アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

山口県萩市猫寺偵察#6 【悪い予感がするとワクワクしちゃうな♪】

猫寺へ続く道を2キロ程度戻って交差点を左折する。

スカーフェイス「ここにも食事できる場所があったんだな」

マックス「ここには入ったことはないな。今度はここで食べるってのもありだな」

モンティナ「日曜日も10時から営業しているようだ。記録しておこう」

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マックス「さてと・・・ここからもう少し先に進んだところからはまさに未開の地だ。気をつけないと迷子になるぞ」
スカーフェイス「そんなにすごいのか?」
どこか遠い目をして話し出すマックス
マックス「昔な・・・阿武川ダムの周辺にある細い道をあてもなく・・・そう、気の向くままに走っていたんだが、完全に迷ってしまってな・・・遭難一歩手前までいったことがある」
モンティナ「そういえばそんなこともあったかな。認めたくないものだな。自分自身の若さゆえの過ちというものを・・・ってやつだな、そりゃあ」
むつみ・福栄からは、阿武川ダムに繋がる山道が無数に存在する。その一つを通って阿武川ダムへ抜けようというのだ。
これらの山道の殆どは道が細く手入れもされていないため枯葉や枝が落ちており、路面が荒れている。安全確認しながらゆっくりと進まないと危険なのだ。
そして運命の分かれ道に到着した。

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マックス「ここだ。ここを右折すると恐ろしい山奥へ続く道に突入する。より山奥へ、より道が細く、より路面が荒れていくから気を付けろよ。アップダウンもかなりあるぞ」
スカーフェイス「荒れた路面上等よ!俺はオンロードもオフロードも常にブロックタイヤ一筋だ!俺に走れない道など存在せん!」
マックス「お前のMTBなら砂浜でも藪の中でも走れそうだな」
スカーフェイス「昔を思いだすな~お前とのバイクチェイスロードバイクのお前とモンティナに追いかけられ、もう少しで追いつかれそうになったところを、俺がオフロードに逃げ込んでそのまま山の中まで走ってエスケープ成功したよな!!フフフ、俺を捕まえるなど10年早いわ!」
マックス&モンティナとスカーフェイスの戦いは、このブログのどっかにありますので興味があったら探してください。

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マックス「分かれ道が終わった瞬間に次の分かれ道が・・・どっちだったかな?」

スカーフェイス「俺の予感は右だ!右に行こうぜ!」

モンティナ「どっちに進んでも山の中だな。こりゃあ」

というわけで、右に進む3人組。

しかし、500メートル進んだところに廃校が現れてその先は通行止めであった。廃校の敷地内には錆びだらけのジャングルジムや滑り台が残っている。

スカーフェイス「スマン!行き止まりだったな」

マックス「いいさ。むしろ直ぐに分かってよかったよ」

モンティナ「さっきの分岐点まで戻ろう」

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分岐点を左折して進む3人組。暫く走るとまた分岐が現れた。

モンティナ「また分岐だ・・・あみだくじかよ」

マックス「まて、破れかけの標識があるぞ、右に進むと平蕨台と書いてある。ここは右だ」

スカーフェイス「そういや蕨は暫く食ってないな」

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その標識を信じて暫く進むと・・・。

モンティナ「まただ・・・また分岐だぞ」

マックス「今度は・・・左だ。左に行ってみよう」

スカーフェイス「どんどん人里から離れているような気がするが・・・」

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スカーフェイス「見ろ!こんな山奥に公園散策コースの看板があるぞ!いったい誰がこんな山奥の公園まで来るんだ??」

マックス「謎だな・・・この公園の存在を知っている人が何人いるのやら・・・」

モンティナ「物凄い長期間、誰も来た形跡がないな

マックス「・・・先を急ごう」

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スカーフェイス「何だここは?」

モンティナ「鉱山みたいだが・・・ん?ここはどうやら山口市らしいぞ」

マックス「萩市山口市の境界線付近なんだな。ここらは・・・」

スカーフェイス「俺らはいったいどこに向かっているんだ?」

マックス「・・・・さあ?」

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鉱山には発破で削り取られた崖が見える。

モンティナ「ここでは何が採掘されているのだろう」

マックス「その鉱山の崖にある洞窟・・・なんか出てきそうだな」

スカーフェイス「よし!今から洞窟探検しようぜ!!」

マックス「一人で行って来い」

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モンティナ「ここらは旧阿東町なんだな」

マックス「そのようだな・・・冬になって雪が降ると陸の孤島になりそうだ」

モンティナ「ああ、保存食を数日分用意しておかないと危険なレベルだぞ、ここは」

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マックス「なんだ・・・・この看板は・・・」

モンティナ「イノシシに注意だと?悪い予感がするな」

スカーフェイス「悪い予感が~するとワクワクしちゃうな~♪」

マックス「とにかく注意して進むぞ」

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モンティナ「また分岐だ。平蕨を目指そう」

マックス「よし、右だな」

スカーフェイス「さっきから藪のなかからゴソゴソと動物が動く音が頻繁に聞こえるぞ。イノシシか?」

マックス「多分な。こんなことなら熊よけの鈴でも持ってくれば良かったぜ」

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スカーフェイス「おいおい!なんだこの道は!デンジャーゾーンかよ!?」

マックス「枝や落ち葉だらけだな。車間距離を広げて走ろう」

モンティナ「よし・・・俺が先頭を走って念のため対向車の確認をするからお前らは後ろからゆっくり付いて来い」

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デンジャーゾーンを突破した3人組を待ち構えていたのはお約束の分岐であった。

マックス「また分岐かよ・・・とにかくだ。蕨を目指すぞ」

モンティナ「どこをどう走っているのか全く把握できん・・・・」

スカーフェイス「俺たち迷子になってんじゃねーか?」

マックス「かもな・・・とりあえず進むぞ」

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スカーフェイス「また分岐だ」

モンティナ「本当にこっちでいいんだろうか?」

マックス「俺に聞かれても困る」

分岐でゴチャゴチャ話している3人組に軽トラックが近寄ってくる。

軽トラックの人「みなさん、どちらへ行かれるんですか?」

どうやら他所から来たサイクリストが道に迷って困っていると思って声をかけてくれたようだ。

マックス「川上の阿武川ダムに行きたいんです。それで、まずはその途中にある平蕨台に行きたいんですけどここを左でいいですかね?」

軽トラックの人「ああ、平蕨台ならそこを左折したらいいよ。ここからは先は長い下りが続くからね」

マックス「そうだったんですね!ご親切にありがとうございます!」

軽トラックの人「いいえ。気を付けて!」

そして平蕨台を目指して走り出す3人組。

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マックス「前へ・・・ひたすら前へ

モンティナ「日が暮れるまでに阿武川ダムに辿り着けるといいが・・・」

スカーフェイスここはどこ?わたしは誰?

因みに、ここに来るまでにイノシシに2度猿の群れに1度遭遇している。

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3人組がブツブツ文句を言いながらもペダルを回していると、突然目の前に開けた場所が現れた。

マックス「ここだ・・・間違いない!昔来たことがある!ここが平蕨台だ!!!