アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

ツールド下関エキシビションクリテリウム#1 【名称に騙された!? 化物、鬼、修羅達の集うガチクリテリウム】

 土曜日の朝、空模様は曇っているため気温はあまり上がっておらず、クリテリウムには丁度よい感じです。会場に到着して受付を済ませると早速試走の準備を開始します。 マックス「いつも思うんだけど、ここのヘアピンコーナーはエグイよな・・・」

モンティナ「大丈夫。ハイグリップタイヤを履かせてるからな。重心を意識して・・・こう・・・えい!やあ!って感じで曲がればイケルって」

マックス「・・・わかったような、わからないような」

モンティナ「グダグダ言わずに走ってこいよ。違和感があるなら走りやすいようにセッティングしてやるからさ」

マックス「はいはい、マックスいきまーーーっくす!

モンティナ「そういうのいらないから

スタート直後にあるヘアピンコーナーは若干下り坂になっているため所謂逆バンクに分類されます。
 ここで調子にのって突っ込むとコースアウトや落車してしまうので要注意です。

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 数周回してからマックスが戻ってきた。

マックス「やはりここのヘアピンは難しい・・・モンティナ、どうだった?」

モンティナ「立ち上がりの加速するタイミングが遅い。もっと早くバイクを立て直して加速を始めないと遅れるぞ。コーナーへの進入速度ももっと上げることができるはずだ」

マックス「だって怖いんだモン!!

モンティナ「いいからやるんだよ」

こうしてしばらく試走が続く。
コースを何周か走っているとODKのメンバーから声をかけられました。
ブルベン、フルクラー、エリザベス、デイジー、マッキー、ウォルター、ジョーが応援&写真撮影に来てくれました。
ブルベン「あれ?ルイガノで来てる。今日はKOGAじゃないの?」
マックス「このコースはかなりバードだからね。何かあっても良いようにルイちゃんで来たのさ。それに前回の落車の経験を活かしてアームカバーを装備して、ヘルメットは軽量のではなくてノーマルのを使う。これで防御力アップだぜ!」
 そうなのである。
 前回のきらら浜サイクルミーティングで落車して大怪我をしたため、今回は落車を警戒していろいろと悪足掻きをしているのだ。
ベルべン「確かにこのコースはヤバイからね・・・」
エリザベス「マックス頑張ってね!飲みのの用意してあるよ。勿論コーラもね!」
マックス「エリザベスいつもありがとうね!後で頂くよ~!」
フルクラー「今日はこの一眼レフカメラで撮影するからお楽しみに!」
フルクラーの首には巨大な望遠レンズを備えたカメラがぶら下がっている。
マックス「おお!?凄いカメラだ!これは楽しみだなぁ~」
そうこうしているうちにスタートラインへ並ぶようにアナウンスされた。
マックス「よーし・・・マッドマックス出撃!」
ODK応援団「GO!!GO!!マックス!!
 
 エキシビションのマスターズクリテリウムは15周回12kmで行われる。
 名称こそエキシビションであるが、この名称に騙されてはいけない。
 私を除く全ての参加者がガチのレーシングチームに所属しており、しかも各チームの化物、鬼、修羅、魔王等と言われて恐れられている人達ばかりなのである。
 更に恐ろしいことにエリートクラスは現役の有力実業団選手が多数参加しているのである。
 どう考えてもエキシビションクリテリウムレース」ではなく「ガチクリテリウムレース」である。
 そんな化物達の中に、単なる一般人の私が紛れ込んでしまったのだ。
マックス(今度こそ・・・生きて帰れる気がしないな・・・)
 
 マッドマックスは、この世への別離の言葉を呟きながら化物達の集うコースに入っていく・・・。