アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

射手座A*に魅かれて #1

マッドマックスとモンティナの死闘から数日後

 

 ガレージに保管してあるインターセプターを見つめるマックス。

マックス「やはり10年前のマシンか・・・」

モンティナ「フロントフォークまで交換しているが、もう限界だよ。フレームの設計の古さはどうにもならない。残された方法はフレーム交換・・・買い換えだな」

マックス「それしかないか・・・」

 ニューマシン購入の予算が果たしてどれだけあるのか?は、置いておくとして、ニューマシンの選定条件を考える必要がある。

 フレームセットでコンポ載せ替えというのも良さそうだが、フレームセット自体が総じて値段が高いんだよな。完成車で買うなら、ミドルグレードでコンポはアルテグラかな。

 他の条件としては、そこそこ軽量、メンテナンス性が良い、汎用性高い、他の人と被らない、安い・・・ってところかな。

モンティナ「ところで、この前のカーボンキラーはどうしたんだ?」

マックス「ああ、あのバイクならアッシュに返したよ。借り物だったんでね・・・そうか、その手もあったか」

 アッシュに借りたあのカーボンキラーというもありかも知れない。あれは良く走るバイクだった。まあ、アッシュが相当弄っていたというのもあったんだが。

 しかし、そうなるとアッシュと被ってしまうな・・・。アッシュのバイクと同等の別のバイクがあればな・・・・別のバイク・・・・被らないバイク・・・・ん?何か思い出しそうな・・・・

モンティナ「どうしたんだよ?鳩が豆鉄砲食らったような顔して」

マックス「思い出してきた・・・昔欲しかったあのバイクだ・・・あのバイクなら・・・」

モンティナ「3年前にお前が一目惚れしたというアレか?しかし、あのバイクはもうカタログ落ちしているかもしれないぞ?」

マックス「そうかもしれないが・・・今どうなっているか調べてみるよ」

モンティナ「やれやれ・・・バイクに恋煩いか?」

マックス「ああ、そんなところだ」

一目惚れしたあのバイクのことを調べ始めるマックス。

はたして、マックスは初恋のバイクと再会することができるのか?

できたとしても、そんな予算があるのか?

そもそもこれ以上バイクを増やしてどーすんだ?

どこに置く気だ?

何に使うんだ?

 

誰か止めてくれ!! by マッドマックス