【復活の刻】挑む者
1年ぶりに再会したマックスとスカーフェイス。
これは単なる偶然か?
それとも運命か?
この時から何かが動き始めた・・・
あれからいろいろあってスカーフェイスと走りに行くことになったマックス。
場所はマックス宅。
時間は朝。
マックス「本当にその身体で走れるのか?」
スカーフェイス「昔のように身体は動かないが、お前なんかに遅れはとらんから安心しろ」
マックス「・・・無理はするなよ。で、行き先はどうする?要望があるなら言ってみろよ」
マックス「長門峡?しかし、あのルートは路面が荒れているし、アップダウンも多いが・・・大丈夫か?」
スカーフェイス「その長門峡を、超初心者のノエルの初サイクリングにわざわざ選んで、ノエルが虫の息になるまで引きずり回しておきながら良く言うぜ」
血も涙もないマックスの得意技【初心者でも大丈夫!大丈夫!詐欺】である。
当の本人であるマックスには悪気はないのだが、結果として最悪のことをやらかす嫌な癖があるのだ。
まあ、「サイクリスト有る有る」でよく聞く話だから問題ないですよね?ね?
マックス「・・・認めたくないものだな・・・自分自身の若さゆえの過ちと言うものは・・・」
スカーフェイス「お前って最悪だよな。その後、数日間ノエルは酷い筋肉痛で歩くのも大変だったみたいだぞ」
マックス「・・・あれは俺が悪かった。多少反省している」
スカーフェイス「いや、お前は全然反省してないだろ。その証拠に、その翌週はカルストロードサイクリングで再びノエルを地獄の底まで突き落としただろ」
マックス「・・・そんなこともあったかもしれない・・・まあ、済んだことは忘れようぜ」
スカーフェイス「いやいや、お前の悪事はそれだけじゃないだろ?他にも小野田サン・・・」
※この後もスカーフェイスによって、マックスの極悪非道の数々が明らかになるのですが、マックスのイメージが激しく!著しく!ダウン!!するので省略します。
阿武川温泉に到着
ここで水分を補給しておきます。
これ以降のダム湖周辺の道路には自販機が存在しません。
午前中なのに気温は既に30℃くらいありそうです。
スカーフェイス「阿武川温泉に来るのは久しぶりだな、最後に来たのはマックスとモンティナと一緒だったな」
マックス「ああ、たしかモンティナも居たな。そういや、あの時、お前はダム湖で釣りをしていたよな?」
スカーフェイス「そうだったな。確か俺が一人で釣りしてた時にお前とモンティがやってきたんだった」
因みに、釣ったブラックバスは塩焼きにして食っている。
ブラックバスは美味しいのだろうか?
※この時の様子はブログのどっかにあるはずなので酔狂な人は探してみてください。
マックス「おや?ダム湖にボートが浮かんでいるぞ。人の姿も見える」
良く見るとダム湖にボートが浮かんでいる。
スカーフェイス「あれは釣り客だぜ。竿が見えるだろ」
マックス「へえ~そうだったのか。遊覧船は運航してないが、釣り客は来てるんだな」
ダム湖をよく見ると、ほかにもいくつかボートが浮かんでいるのが見える。
釣りマニアには有名なのかもしれない。
マックス「あの大きな岩って何か名前がついていたような・・・?」
スカーフェイス「あったな。覚えてないけどな」
激しくいい加減な記憶である。
知ってる人がいたらこっそり教えてください。
スカーフェイスのリハビリサイクリングということで、のんびりとダム湖を見ながら走り抜ける。
徐々に気温も上がってきているのだが、道路のあちこちに木陰があるので助かる。
そうこうしているうちに、長門峡の駐車場に到着。
スカーフェイス「ここは昔と全然変わらないな」
マックス「そうだな。それにここらは時の流れも緩やかな気がする」
のんびりとした風景、静かな山の中・・・ここには現実逃避できる何かがあるのだ。
秋になると紅葉がとてもきれいな場所でもある。
スカーフェイス「今の道のりを、超初心者のノエルにフラットペダルのクロスバイクで走らせたんだろ?お前ってマジで最低の野郎だな」
マックス「・・・さあ、昼飯を食いにいこうぜ。奢るからさ」
スカーフェイス「悪いな、マックス💛」
そしてデザートには白玉ぜんざいを頂くことにしました。
因みに暖かいぜんざいです。
冷たいぜんざいは無いとのことですので気を付けてください。
マックス「いろいろあったが・・・これからヨロシクな、スカーフェイス」
スカーフェイス「おう!これでゴールデンコンビ復活だな!」
マッドマックス、スカーフェイス、そして・・・カイン。
3人のうち2人が揃ったことで風向きは変わった。
マックス「見ていてくれ・・・カイン」
そして風はやがて嵐となる。
事故によって表舞台から突如姿を消してしまったスカーフェイス。
不甲斐ない戦績によって自分自身の存在意義と生きる気力を失ってしまったマックス。
そのまま消え去る運命だった者たちが出会ったことで、止まったままの運命の歯車が今・・・復活の時を刻み始めた・・・