アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

マッドマックスの夏休み シーズン1 #5

【アイツを逃がすな!!!】

モンティナ「・・・チッ・・・気付かれたな

 マックスとモンティナは、先行する赤いロードバイク「刺身醤油派」を追走していた。徐々に距離が縮まっていたのだが、マックスとモンティナが追いかけていることに気づき逃げに入ったようだ。

モンティナ「マックス!ペースアップするぞ!5秒で先頭交代だ!」

マックス「だから何で追いかけるんだよ!?」

モンティナ「説明は後だ!絶対にヤツを逃がすな!」

マックス「・・・わかったよ、1点貸しだぞ!ヒャッハーーーーー!!!

 追撃態勢にうつるマックスとモンティナ。しかし!赤いロードバイクは更に加速して逃げ続ける。

マックス「おいおい!誰かは知らないが、あの赤いヤツかなり速いぞ!」

モンティナ「逃がさねーぞ!!刺身醤油!!!」

 本気モードでペダルを回し始めるモンティナ。いったい、あの2人の間に何があったのか?マックスとモンティナのローテーションで徐々に差が詰まっていく。

モンティナ「もう少しだ!」

マックス「・・・何が何やら・・・」

もう少しで刺身醤油派が射程距離に入る。

マックスとモンティナがそう思った時、逃げていた刺身醤油派が突然予想外の行動に出た。

モンティナ「何!?馬鹿な!!」

マックス「ええ?嘘だろ?何であんなことが!?」

 刺身醤油派の赤いロードバイクが突然道路から逸れて、ヒマワリ畑の中に突入していったのだ。オフロード・・・畑の中を何事もなかったかのように走り抜ける刺身醤油派の赤いバイク。

マックス「違う・・・ロードバイクじゃないぞ、あれはシクロクロス

モンティナ「チッ!!!!あの刺身醤油野郎!!!

 ヒマワリ畑を越えて山の方へ入っていく刺身醤油派。それを悔しそうに見つめるモンティナであった・・・。ロードバイクでこれ以上追いかけることは出来ない。

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マックス「疲れたな・・・休憩しようぜ」

自販機の前で止まるマックスとモンティナ

モンティナ「・・・あの刺身醤油野郎・・・・」

マックス「晩御飯は刺身にするかい?」

モンティナ「すまなかったな、マックス・・・実は・・・」

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マックス「・・・・・そんなことがあったのか」

モンティナ「・・・・ああ」

 ゴニョゴニョと会話して納得した様子のマックス。

マックス「やれやれだぜ・・・」

 

※刺身醤油派とモンティナの因縁は、要望があればスピンオフで書くかも・・・書かないかも・・・