プリメラの野望 北九州トトロ狩り編#4 【どーぞ!どーぞ!!どーぞ!!!】
マックス「ゾンコラン、噂に違わぬ恐ろしい坂だ・・・というか、こんな坂が存在していいのか激しく疑問だ。こんな傾斜は普通階段作るだろ・・・」
プリメラ「登ってみたい人は是非どーぞ!!(チラッ)」
プリメラ隊長の恐ろしい視線が自分に突き刺さっているのを感じるマッドマックス。
マックス「いやあ、見ただけでおなかいっぱい!!今日は止めておこうかな~あっははは~」
正直に言うと、この坂を作った人の正気を疑ってしまうくらい異常な斜度である。
しかも恐ろしいことに、ゾンコランの両側には民家が建ち並んでおり、一般人が普通に生活しており、周辺住民にとっては、ゾンコランは家の前の普通の道路・・・という認識なのかもしれません。
プリメラ「山口県から遥々来たのにゾンコランを登らないって言うの?(チラッ)」
マックス「いや~実は・・・ゾンコランだけは止めておけと医者から止められているんだ。残念だな~」
プリメラ「ゾンコランを登りたい人は!?」
ドライデン「はい!」
ウォルター「はい!」
プリメラ「はい!」
何だか非常に悪い予感が頭を過るマッドマックスだが・・・お約束には逆らえない。
マックス「・・・・・はい」
プリメラ・ドライデン・ウォルター「どーぞ!どーぞ!!どーぞ!!!」
マックス「・・・・・アラホラサッサ・・・・・・」
登りはじめから斜度が高いので最初からファイナルローで行くことにしたマックス。
マックス「もうっ!・・・何なんだよっ!!」
シッティングで登っていたのだが、直ぐに限界に達してダンシングに切り替える。
マックス「ハァハァ・・・平和なパンライドのはずなのに何やってんだろ・・・俺、ゼェ~ゼェ~」
ファイナルローでダンシングする場面なんて滅多にないだろう。
秋吉台の壁もキツイのだがシッティングで登りきることができることを考えると、ゾンコランの非常識加減がよくわかる。
マックス「ぜぇ~ぜぇ~誰だよ、こんな坂を作った奴は・・・」
半分を過ぎたあたりから、さらに斜度が高くなるのはヒルクライムでは良くあることだ。
そして・・・ゾンコラン後半は斜度が高すぎるために、油断すると前輪が浮いてしまい、後転して転げ落ちそうになってしまうという物凄い斜度になっているのだ。このため、ハンドルを押しつけるようにして前輪を浮かさないようにしながら走り続けるしかないのだ。
マックス「クウウ・・・責任者出てこい・・・こんな坂作ってどーすんだ・・・」
ブツブツ文句を言いながらも坂を上り続けるマッドマックス。もう少しで頂上にたどり着く頃には斜度がピークに達しており、もはや拷問になっていた。
因みに、道路には緑色っぽい模様が施されているのだが、どうやらスリップ防止用の素材で出来ているようだ。
下から見ると、マックスの姿が点になっている。
マックス「もう少し・・・もう少しでこの生き地獄が終わる・・・・」
そして何とか頂上へ到着
頂上から坂の下のプリメラ達を見ると、そのとんでもない高さが良く分かる。
坂の頂上付近は普通のアスファルトではなく、水捌けのよい滑りにくい素材で完全に覆われている。
マックス「雨の日はタイヤがスリップして登れないだろうな・・・これは。原付でも厳しそうだ」
坂の反対側がどうなっているのか気になるところだが予定があるのでみんなのところに戻ることにする。
マックス「しかし・・・ここから下りるの恐いんだけど・・・」
思いっきり後ろに重心を持っていき、フルブレーキングしながら下らないと前転しそうになる。
ゆっくり、ゆっくりと下っていると、坂の横の家の住民がゾンコラン内に入ってきた。
マックス「うお!?この激坂を普通に歩いている!」
まさに日常の道路なのだろう、身体を斜めにしながら何事もなかったかのように坂を横切って行く住民。
そしてなんとか無事に坂を下りきったマックス。
プリメラ「さすがはマッドマックスね!今まで生でゾンコランを登りきったところを一度も見たことがなかったから感動したわ!!」
マックス「疲れた・・・この坂ヤバイって・・・マジヤバイ」
その後、補給と休憩のためにコンビニに立ち寄るプリメラ隊。
ウォルター「そういえば、イベントのエントリーが始まってるんだった!」
プリメラ「そうそう!エントリーしなきゃ!」
直ぐにエントリー締め切りになるわけでは無いらしいが、その場でエントリー作業を開始するウォルターとプリメラ。
ウォルター「あれ?おかしいな・・・エラーが出てエントリーできない」
プリメラ「私もエラーがでるよ。メールアドレスがおかしいのかな?」
どうやら2人ともエラーによってエントリーが完了しないようだ。
マックス「もしかしたらシステムエラーかも?」
その後も、いろいろ試したようですがエントリーできないようです。
そんな時、LINEで他のODKメンバーのスパロウから同じくエントリーできないとの呟きがありました。
やはり、システムエラーだったようです。結論から言うと、その後システムエラーが復旧して2人とも無事にエントリーできました。
マックス「さっきから太鼓の音が聞こえるし、ハッピ姿の子供を見かけるんだけど、今日はお祭りなのかな?」
プリメラ「お祭りみたいですね。祇園大祭やってますよ」
マックス「まさか・・・ここの祭りでは御神輿を担いでゾンコランを上ったりするんじゃないだろうな?」
そんな拷問やったら、下側を担いでる人が大変なことになりそうな予感がして身震いするマッドマックス。
マックス「次の目的地はどこ?」
プリメラ「ハサミヤですよ。ホットドッグ、ハンバーガーのお店です。」
ウォルター「ハサミヤには3500円のハンバーガーがあるので、マックスにはぜひチャレンジしてもらいたいな」
マックス「ええ?3500円!?ど、どんなハンバーガーなんだ!?まあ、話のネタにはいいかもしれないけど・・・」
というわけで、ハサミヤに向けて出発する。
この日の気温はピーク近くまで上がっており、水分補給しても直ぐに喉が渇くのです。
幸いなことに、ハサミヤまではそれ程遠くないとのこと。プリメラ隊長を先頭に再び走り出す。