スカーフェイスといっしょ【元乃隅稲成神社編】#1 ひとの話を聞きやがれ!
寒い!それにしても寒い!
最近は丁度良い気候というものが殆ど存在しないように感じるのは俺だけだろうか?いや、違うはずだ・・・俺がそう思っているんだから、全人類がそう思っているに違いない。うむ、絶対に間違いないな。なにしろ地球も太陽も俺を中心に回っているという噂さえあるのだからな、俺こそがスタンダード、俺=スタンダードなのだ。
みなさん、おはこんばんちわ
このフレーズをググらずにわかった人は連絡してくれ。抽選で・・・何もでないぞ。
本日、天候は晴れている。この弁天池周辺は濃い霧に包まれているが・・・まあ、雨は降らないだろう。
今日のライドのスタート地点は弁天池だ。真夏にここに来るたびに池に飛び込みたいという衝動を何度我慢してきたことか・・まあ、夕方にローカルテレビのニュースのネタになりそうなので実行はしないが、いつの日か・・・は!?いや、それは置いておくとして、改めてみなさん、おはこんばんちわ!スカーフェイスだ。
アプリコット「何この人・・・さっきから一人でブツブツ言って・・・怖い」
マッドマックス「ああ、そいつはスカーフェイス。気にしないでいいよ。悪い奴じゃあないが変態なんだ」
アプリコット「ええ?変態なんですか!?」
スカーフェイス「聞こえているぞ・・・マッドマックス」
マッドマックス「あ!池に魚が泳いでるぞ!アプリコット」
アプリコット「本当だ~魚が泳いでる~!」
元乃隅稲成神社という神社が長門市の千畳敷近くにある。ここ最近、人気スポットとして有名になっている、ということで行ってみることになったのだ。
モンティナ「そろそろ出発しよう。距離は大したことないけどアップダウンが結構あるからな」
マッドマックス「そうだな、じゃあ出発しよう」
アプリコット「行きましょう!」
スカーフェイス「よし、お前ら俺について来いよ!」
こうしてスカーフェイス御一行様は弁天池を後にして、長門市市街地へと向かって走ることになった。
スカーフェイス「ここらは霧が濃いな」
モンティナ「地理的に霧が出やすいのかもね」
マッドマックス「ここんところ、週末毎に台風が接近してたから今日くらいは雨は勘弁して欲しいところだな」
アプリコット「日曜日のイベントがいくつも中止になりましたからね~」
スカーフェイス「フフ、安心しろ!俺が台風など・・・・何だ?あの看板は・・水!?」
そこには謎の「水」という看板が道路の傍らに立ててある。
マッドマックス「ああ、その看板の先には弁天池のような名水が湧き出てるんだ。行ってみるかい?」
アプリコット「行ってみたい!」
スカーフェイス「よあい行こうぜ!ボトルに水も補給しないとな!」
モンティナ「は?さっき弁天池で補給してたのにもう飲んだのか?」
スカーフェイス「ああ、もう空だ」
というわけで、半田弁天という名水が湧き出る場所へ寄ることになったのだ。
スカーフェイス「ここにも水道が用意されているな」
マッドマックス「この一帯は綺麗な水の宝庫だな。こんなきれいな水で作った米や野菜は美味いだろうな」
アプリコット「あ!ここの池にも魚が居ますよ~」
モンティナ「本当だ。この池から逃げ出さないで住みついているようだ」
そうこうしている間にも、何組かが大きなポリタンクを持ってきて水道から水を汲んで持って行っている。
マッドマックス「こんな綺麗な水を毎日飲んでいたら心まで綺麗になりそうだな」
スカーフェイス「マッドマックス、腹一杯がぶ飲みしろよ」
マッドマックス「・・・・どういう意味かな?」
スカーフェイス「ふふん、そういう意味さ。真人間に戻るチャンスだぜ?」
マッドマックス「それはこっちの台詞だ」
それぞれのボトルに水を汲んで出発すると、間もなく白糸の滝の看板が現れた。
スカーフェイス「ついでに寄って行こうぜ!そうめん食いたいしさ!」
モンティナ「この時期はもうやってないさ。まあ、行ってみるか」
アプリコット「河童ですよ!雄雌の河童!」
スカーフェイス「この辺りは河童伝説があるのか?」
マッドマックス「わからん・・・」
モンティナ「知らないな・・・」
アプリコット「いいじゃないですが、この先には何があるんですか?」
マッドマックス「アプリコットは来たことないの?」
アプリコット「クルマで通過するだけで立ち寄ったことはないんですよ!ここも弁天池も!」
マッドマックス「まあ、近場の観光名所なんてのはそういうものかもな」
アプリコット「ああ!滝だ!すごい勢いで水が落ちてくる!」
マッドマックス「うーん、マイナスイオン浴びまくりだなぁ~これは」
モンティナ「どうでもいいが、木製の橋に苔が生えていて滑るぞ。気を付けろよ」
と、いってる側からスカーフェイスが転んでいる。
スカーフェイス「モンティナ・・・もう少し早く注意してくれ」