アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

山口シクロクロス#2 【ODKの銀の弾丸】

早朝、大雪が降っていたのだが、リフレッシュパークに到着するころには雪は止んでいた。恐れていた雨も降っていない。しかし、外気温は3℃・・・。

マッドマックス「来たのは良いが・・・クルマから出る勇気がない」

あまりの寒さにクルマのドアを開けることすら躊躇してしまう。

が、まあここまで来て参加しないわけにもいかないので、諦めて受付を済ませて試走することにした。

シクロクロスに乗るのは実に1年ぶりなのだ。1年間部屋の片隅でオブジェクトとして飾られていたのを引っ張り出したのは良いが、ディスクブレーキから擦れる音が聞こえる。そう・・・全く整備していなかったのだ。というわけで、大急ぎで整備して持ってきたのだがポジションは出ていないのである。試走しながらポジションを微調整。試走が1周終わった時点で・・・。

マッドマックス「やっぱり家でコタツに入ってみかん食ってた方が良かったか・・・・?」

そうこうしているうちに、ODKメンバーと合流し、スタート時刻となったのである。

この寒空の中、応援に駆け付けてくれたのはクライシスとウォルター。

ODKから今回のシクロクロスに送り込まれた刺客は2人

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1人は、ODK随一のローラー台マニアであり、仕事も家庭も絶好調であるローリングスター

もう1人は、ODKの銀の弾丸ことマッドマックス(意味:鉄砲玉、使い捨て、消耗品)

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というわけで、スタート。最初は区間はストレート・・・に見えるが・・・。

 

 このリフレッシュパークのコースには平坦路というものが存在しない。一見平坦に見える所も、熱心な運営スタッフの皆さんが総出で夜なべして無数の落とし穴を掘ってくれており、我々ドMの集団を喜ばせてくれるのだ。フロントサスペンションの無いシクロクロスバイクでは、常に腕をサスペンション代わりにする必要があるのだが・・・・腕が痺れる、というか痛い!!

さらに、リアタイヤが跳ねるのでペダルを踏んでも!踏んでも!思ったように前に進まない・・・。

ストレートが終わると今度は崖が現れる。

いや、嘘ではないんです。崖です。

割と本気で崖が出てくるんです。

当然、自転車に乗ったまま上ることは不可能なので、選手は全員自転車を担いでよじ登って行きます。

マッドマックス「何故だ!?・・・自転車って俺が乗るんだよな?・・・何で自転車が俺の背中に乗ってるんだ?というか、これって自転車のレースだよな?なんで全員が自転車担いで崖をよじ登ってるんだ・・・・?これは夢!?これは悪い夢に違いない・・・」

世にも奇妙な光景が広がるリフレッシュパークの崖登り。

ここはかなりキツイです。いきなり凹みます。去年は大雨の中、崖崩れを起こしながら登っていたなぁ~。

 

ここでアクシデントが!

 

よじ登っている途中で、前の選手のタイヤが私の顔面にクリーンヒット!

マッドマックス「イタタ・・・は、鼻血出てるんじゃないか?」

幸いなことに、鼻血ではなく鼻水でした。いや~1周目から流血、しかも鼻血はちょっと勘弁して欲しいですからね!ビジュアル的にも。シクロクロスでは不可抗力でこういうアクシデントがありますので要注意です。 心が折れそうになりながらも登り切ります。

崖を登ったら当然今度はダウンヒルなわけですが・・・

マッドマックス「これはヤバイだろ・・・。ほとんど落ちるような角度だろ・・・これ」

フロント加重になってしまうと盛大にバイクごと前転してしまうダウンヒルが待ち構えています。

そこを過ぎると、また凸凹コースを進んでいき、今度はヒルクライムが待ち構えています。ここも凸凹&泥濘があり、常にトラクションを意識しながらペダルを回さないとリアタイヤが空転して全然上ることができません。

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頂上まで登ると、今度は連続S字コーナーが待ち構えています。幅の狭いコースで180度ターンが続き、油断すると落車してしまいます。

テクニカルコーナーが終わったら、次はストレートと緩やかなコーナーが続きます。一見、幅広のコースで走り易そうに見えるのですが、まともに走ることのできるラインは2つくらいであり、その他のラインは凹凸が酷くてスピードがでません。

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次は、バンクのような崖が待ち構えています。ココ、前回は雨で土が削れて多くの選手が降りてクリアしていましたが、今回はそのまま突っ切ることができました。しかし、油断すると右のペダルが斜面に当たって落車してしまいます。

シケインを突破して短い上り坂の後には大量の落ち葉が敷き詰められています。

マッドマックス「いったいどっからこんなに沢山の落ち葉を拾い集めてきたんだ・・・・?」

ここで強引に突破を試みるも、落ち葉に埋もれてしまい身動きが取れなくなって押して突破することになりました。

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大量の落ち葉を拾い集めてくれた運営スタッフの心遣いには只々頭が下がるばかりです。

カラカラカラカラ・・・・

マッドマックス「ん?何の音だ?」