アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

連戦シリーズ3週目:汗汗フェスタ2018 in 千畳敷#3  【どうしてお前は死に急ぐ!?】

30分経過

スカーフェイス直伝の腕サスペンションでダウンヒルをクリアしていたマックスだが、ここで異変が生じた。

マックス「腕が!、腕が痺れてきた!

本来はフロントサスペンションがモロに受ける衝撃を両腕で受け続けているのだから、当然腕にはダメージが蓄積されていくのです。

 既に、親指には豆ができており、出血しているのではないかと思えるほどの痛みがある。一応ゲル入りのグローブを使っているのだが焼け石に水だ。

マックス「やっぱり化物のスカーフェイスのようにはいかないな。あいつは俺と違って全身鋼の様な筋肉だからできる芸当だったんだな、この腕サスは・・・」

 

 ボトルを崖下に落としてしまったのだが、給水ポイントで子供たちから水を受け取ってなんとかしのいでいる。

 しかしメカトラブルが続く。2周回目にもチェーンが落ちてしまった。さらにRDの調子が悪い。トップ側にシフトアップすると異音がするのだ。このためトップ側から3速が怖くて使い物にならなくなった。

 

1時間経過

このころになると、腕の痺れはさらに悪化していた。ヒラリ!ヒラリ!とバイクをバンクさせながら軽快に走ることが困難になってきている。

 そんなとき、またも恐ろしい崖下りでバイク操作を誤って落車してしまう。幸いなことに前後ともに誰も居なかったので直ぐにコースの外にバイクを持っていく。

マックス「チェーンが落ちてる・・・しかもフロントも、リアも・・・」

直ぐにチェーンをかけなおして再スタートをしようとするのだが何か違和感を感じる。

マックス「・・・チィ!ハンドルがひん曲がってるじゃないか!」

見ると、ハンドルが大きく右側に曲がっている。携帯工具は持ってきていないのでとにかくピットまで戻るしかない。

 バイクの彼方此方から枝などが引っかかって異音を慣らしながらもなんとかピットまで辿り着く。だが、残念なことにマックスはソロ参加でピットブースは確保していない。ということで、ピットにいる良く見かける某チームジャージの人にお願いしてアーレンキーを借りることができた。直ぐにハンドルを修正してから直ぐにコースイン。ありがとう!某チームジャージの人!

 

2時間経過

 腕、肩の痛みは益々悪化し、下りだけでなく平坦、上りの巡航速度までもが遅くなってきた。

マックス「痛っ・・・ダメだ。もうここまでか・・・しかし、せっかくブルベン達が応援に来てくれているんだ、なんとか最後まで」

ここまで来ると根性で走り続ける他ないのである。

 結局のところ、この日は3回の落車(内1回は顔面ダイブ寸前)3回のチェーン落ちが起こり、身体もバイクもボロボロになってしまった。

 だが、ペダルは止めない。修正したハンドルが、再び曲がってしまったが、残り時間を考えると修正するタイムロスの方が大きいと判断してそのまま最後まで走ることにした。

そして・・・ゴール。

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カメラの前だけはスマイル。

いやあ、ここまで派手にやっちまったのは初めてです・・・。

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 3回の落車によって、どこもかしこも傷だらけ~♪のマックス。MTBのレースに参加したというよりも、どっかの戦場から還ってきた直後の帰還兵のような風貌である。まさにボロ雑巾

 実はこの日、ブルベンから新しいODK長袖ジャージ一式とODKポロシャツ(MADMAXネーム入り)を受け取ったのだが、着用せずに走って大正解だった。

 

度重なる落車でジャージもボロボロ

買ったばかりのアームカバーもボロボロ

身体もボロボロ

バイクもボロボロ

魔改造も失敗して心もボロボロ

 

まさに思い出ボロボロな汗汗フェスタ初参加となってしまいました。

 いや~もう笑うしかないじゃあないですか(笑)

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 写真のメリダMTBのフロントフォークは円柱のカーボンリジッドフォークです。

 今思えば、よくこんなフロントフォークであの恐ろしいコースを走ったものです。

だがしかし!!!このバイクでこのコースを走るのは二度とゴメンだがな!(笑)

 リザルトを見ると私は11周回でした。落車3回、チェーン落ち3回、ピットでハンドル修正したこと等を考えると、もっと遅かったようなイメージだったんだけど・・・。

 

 その後、冷たいスイカ、オレンジ、バナナ等を腹一杯食べ、昼ご飯は牛筋煮込みカレーを頂きました。大変美味しかったですよ!

 そして、ボロボロの身体を癒すべく近場の黄波戸温泉で温泉活動。ここの温泉は温度が低いため長時間浸かっていられるのが良いですね!あまりの心地良さと疲労でにそのまま眠ってしまいそうでした。その後、長門でラーメンを食べてから帰路に付きました。

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【後日談】

身も心も極限まで疲弊している。

  連戦シリーズは後2戦残っているのだが、既に体力・精神力ともに限界を超えてしまった。特にフルリジッドでの汗汗フェスタへの参戦という無謀極まりないチャレンジによって、右肩と右腕が完全に壊れてしまい、今現在痛みで腕を上げることが出来なくなっている。両足も筋肉痛となり立ち上がることさえ苦労している状態だ。

 何とか週末までには回復して第4戦に臨まなければならないのだが、このままでは・・・

 マッドマックスのプライドが劣勢の波に沈んでいく・・・