維新やまぐちクリテリウム#2 【謎の外国人選手の正体とは?】
ローリングスタートのため、先導のオートバイの後について第一コーナーまではゆっくりと進む選手達。
スタートフィニッシュがある側は若干上りとなっている。ということは、コーナーを曲がると下りになり、トップスピードはかなり上がることとなる。
マックス「やれやれ、最初から全開走行することになりそうだな」
そして第一コーナーを曲がって立ち上がり選手全員が曲がりきったところでグリーンフラッグ!
その瞬間、全選手がゴールスプリントばりに加速していく!
マックスもエアロポジションをとり、一気に3段シフトアップしてガンガンペダルを踏み踏みして追いかける。
因みに、今回のクリテリウムに使うバイクはファストレーサーの古賀ちゃん・・・ではなくてセカンドレーサーのルイガノF(ファイナル)だ。
実のところ、最近のレースはルイガノFばかり使っており、ODKメンバーからは古賀ちゃんは幻のバイクと思われているようだ。
そのころホームストレートで応援しているODKメンバー達は・・・
ブルベン「マックスは今日もルイガノFで走ってるぞ!?」
デイジー「あ、本当だ。またルイガノファイナル使ってるね。古賀ちゃんどうしたんだろう?」
ブルベン「古賀ちゃん全然使わないな~マックスは」
ドライデン「古賀ちゃんで走ってるのを見たいですね」
ワイルダー「バイクを10台も持ってると中々出番がないのでは?」
正直、落車の危険性が高いクリテリウムに古賀ちゃんを使うのはちょっと・・・というセコイ理由でルイガノFを使っているのです。皆には内緒だぞ!
デイジー「マックスが戻ってきたよ!」
ブルベン「行け!マックス!!!」
ワイルダー「マックス~がんばれ!!飛ばせ!」
ウォルター「前に出ろ!マックス!」
ドライデン「マックス頑張れ~」
デイジー「まだまだ余裕があるみただね、マックス」
マックスを応援するODKのメンバー達。
その様子を他の観客が不思議そうに見ている。
観客A「何?何?あの「ゆ」って書いてあるポロシャツの人達が応援している選手って外国人なの?」
観客B「マックスって言ってるから外国人選手なんだろうね」
観客C「あ!もしかしたら!北九州のロバー〇さん繋がりの友達とかじゃないの?」
観客A「そ れ だ !」
残念!マックスの正体はコイツです↓↓↓(写真中央)
マックス「へぇ~っくしょ~んん~!!今、誰か俺の噂をしたか?」
魔のS字コーナーを無事に通過することができたが、これで一息つけるかというとそんなことは全然なく、即座に加速合戦が繰り広げられるのがクリテリウムレースの恐ろしいところだ。
因みに、このコースの魔のS字コーナー・・・いや正確には魔のダブルS字複合コーナーは、下り坂の最後に現れるのだ。つまり下りのストレートでトップスピードに達した後、フルブレーキング競争をして、その直後に右に曲がるのだが、この曲りは小高い丘になっており登り切ったところには、スライド式の門の金属レールが二本あって、そこを通過すると、今度はキツイ左コーナー、さらに直角に曲がる右コーナーが現れて、その先には180°ターンするヘアピンコーナーが現れるという、もう嫌がらせか!?としか思えないようなスーパーテクニカルなコーナーが選手を手薬煉ひいて待っているのだ。
その後、殆どゼロ発進に近い状態からスプリント合戦が始まるのだからたまったものではないのである。
数周回する頃になると既に周回遅れの選手が現れ始めた。
幸いなことに、マックスは今のところトップ集団の中盤という良いポジションで走っているのだが、油断すると1ラップしている選手に激突しそうになるので気が抜けない。
この頃になると、某高校生チームが先頭に固まって積極的にレースを組み立ててきている。良いタイミングでローテーションを行ってハイスピードなレースを展開しており、コーナーからの立ち上がりでは後ろの選手達に脚を使わせている。チームワークも良く他の選手が付け入る隙を与えない。
マックス「速いし上手いな。あの高校生チーム」
それもそのはず、その高校生チームの中にはODK所縁の選手が1名居るのだが、これがまた上りも平坦も速いオールラウンダーときている。
マックス「ちょっと・・・どうしろっての?それでなくてもこっちはポンコツエンジンのマッドマックスと、年末の半額セールで買ったバイクという組み合わせなのに・・・」
僻むなマックス!
ボヤくなマックス!
黙って走れマックス!