アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

九州チャレンジサイクルロードレース#1 【インターセプター:KOGA A-LIMITEDの鼓動】

マックス「もう少しアップライトでリラックスできるポジションが良いな」

モンティナ「・・・そうだな。それならステムとハンドルを交換しよう」

マックス「頼むよ。ホワイトパーシュートスペシャルはピーキー過ぎて俺には乗りこなすことができないことが良くわかったからさ・・・」

モンティナ「いや、あの改造は間違ってはいなかったんだ。しかし、完成するのが遅くなって、乗りこなすための時間が不足したのが致命的だった」

マックス「ああ、レースの10日前にセッティングし始めたからな。ポジション出すのも厳しいくらいだったぞ」

 

話は遡る事 約2週間前

 

きらら浜サイクルミーティングにホワイトパーシュートスペシャル【通称 白いクワガタ虫(メス)】で出場したマックスだったが、乗りこなすことができずにバイクを無理やり力で捻じ伏せながらの走行を余儀なくされ、グダグダな展開でクリテリウムを終えることになってしまったのだった。

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モンティナ「今度の古賀ちゃん(KOGA-AL)は大丈夫だ。ルイちゃんと違って初心者に偽装する必要などないからな。オーソドックスなチューンアップ+αを施してやるよ」

マックス「め、珍しいな。いつもセコイ改造や作戦ばっかりのお前が正々堂々とチューンアップするとは・・・あしたは嵐か?」

モンティナ「ただし、これもあまり時間が無いのがな・・・パーツが揃って組み上げてからだと、今度の土日の2日間くらいしか乗る機会がないぞ」

マックス「毎回このパターンだよな、俺ら・・・行き当たりばったりにも程があるぜ」

 

そして土曜日

 

 注文したパーツが全て揃い、取り付けが完了した古賀ちゃんのテスト走行を行うことになったのである。

 これがチューンアップされたKOGA A-LIMITED改 通称インターセプターである。因みに、ホイールはR-SYSチューブラータイヤはSOYOタイヤのチャレンジャーを履かせている。こんなマニアックな組み合わせをする人は他にいないだろうな。

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この日は天気も良く、マックスとモンティナが「あーでもない」、「こーでもない」と言いながらポジション出しをするには最高だ。

テスト走行を開始して1時間後。

マックス「なあ、もうこの辺で良いんじゃないか?」

モンティナ「え?もう終わる気か?不満なところは消えたのか?」

マックス「ああ、もう十分だろ。それよりも明日のイチゴ狩りの準備をしなきゃならないんだ。というわけで帰ろうぜ。」

モンティナ「イチゴ狩り?確か〇〇〇〇狩りをするんじゃあなかったのか?」

 マックス「何のこっちゃ?まあいいさ。明日はイチゴを腹一杯食いまくってやんよ!!!