アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

ニューマシン選定プロジェクト#2 【ブラ買っちゃった♡】

華山ヒルクライム終戦(スータートライン付近)

 

 非常に残念なことに今期の最終戦ではなく、今回で最終戦となる華山ヒルクライムには大勢の参加者が集まり、異様な熱気に包まれていた。

 某サイクルショップ主催で行われてきた伝統あるイベントが今回で最後となるのは非常に残念です。寂しさが募るばかりですが・・・仕方ありません。この場をお借りしてお礼申し上げます。いままで大変お世話になりました。


 え?ヒルクライマーではなく単なるグルメポタリンガーのマックスが何で華山ヒルクライムに参加してるのか?だって?

 

フフフ、良い質問だな(笑)

 

実はついにブラを買っちゃったのよ♡

 

マッドマックスついにご乱心!?

あなたの知らないマッドマックスの趣味が明らかに!!

マックスってそういうヤツだったんだな・・・

 

まてまて!ちょっとまて!

そういう趣味があったのか!?と、変に思われるので誤解を解いておこう。

NEILPRYDE:BURA

身長:57メートル

体重:550トン

巨体が唸るぞ、空飛ぶぞ・・・いや、飛びませんから!

 ニールプライドは元々はニュージーランドのウィンドサーフィンのメーカーなのですが、その素材にカーボンを使用していることと、エアロダイナミクスの技術を持っていることから、それらをロードバイクに応用したら良いバイクができるのでは?ということで、ニール・プライドさんが立ち上げた新興ブランドの一つです。マリンスポーツが好きな人ならニールプライドの名前を知っていると思います。わかり易く例えると、釣り好きの人がシマノと言えば釣り具メーカーだと認識しているようなものかな?

 そしてエアロロード系がNAZARE、スタンダードロード系がBURAであり、ハイエンドにはそれぞれSLがつきます。

 前回の投稿の流れで当然エアロロード系のNAZAREを買うんじゃなかったのかよ!?と、ツッコミを入れたくなると思います。いや、ごもっともです!

 しかし!NAZAREは既に完売・・・残念!

しかし、この燃え上がった欲望の炎はどうにもできない!!振り上げた拳をいったいどこに降ろせばいいんだ!?翌年モデルが入荷するまで待つなんて無理むりムリ!かたつムリ!!

 ここはブラだ!ナザレが無いならブラがあるじゃあないか!!

 ということで、私が買ったのはノーマルの素BURAです。いや、ブラではなくビューラと読むのが正しいのですよ!そこんところ重要なので間違えないように!テストに出しますから!

 ニールプライドというブランド名、ブランドのイメージカラーである水色が私の趣味に完全に一致していたという、まさにマッドマックス専用機に相応しいバイクなのです!・・・が!このBURAというバイクの名前だけがちょっと・・・なんとかならなかったのかなぁ・・・いや、別に良いんだけどね。

 そして、このニールプライドを何とか組み上げることができたので、そのシェイクダウン&テストのために急遽参加することにしたのだよ!
 速攻で組んだので、ポジションは適当、ワイヤーの初期の伸びを取り忘れていたので、当日の会場でFDが全然変速しないことに気づいて慌ててワイヤーを張りなおしたというドタバタぶりですけどね。いや~危なかったわ。
 この時、マックスは知らなかったのである。ニューマシンでルンルン気分であったため、何も気づいていなかったのである。
 古賀ちゃんとジオメトリーが違うのに、サドル、ステム、ハンドル等を適当にコピペして、そのまんま取り付けたのが運のつきだということを、この時は知らなかったのである。だって仕方ないだろ!時間がなかったんだから!

 既に、会場にはチームメイトのヒルクライマーであるワイルダー&スパロウが来ていました。
スパロウ「お?マックスが来てる」
ワイルダー「あれ、来てたのね?」
マックス「あっははは、来ちゃった♡
スパロウ「む!?なんかマシンが違うぞ?それは・・・ニールプライド!
ワイルダー「本当だ!古賀ちゃんじゃない!ニールプライド持ってきてる!」

あれだけ古賀ちゃん!古賀ちゃん!と言っていたのにあっさりとニールプライドに乗り換えてしまった事に物凄い罪悪感を覚えるて一瞬動揺するマッドマックス。
マックス「あっははは、買っちゃった♡
その言葉に他の参加者も気付いたのか、ニールプライドに注目が集まる。
ロベルト「ああ!ニールプライドじゃん!?いったいどうしたの!?」
カッコイイS-WORKS乗りのロベルトです。その走りはバイクに負けないくらい速くて、カッコいいのです!
マックス「いやあ、安売りやってたからついついポチってしまいました(笑)バカです!」
デニーロ「マジだ!古賀ちゃんじゃないぞ!?しかもなんか色々魔改造しとる!!」

またもや古賀ちゃんのことを言われて胸が痛むマッドマックス。

デニーロは、北九州のレジェンド某ロ〇ートさんの友達のトレック乗りです。
マックス「あはは、急いで組み立てたのでポジションは適当だけどね。」
デニーロ「ちょっと乗ってみても良い?」
マックス「いいよ。ただ、ものすごく乗りにくいから気を付けて」
というわけで、デニーロのトレックと、マックスのニールプライドを交換してそこらを走ってみることに。
デニーロ「うーん、自分にはこのポジションはキツイね。よくこれで走れるなぁ・・・」
マックス「でしょ?もっと乗り込んで調整しないとダメだけど、時間がないから今回はこのまま行くしかないなぁ」

そんなこんなでスタート時刻が迫ってきました。
私は無謀にも前方でスタンバイしています。
そしてスタート!
と、同時にロベルトがスタートダッシュで先頭に躍り出ます!
ロベルトは山口県内でも屈指の選手ですから予想通りの展開です。
それに追従するため、ニールプライドのケイデンスを上げるマッドマックス!だが・・・
マックス「あれれっ!?ペダルがカクカクする!?何が起きているんだ?」
何のことは無い、サドルが高すぎて踏み込む度にサドルからお尻が左右にずり落ちています。
マックス「し、しまった!ポジション合わせた時とレーパンのパッドの厚さが違い過ぎたんだ!」
何せニールプライドにパーツを取り付けてチェーンを取り付けたのが数日前のため、山での試走どころか近所をチョロチョロ走っただけなのですからね。まさにバカ・・・
そもそも近所を走った時は普通のジャージだったな・・・レーパンじゃなくて
マックス「うう!?・・・ペダルが重い。アウターの歯数を大きくしたのが仇になったか・・・」
 これまた止せばいいのに、アウターを一回り大きいものに取り換えたのであっという間にケイデンスを維持できなくなりました。
マックス「チィ!仕方ない!まだ本格的な登じゃないけどインナーにしてケイデンスを上げるか!あらよっと!」
と、早くもインナーにチェンジしたのは良いのですが、インナーには楕円ギアがついており、グヮングワァン状態になってしまいました。
マックス「うぎゃあああ~グヮングワァンする!誰か~!誰か助けてくださーーーい!!

セカチューか?
 突っ込みどころ満載のポジションで違和感ありありで走っていたため、ついにスローダウンしてずるずる落ちていくことに・・・。
みんなが快調に飛ばしていく中、ただ一人スローダウンするマックスのニールプライド。
マッドマックスのプライドが劣勢の波に沈んでいく・・・

そんなこんなで、尻が2つに割れてしまいそうなのを我慢しながらペダルを回します。
途中で棄権したい衝動に襲われましたがどうにか、こうにか、頂上へたどり着きました。
 こうして新型機ニールプライドシェイクダウン&テストの無謀な華山ヒルクライムは幕を下ろしたのである。

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 いろいろありましたが、教訓としてニューマシンをぶっつけ本番で使うのは止めとけということを学びました。
 皆さんも、ニューマシンを衝動買いしてタイムトライアル等に参加する場合は、キチンとポジション出しをしてからにしましょう!
マッドマックスとの約束だ!
というわけで、いつものように暗闇の荒野へと姿を消すマッドマックスであった。
その後、マックスの姿を見たものは誰もいない。

 

 因みに、お尻の皮が剥けてしまい数日間痛みに苦しんだマックスでありました。は!?これはあれか!?マックスがニールプライドに浮気したことに対する古賀ちゃんの呪い!?

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マックス「やっぱり俺には古賀ちゃんが必要なのかもしれないな」

今度は二股か!?