマイケルは直ぐに回復しました。高温状態で走り続けるのはやはり気が抜けませんね。

 道の駅仁保に到着する直前には今度はブルベンの左足が攣ってしまい、フルクラーは頭痛に苦しんでいたとうい、まさに灼熱のライドでした・・・。全員無事に帰って来られてよかった・・・。

 その後、みんなで山口市の温泉で汗を流してから、ハンバーグ店で肉をガツガツ食べて今日のライドは全て終了となりました。 

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 それぞれの帰路につくODKメンバー。

最後のメンバーを見送ったマッドマックスは、再び・・・独り暗闇の荒野へと消えていくのであった。

 その後、マッドマックスの姿を見た者は誰も居ない。