アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

きらら浜サイクルミーティング#4 【絶対R指定!! ホワイトパーシュートスペシャル】

某月某日 天候曇り 気温低め

 モンティナがチューンアップしたバイクのシェイクダウンを行うため、ホームコースにある駐車場へ集合したマックス、モンティナ、スカーフェイスの3人。

モンティナ「マックス、ようやく完成したぞ。いろいろ試行錯誤して疲れたぜ」

クルマの後部ハッチを押し上げるモンティナ。その中には白いバイクが載せてある。そしてバイクをクルマから降ろしてスタンドに立てかける。

マックス「ふふふ、やっとお出ましか!可愛い子ちゃん!さあ、どこが変わって・・・・なんじゃこりゃああーーーー!!!!

その白いバイクを見た瞬間マックスが絶叫する!いったい何を見たのか?

スカーフェイス「何を驚いているんだよマックス。鳩が対戦車ライフルをくらったような顔してさ。どんな改造を・・・何だこれは・・・

スカーフェイスの眼が点になっている。いったい何を見たのか?

モンティナ「これがLG-RCNを高速巡航仕様に改造したホワイトパーシュートスペシャルだ。」

自信たっぷりに言うモンティナだがマックスとスカーフェイスには聞こえていないようだ。

マックス「・・・・クワガタ虫か・・・?」

スカーフェイス「うむ、これはカブト虫ではなく、白いクワガタ虫だな。」

 そこにはオシャレ系バイクブランドであるルイガノの面影が全くない、とんでもない改造を施されたデンジャラスバイクの姿があった。

 ブログ読者の皆さんにも写真をお見せしたいのですが、あまりにも過激な改造のためR指定となりましたので悪しからずご容赦ください。

 本当に割とマジでデンジャーなバイクです。見たら多分呆れてものが言えなくなるほどビックリするバイクなのは保障します。

マックス「高速巡航用にバイクを改造すると言ってもさ、普通はエアロハンドルに交換するとかステムを下げるとかその程度だろ!?これはそんな生易しい改造じゃねーぞ!!既にエアロロードとかいうカテゴリーではなくて・・・どっちかと言うとTTバイクに近いじゃねーか!

スカーフェイス「うむ。魔改造にも程がある。クレイジー過ぎる。まさにマッドサイエンティストの成せる業だ。こんなバイクでまともに走れるとは思えんな。この俺でも操縦はできそうにないぞ」

モンティナ「何を弱気なことを言っているんだマックス。お前なら乗りこなせるはずだぞ。なぜならば、既にこの魔改造に比較的近い改造を施したプロトタイプであるメリダスクルトゥーラ高速巡航カスタムで大分のレースに出場して勝っているんだからな」

 いろいろあった末に【POWER OF LOVE】によって初勝利を手にしたマックスの活躍はこのブログのどっかにありますので暇があったら見てください。

マックス「いや!いや!いや!あの時のスクルトゥーラはここまで過激な改造じゃなかったぞ!このルイガノは最早一般人が使いこなせる代物じゃあないだろ!どう見ても!!」

スカーフェイス「いいじゃねーか、とりあえず乗るだけ乗って判断しろよ。折角改造してもらったんだしさ」

モンティナ「そうだぞマックス。お前なら乗りこなすことができる!間違いない!このホワイトパーシュートスペシャルにはV8エンジンスーパーチャージャーが絶対に必要なんだ」

マックス「・・・そう?そこまで言うなら・・・しゃーないな!乗ってやるか!!」

 こうしてモンティナの口車に乗せられたマックスは、R指定であるホワイトパーシュートスペシャルに乗ることになったのである。

 マックスのことを散々ポンコツエンジンと言っていたのに、掌返してV8スーパーチャージャーなどと言い出すモンティナ・・・やはり一番の悪(ワル)はコイツに間違いない。