ODK新入部員歓迎ライド ときめきチェリー編#1 【クワガタ VS カブト】

某場所　早朝

　ライドの集合場所の代名詞であるこの場所に、何故かODKメンバーが大勢集っている。それもそのはず、新メンバーのチェリーの歓迎ライドが企画されたのだが、参加者が18名というサイクルショップ主催のイベント並みの大軍団となっているのだ。

 マックス「いや～凄いな～この人数は」

ブルベン「う～ん、ODKもここまで大規模になったかぁ～県内外でも有名になってきているしね・・・ん？向こうの通行人がこっちを見ているぞ。いやあ、照れるなぁ～」

向こうの歩道を通行している人達へと場面は切り替わる。

通行人A「ちょっと何あの人達？皆同じピチピチジャージ着てる」

通行人B「温泉同好会だって・・・どんな集団なのかしら？怖い・・・」

通行人C「目を合わせちゃダメ！飛び掛かってくるから！」

どうやら奇妙な集団を発見した時のリアクションだったようです。

　というわけで、これだけの大人数が一斉に出発するわけにもいかないので４つの班に分かれてスタートします。巡航速度が速い人から順番に１班、２班、３班、４班というグループ分けがされ、新入部員のチェリーは初心者と言うことで４班決定です。そのサポートとしてエリザベス、クライシスが加わります。

　そして、前回の萩市猫寺ライドでチェリーと戦ったマッドマックスはルイガノ繋がりということで４班です。

マックス「今日は維新やまぐちクリテリウムで使ったルイガノファイナルをそのまま持ってきたぜ！ルイガノゴールデンコンビ復活だな！チェリー！」

チェリー「そうだね！よろしくマックス。でもね～今度ジャイアントの新しいバイクが納車されるのよ～♪」

マックス「・・・な！？なんだってぇ～！？ルイガノゴールデンコンビ・・・早くも解散！？」

チェリー「ごめんね～マックス～」

マックス「・・・いや、いいんだ・・・世の中ってこんなもんさ・・・グスン・・・さて、そろそろ行きますか？」

エリザベス「うん、行こう！行こう！」

　この場所をスタートするということは、第一エイドはいつものDYとなるのは必然。

というわけで、マックスを先頭にゆっくりと走り出す４班のメンバー達。

空を見上げると、東の方に黒い雲が広がっている。我々がこれから進んでいく方向だ。

マックス「雨が降らなければいいんだけどな・・・」

そして程なく第一エイド到着

到着して間もなく雨が降りだしてきた。悪い予感的中である。

コンビニの軒下で雨宿りをするメンバー達。

空を眺めるが、止みそうな・・・止みそうにないような・・・微妙な感じだ。

ブルベン「チェリー、どうする？雨の中でもライドしたい？それとも引き返す？」

チェリー「それは勿論ライドしたい！」

主賓のチェリーの判断で、少し雨宿りしてからライド続行することとなった。

　雨宿りしている最中に、コンビニの上にある看板の間にクワガタムシを発見するODKメンバー達。

プリメラ「クワガタ～こっちおいで～怖くないよ～さあ、下りてきなさい～」

いや、呼んでも降りてこないと思うぞ。

マックス「まてまてプリメラ。ここはこのマッドマックス任せろ」

プリメラ「マックス？どうするの？」

マックス「まあ見ていろ。スカーフェイス直伝！グローブアタック！！！」

そう言うと、グローブを脱いで頭上のクワガタムシめがけて投げつけるマックス。

メンバー全員が固唾を呑んでマックスを見守る。

マックス「チッ！もう一回！そりゃあ！！しぶとい！もう一回！おりゃあああ！！！」

グローブを投げては拾って、拾っては投げつけるマックス。

バスケットボールで例えると・・・ゴール下からシュートしては自らリバウンドをとって、さらに次のシュートをしかけて更に自分でリバウンドをとって・・・という動作を繰り返すマッドマックス。

こんな手段をマックスに教えるスカーフェイスとはいったい何者なのか？それは・・・要望があれば今度詳しく語ります。

マックス「ええい！落ちろカトンボ！じゃあなくて、このノコギリクワガタ！！！」

そして渾身のグローブを投げつけた！！・・・・のだが、いつまで経ってもグローブが落ちてこない。

マックス「リバウンド・・・！？あれ、グローブが落ちてこないぞ？」

マックス「・・・俺のグローブが・・・・空中で止まった！？」

ODK一同「・・・ゴクリ・・・」

マックス「何だと！？俺のカブトのグローブをクワガタが挟んでる！！！」

ブルベン「な、なんということが！？」

エリザベス「ああ、グローブ取られちゃった！？どーすんのよ、マックス」

マックス「いやあ、どうしましょう」

ブルベン「あらよっと！」

ブルベンがジャンプしてグローブを掴んで取ってくれた。

そして、クワガタを見てみると・・・

プリメラ「あれ？このクワガタ死んでるよ」

マックス「そんな馬鹿な？グローブを挟み込んでたのに！？」

デイジー「偶然引っ掛かったんでしょうね」

さっそく、プリメラの撮影タイム開始！

クワガタを地面に置いて、いろいろなアングルから写真撮影するプリメラ。

マックス「すごいアングルから撮るんだな・・・さすがプリメラだ」

ひととおり撮影が終わると、クワガタはプリメラのバイクのオブジェクト・・・いや、お供として一緒にライドに連れて行くことになったようです。

次の目的地はどこでしょう？

勘の良いひとならピーーンと来たと思います。そうあの場所です。