山口シクロクロス第2戦 深坂#3 【爆走!深坂のドリフターズ!!】
ルールによってスタートラインの最前列はシクロクロスの選手、最後尾にMTBの選手が並んでスタートを待ちます。
スカーフェイス「マックス!スタートダッシュしてシクロクロスの集団に食らいつけ!そしてお前の得意なマッドコンディションになったらアレを使え!」
マッドマックス「わかったよ、スカーフェイス」
そしてついにスタート!!
シクロクロスの選手が一気に加速!!少し遅れてからMTBの選手が追いかけて行きます!!
そしてマッドマックスは・・・いきなりダンシングで全開走行!
マッドマックス「ここで置いて行かれるとレースが終わる!!」
しかし!アスファルトの上ではドロップハンドルのシクロクロスが空気抵抗で有利なため、なかなか追いつけない。
だがしかし!
フラットハンドルを持つ腕を折り曲げて無理やりエアロポジションをとってシクロクロスに食らいつくマッドマックス!!
そのままアスファルトからオフロードに飛び込む!ここでMTBの利点である太いブロックタイヤのグリップを活かして徐々に前に出て行くことにする。そして小川を横切って長い上り坂区間へ突入。
マッドマックス「ここだ!このマッドコンディションでのヒルクライムこそ俺の得意分野だ!いくぜ、相棒(MTB)!」
というわけでレース序盤だというのに一気に勝負を仕掛けるマッドマックス!!!
シクロクロスの集団が1列になってシングルトラックを走行しているところを、マッドマックスだけが落ち葉や砂利だらけの道なき道「マッドコース」に突入!!
ブロックタイヤで落ち葉や砂利を空中に巻き上げながらグイグイと上っていくマッドマックス!!
マッドマックス「魅せます!!ド根性!!!」
ここで一気に順位を上げることに成功!
しかし、トップを走るシクロクロスの選手が別格のスピードで加速していく!
マッドマックス「嘘だろ・・・シクロクロスの細いタイヤでこのコースをあんなスピードで走れるのか!?」
上り坂が終わった後もジリジリと引き離されていく。
マッドマックス「このままだと差が開く一方だ。なんとかして差を縮めなければ・・・仕方ない、スカーフェイス直伝のアレをやるか」
【走馬灯開始】
スカーフェイス「マックス、明日のレースはこのタイヤを使え」
マッドマックス「これは・・・コンチネンタルのレース用ブロックタイヤじゃないか?いいのか?」
スカーフェイス「遠慮するな!それでなくともお前はエントリーのMTBなんだからタイヤくらい良いのを使っとけ。それにな、そのタイヤのブロックパターンならお前の得意なアレが最大限に活かせるはずだ」
マッドマックス「・・・スカーフェイス」
【走馬灯終了】
そこはUターンが連続する区間。
マッドマックス「いくぜ!テールスライド!」
タイトコーナーへオーバースピード気味に飛び込んで、旋回中にリアタイヤを滑らせてバイクの向きを変えてコーナーを脱出するマッドマックス!
オートバイで言うところのパワースライドのように、タイトコーナーでリアタイヤを流してバイクの向きを変えて高速でコーナーを脱出するテクニックです。因みに、フロントも流すと所謂「ドリフト」になります。
あ、さらに因みにマッドマックスは元々はオートバイ乗りです。
テールスライドによってコーナーでタイムを縮めることができますが、同時に落車のリスクが物凄----く高くなると言う諸刃の剣です。
ところが!!
そんな落車のリスクをものともせずに果敢にテールスライドを連発してUターンしていくマッドマックス!
マッドマックス「魅せます!ド根性!!!」
一見、柔らかそうな落ち葉の下には岩や石がゴロゴロしているブービートラップのような恐ろしい下り坂を一気に駆け下りて行きます。
ここでアクシデントが!!!
地面からの衝撃が凄まじくて腕が痺れるため、ペダルで踏ん張っていたのですが、あまりの衝撃でペダルから足が外れてしまい、全ての衝撃がサドルからお尻に伝わってきたのです!!
マッドマックス「!?!!うぎゃああああああーーーーー!!!」
深坂の森の中にマッドマックスの叫びが響きわたる。