アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

山口シクロクロス第1戦#02 【悪代官マッドマックス VS 中村主水】

というわけでスタート!!

ホームストレートをフルスロットルで加速するマッドマックスのニューマシンKONA。

ヴァジュラに整備してもらったお陰でシフトチェンジも頗る調子が良い!

マックス「チョウシ インテグラ!!」

分かる人だけ分かってください。

もう少しでトップに躍り出る!!・・・ところで冷静になるマックス。

マックス「・・・」

と同時にペダルを緩めてトップの選手の後ろに着く。

客観的に見て、この時のマックスはどう考えても何か良からぬことを企んでいる悪代官のような顔をしていたことだろう。

 

 

悪代官(マックス)「フフフッ、越後屋、お主も悪よのう」

越後屋「いえいえ、お代官様ほどでは」

 

 

何のことはない風が強いため先頭に立つのを嫌っただけだったのだ。

マックス「風強すぎるだろ。暫く後ろで様子を見るか」

ということで、シケインを突破、落ち葉ゾーンを普通にクリアしていく。

自慢じゃないが・・・マックスには強風ゾーンで先頭を牽くようなパワーは無い!

だが、ここで差を詰めてピッタリ後ろに貼りつくマッドマックス。

客観的に見て、この時のマックスはどう考えても悪事を企む悪代官のような顔をしていたことだろう。

 

 

悪代官(マックス)「越後屋、お主も相当の・・・悪よのう」

越後屋「いえいえ、お代官様には遠く及びません」

 

 

なんのことはない、後ろについてプレッシャーを与える作戦である。

案の定、先頭の選手は後ろが気になってコーナー毎にチラチラ後ろを振り返っている。

マックス「よし、このままプレッシャーを与え続けてミスを誘う作戦でいくか」

ホームストレートを加速して一気に上り坂をクリア、崖登り区間へ突入する。

ここまで一定の距離で後ろに付いていくことに成功。

そこから崖を急降下して計測ラインを通過して2周目に突入。

ここまで2番手をキープしたまま順調に走り続ける。

ヴァジュラ「マックス、その調子だ!後ろからプレッシャーを与え続けろ!」

マックス「了解!了解!!」

というわけで一定の距離を保ったまま追走する。

再びシケインを超えて、絶壁をクリアして落ち葉ゾーンへ突入するマッドマックス。

マックス「よし、このままピッタリと追従してやんよ!

この時、マックスの脳裏に調子に乗りすぎという危険信号が発せられた。

 

次の瞬間!

 

ズルズル・・・ステーーーーン!!

 

マックス「ぐああああ!!!しまった!!」

 

落ち葉ゾーンの下に隠れていた木の根っこで見事に滑って落車するマッドマックス。

その間に順位を下げてしまう。

マックス「イタタタタ・・・・調子に乗り過ぎた・・・やっちまったよ

 

例えるなら・・・

極悪非道な悪代官必殺仕事人に見事にヤられてしまったような爽快感とでもいおうか。

 

 

悪代官(マックス)「グハアァ・・・まさか・・・おまえが・・・・」

中村主水「地獄で閻魔様が待ってるぜ」

悪代官(マックス)「俺は天国から還ってきた・・・マッド・・・マックス・・・セカ・・・ンドだ」

中村主水「早く逝きな。三途の川の渡し船に乗り遅れるぜ」

 

 

幸いマシンは無事のようだ。

気を取り直してバイクに飛び乗って走り出すマックス。

マシンは無事なのだが、若干足首に違和感がある。

マックス「クソッ・・・これも天罰か・・・日頃の行いが良すぎるのも問題があるんだな」

 

日頃の行いが良すぎる?

日頃の行いが良すぎる?

日頃の行いが良すぎる?

 

というわけで、ここで落とした順位のまま最終ラップまで順位変わらず。

そのままゴールするマッドマックスでした。

結果はカテゴリーで2位でした。

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ヴァジュラ「せっかく俺がバイクを整備してやったのに何やってんだか」

マックス「ゴメンなヴァジュラ。調子に乗りすぎた」

ヴァジュラ「やはり、お前は詰めが甘い」

 

 

今回の教訓

悪代官は最後に成敗されるので程々にしましょう!

 

マックス「だーーれが悪代官だ!!!」