天国から還ってきた男 マッドマックスの微妙な冒険

残された僅な時間を更に削って死に急ぐマッドマックス。これは彼の命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

もみのきサイクル耐久レース#5 暴走機関車マッドマックス号の叫び

ブレーキの壊れた暴走機関車乱入!?

 5人の集団で2周目に突入し、ホームストレートの上り坂を走る。その中の一人は同じ90分クラスの福岡の選手だ。他の3人はクラス不明、交代選手が居るのかも不明。

 そして、この集団がどの辺りのポジションにいるのかもサッパリわからない。通常のクリテリウムと違って、見渡せるのは前後数十メートルであり、先頭集団も後方集団も見えない。どんな展開でレースが進んでいるのかサッパリわからないのだ。

マックス「どうしよう?ペースアップした方がいいのか?しかし、先は長いからな・・・」

 90分耐久レースは思った以上に長く厳しい。前半で調子に乗り過ぎると後半はガクンとペースが落ちてしまうのだ。しかも、初参加で県外遠征しているマッドマックスは、どの選手がどんなレベルなのかもわからない。

というわけで、とりあえずこの5人で集団を組んで走ることにしよう。

 ホームストレートが終わって長い上りを5人で上っていく。福岡の選手はダンシングを多用するようだ。話によると乗りこなせていないということだが、私の目には完全に乗りこなしているように見える。他の3人の選手はシッティングで上っていく。

 再び最高地点を通過してダウンヒル突入。

 左右に曲がりくねった下り坂をクリアしていく。途中、何人かパスしていくと、最初のヘアピンカーブがやってきた。

 みなさんイン側に寄せて、かなりのスピードでクリアしていくが、私の前を走っている福岡の選手がコーナーの真ん中辺りでアウトに膨らみヒヤっとしたが、なんとか立て直したようだ。その間、私はインをついて前に出た。

 ここでマッドマックスのダウンヒルモードに火が付いた!

マックス「ダウンヒーラーマッドマックスの走り見せてやんよ!」

 コーナーからの立ち上がりで先頭に躍り出ると、暴走機関車のように加速しながら下っていくマッドマックス!

 タイヤのグリップ限界まで使ってバンクさせて高速でヘアピンをクリアしていく。このコースでは、難しいコーナー前にはブレーキポイント用のコーンが置かれているのだ。これがあるので、コースを覚えていない私でも難しいコーナーをクリアしていくことができるのだ。

 さらに次のヘアピンコーナーも高速でクリアしていくマッドマックス!まさにマッド!命知らずのマッドマックス!

 

マックス「ヒャッハーーーーー!!!!」

 

 私の後ろの選手はコーナー出口で引き離されており、立ち上がり加速で再び私の後ろにつくことを繰り返している。

 

マックス「なんだか調子が出てきたぞ~!おい、野郎ども!もっとペース上げるぞ!マッドマックスに付いて来い!!ヒャッハーーーーー!!

 

 このレースが90分耐久レースであることを完全に忘れ、体力温存せずにダウンヒルを楽しむマッドマックスであった・・・。