山口県萩市猫寺偵察#2 【HEAVEN'S GATE 生死の境界線】
ODK技術研究センターをあとにした偵察隊。
福栄へと続く長い上り坂を走り続けている途中、片側交互通行に出くわす。
モンティナ「片側交互通行だ。クルマを先に行かせたらダッシュして抜けるぞ」
マックス「OK」
スカーフェイス「ジェットストリームアタックをしかけるからな!お前ら遅れるんじゃねーぞ!」
信号が青に変わりクルマを先に行かせるとその後ろについてダッシュする3台のバイク。
その光景はまるで黒い三連星であった。
モンティナ「無事に抜けたな。ん?右の崖の方に階段があるぞ?」
マックス「本当だ。どこに行くための階段だ?神社や寺があるようには見えないんだが・・」
スカーフェイス「よし!探検しようぜ!」
片側交互通行が終わったところで謎の階段を発見した偵察隊。
モンティナ「気にはなるが今回の任務は猫寺偵察だということを忘れるなよ」
スカーフェイス「そうだったな。まあ、また次の機会にするか」
マックス「しかし・・・気になる階段だ。後日、闇の組織の本体が来た時に一緒に登ってみるか」
この辺りの道は、旧道が残っていたり、深い谷があったりとバリエーション豊かである。
そこから更に進んでいくと、巨大な竹に看板がかけられた謎のオブジェクトに出くわした。
マックス「何だよこの巨大な竹は」
モンティナ「すげーな・・・」
スカーフェイス「きっとアレだろ?竹を割ったら中から桃太郎が出てきたっておとぎ話の郷なんじゃねーか?」
マックス「竹を割ったのに何で桃太郎が出てくるんだよ。それなら竹太郎じゃねーか」
スカーフェイス「金太郎だっけ?」
マックス「近いと思うんだが、何か違う気がするな」
モンティナ「・・・・・」
マックス「いや、むしろ浦島だ!浦島太郎だ!」
モンティナ「・・・・・・」
そうこうしている内にハピネス福栄に到着。
マックス「ここにはレストランがあり、お約束のソフトクリームを食べることができる。闇の組織の本体が来たときはここで休憩すると良いだろう」
スカーフェイス「ん?マックス、お前誰に対して説明してるんだ?あっちの方に誰かいるのか?」
マックス「それはな、大人の事情と言うヤツだ」
少し休憩した後、ハピネス福栄からむつみ方面へ向けて出発する。
1キロくらい走った頃マックスに異変が起こった。
マックス「・・・・何だ?この妙な感じは・・・胸騒ぎがする・・・」
スカーフェイス「どうした?気分でも悪いのか?」
マックス「何だか悪い予感がするんだ・・・この道の先に何かプレッシャーを感じる・・・」
モンティナ「・・・」
スカーフェイス「プレッシャー?何ということはない普通の道だぜ?何をビビってるんだよ」
長いストレートの先に左カーブが見える。その先に何があるというのか?
マックス「この先を左に曲がったあたりから何か・・・言い知れない危険な何かを感じるんだ・・・無性に悪い予感がする。行くと後悔するような・・・気がするんだ」
スカーフェイス「何があるってんだ?俺は何も感じないが・・・モンティナお前はどうだ?」
モンティナは道路の先を見つめたまま、スカーフェイスの方をチラリとも見ることなく語り始める。
モンティナ「この長いストレートの先の左カーブを曲がると、直ぐに右カーブがあらわれる。そこのアウト側には広い路側帯があるんだが、昔その右カーブで事故があったんだ」
スカーフェイス「そうなのか?そんな話初めて聞いたぞ」
マックス「・・・」
スカーフェイス「どうしたんだよ?大丈夫か!マックス!」
マックスの眼から光が消え去っていた。