アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

広島トレーニングレース2020 #3 【ラップアウトなしの地獄のレース開始】

棄権

棄権

棄権

混ぜるな危険

というわけでタイヤ交換しないと問答無用で棄権するしかないマックス。

マックス「どうす!?やばいぞ!?なんとかしろ!!」

と、ゴチャゴチャ言っても無いものは無いのである。

モンティナ「無い袖は振れん。いい加減諦めろ

マックス「山口県からガソリン代高速代を使ってきたのにこの結末かよ・・・」

だが、このタイヤで走るのは非常に危険なので素直に棄権しようと覚悟を決めるマックスであった。

 

その時、不意に声を掛けられた。

 

広島県選手「タイヤ探してきましたよ。このタイヤを使ってください」

マックス「え・・・?」

広島県選手「向こうのクルマでバイクメンテをしている方からです。差し上げるということですよ。これなら今付けているタイヤより全然マシですよ」

マックス「これは・・・わざわざタイヤを探してくださってありがとうございます!ご厚意に感謝します!これで棄権せずに済みました!!!」

広島県選手「いえいえ、どういたしまして!では、頑張ってください!

見ず知らずのマッドマックスにここまで親切にしてくれた広島県チームの紳士感謝感激するマックスであった。

そして、直ぐにタイヤを譲ってくれたカニックの紳士にお礼を言いに行くマックスであった。

 

その後、急いでタイヤ交換を済ませて最終調整するマックスとモンティナであった。

そしてロードレースの招集時刻となる。

ロードレースは8周回で行われる。

ローリングスタートで、下り区間パレード走行でゆっくりと走り、上り区間に入って隊列が整ってからがリアルスタートとなる。

ただし、実際のレースではないのでラップアウトは存在しない。先頭からのタイム差が広がっても、周回遅れになっても、失格にならないのである。

一見すると緩いルールに見えるかもしれないが、ラップアウト無しということは途中で千切れたら地獄の一人旅が始まることを意味するのである。

マックス「・・・これはキツイな・・・」

モンティナ「お前は良くて1周回・・・いや、最後の上り坂辺りで千切られるだろうよ。そこからは一人旅になるから覚悟しとけ」

マックス「うぐぅ・・・認めたくもないが・・・7周回が一人旅か・・・せめて-1Lapされないように祈っていてくれ。わざわざ広島までガソリン代高速代を使って来たのに周回遅れにされたら泣けてくるぜ・・・」

モンティナ「今更どうにもならん。なるようになるだけだ」

そんなこんなでローリングスタートとなったのである。

先導車がゆっくりと走る後を選手たちがユルユルと付いていく。

下り区間は全員がブレーキを掛けながら慎重に走る。リアルスタートはかなり先だ。

モンティナの予想通り、マックスは最初の周回であっけなく千切られてしまうのか?

そしてマックスの願いも空しく-1Lapされるのか?

いや、それどころかまさかの-2Lapされるという惨めな結末になるのか?

次回へ続く

 

 

 

前回ブログの個人TTの写真を頂いたのでここで掲載させていただきます。

撮影者は赤い狐ことレッドフォックスです。

いつも写真ありがとうございます!

レッドフォックスの撮影技術は天下一品です!

実物よりも150%増で迫力のある写真を撮ってくれますよ!

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