アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

山口シクロクロス#3 【まだだ!まだ終わらんよ!!】

リアホイールを見ると、スプロケットとスポークの隙間に長い蔓が巻き付いている。

それがスポークと当たって音を出していたのだ。

マッドマックス「どうする!?降りて蔓を取り除くか?それともこのままゴールまで走り続けるか?」

考えながら走り続けるマッドマックス。そしてスタート地点に戻って2周目に突入。

ということは、またあの崖登りがやってくるのだ。

そしてまた粛々とバイクを担いで崖をよじ登っていきます。

崖を登りながら我にかえるマッドマックス

マッドマックス「何やってんだろう・・・俺」

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そこからも粛々とコースをクリアしていきます。

そしてシケインを突破して、バイクに飛び乗・・・ろうとして失敗!!体制を崩して落車してしまいます。どうやら腕が痺れてハンドルを握る握力が弱くなっていたようです。

ここでついでに蔓を取り除くことにしましたが、かなり根深く絡まっており取り除くのに大幅なタイムロスしてしまいました。

マッドマックス「やれやれだぜ・・・

改めてバイクに飛び乗って再スタート。

落ち葉ゾーンは、大人しくバイクから降りてクリアすることにしました。だがしかし!!!それでもディレイラースプロケに落ち葉や枝が絡みついてきます。しつこいぞ!!お前ら!!マジックリンぶっかけるぞ!!

マッドマックス「もうね、やれやれのオンパレードだぜ・・・」

 

そこから何度も棄権してやりたい衝動を堪えつつ走り続けると、最終周回のジャンが鳴り響きます。

いや、もうね、ジャンの音がこんなに心地よいと感じたのは初めてですよ。例えるなら救世主というか、天から降りてきた蜘蛛の糸というか。

マッドマックス「やっと終わる・・・これで解放される」

ここで油断したマッドマックス。

コーナーの立ち上がりで前の選手をパスしようとして、ダンシングを開始するも、タイミングが早すぎてフロントがスリップして落車。

 

マッドマックス「まだだ!まだ終わらんよ!!」

 

と、直ぐに立ち上がってバイクに飛び乗るマッドマックス

 

ところがだ!!!

全然前に進まない!

 

マッドマックス「動け!THE-O!!なぜ動かん!?」

 

答えは簡単。チェーンが外れていました。

直ぐにチェーンを取り付けて、再スタートしました。

 

ところがだ!!!!!!!!!!!!

 

マッドマックス「どうした?THE-O!真っ直ぐに進まないぞ・・・というか、ハンドルが完全に曲がってるじゃあないか!!!なんじゃこりゃあああああああ!!!しかも、リアのシフトが1テンポ遅れるぞ!!」

というわけで、曲がったままのハンドルでそのまま残りの周回をクリアしてなんとかゴールにたどり着くマッドマックス。

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f:id:MAD-MAX:20171217222520j:plainゴールではローリングスター、ウォルター、クライシスが待ってくれていた。

満身創痍でなんとかゴールしたのだが、本当の地獄はここからだったのだ。

そう、私はまだ地獄の入り口にすら辿り着いていなかったのだ。