維新やまぐちクリテリウム#1 【マッドマックス最期の戦い】
某年某月某日 どこぞの道の駅のレストラン
スカーフェイス「世の中平和だな」
モンティナ「そうか?結構物騒だと思うがな」
スカーフェイス「なんかこう・・・刺激が欲しいよな」
マックス「刺激?激辛カレーでも食って来いよ」
いつもの面子が揃いも揃ってグダグダしている。
レストランの店員は若干引いているようだ。
スカーフェイス「そういや、今度の日曜日に開催される維新やまぐちクリテリウムには組織からは誰か出るのか?」
モンティナ「いや、ODKからは誰も出場しないぞ。応援には行くみたいだけどな」
スカーフェイス「あれ?マックス、お前は出ないのか?」
マックス「俺はエントリーしてないぞ。それにもう受付終了してるんだろ?」
モンティナ「いや、たしか今日までエントリーできるはずだ」
スカーフェイス「マックス、お前がエントリーしろよ」
いつもながらの無茶振りである。
マックス「落車が続発する恐ろしいコースという噂があるから絶対に嫌だ」
スカーフェイス「だからだ!だから観客が喜ぶんだろ!隣り合わせの落車と青春!生死の境を彷徨うマッドマックス!こういうのをお客は見たいんだよ!それにお前のブログの読者もな!マッドマックスがスプラッターマックスに早変わりってね!刺激があってワクワクするだろ!?だからさ、な!出ろって!ブログ読者の為にも!」
マックス「お前の好奇心を満たすために何故俺が命をかけねばならんのだ!?断る!」
その時、スカーフェイスとマックスの会話を冷やかに聞いていたモンティナの瞳が怪しく光る。
モンティナ「維新やまぐちクリテリウムに参加したい人は挙手!俺出るわ!」
マックス「え?マジで?」
スカーフェイス「俺もエントリーするぞ!」
マックス「ええ!?スカーフェイスまで?」
モンティナ「えっと、他には誰もいないのかな?」
マックス「・・・・はい」
空気を読んで手を挙げるマックス。
モンティナ&スカーフェイス「どーぞ!どーぞ!!どーぞ!!!」
こいつらはダチョウ倶楽部か?
以下、割愛します。
時は変わってクリテリウム当日。
マックス「乗せられた・・・あいつらに見事に乗せられてしまった。俺としたことが・・・」
何だかんだ言って、受付終了日にギリギリでエントリーしてしまったマックス。
マックス「ドタキャンしてやりたいのは山々だが、エントリー料金がやたら高いんだよな。このクリテリウム」
モンティナ「ようやく走る気になったか。まあ、死なない程度に頑張れよ」
スカーフェイス「いやいや、ここは死ぬ気で攻めろよ!」
マックス「何でお前らは出ないんだよ?」
モンティナ「俺はお前と違って死に急ぐつもりは全くないんでな」
スカーフェイス「エントリー料金が高すぎだ。俺には払えん。というわけで、俺とモンティナは落車続出のS字コーナーでワクワクしながら見物してるからな!期待を裏切るなよ!」
マックス「何を期待しているんだか・・・」
というわけで、スタートラインに整列する一般カテゴリーの参加者達。
このクリテリウムは参加者の約半数が県外からの遠征組である。そして県内外の高校・大学の自転車競技部の部員も多数参加しているのだ。
マックス「やれやれ・・・俺の命も風前の灯だな・・・」
ブツブツとボヤくマックスの耳に聞き覚えのある声が届いた。
ブルベン「おーい!マックス!頑張れよ!」
デイジー「頑張ってね!マックス」
ウォルター「良い写真撮るから頑張れよ~」
マッキ―「頑張れ~マックス!」
ドライデン「応援に来ましたよ~」
有り難いことにODKの応援団が朝早くから駆けつけてくれている。
マックス「お前ら!ありがとう!しゃぁ~ないなぁ~行きますか!!」
そしてレーススタート
果たしてマッドマックスは生きてゴールすることが出来るのか?