【Recurrence of identity crisis】#02 存在意義の危機
皆さん、おはこんばんちは。
なんかヤバイです。
かなり・・・なんというか・・・その・・・疲れています。
肉体的にとか精神的にとかいうのではなくて・・・もっと根源的なもの・・・魂が疲れています。
割と本気で生きることに疲れ果てています。
無理もないか。
俺の人生なんてとっくの昔に消化試合になっているわけであり、希望に向かって生きる気力など持てるはずもなく・・・
俺は何のために生きているんだろう?
という中二病的な自問自答を四六時中エンドレスで繰り返しており、自我崩壊が進行しています。
このブログのメインテーマはトップページの説明にある次の通りです。
The goal of all life is death.
あらゆる生あるものの目指すところは死である。
いよいよこのブログのメインテーマが現実味を帯びてきた。
ゴールへのカウントダウンがついに始まったということだろう。
俺の命が燃え尽きて灰になるまであと僅か・・・
全ては時の中に・・・
というわけで、スカーフェイスと深夜のサイクリングです。
マックス「どこへ向かっているんだよ、俺たちは」
真っ暗な闇をライトで切り裂きながら山道を走る不審なバイク2台。
スカーフェイス「細かいことは気にするなよ。まあ、とりあえずは阿武川ダムを目指して走ろうぜ」
マックス「阿武川ダム?あそこの道は真っ暗だぞ・・・民家も皆無だしさ」
スカーフェイス「静かで良いじゃねーか」
深夜の阿武川ダムへ到着。
この場所から真っ黒なダムを覗き込むことができます。
マックス「深夜のダムって・・・不気味だな」
スカーフェイス「何言ってんだよ。暗いだけで昼間と何も変わらないぜ。お?管理事務所には誰かいるみたいだな」
ダムの管理事務所には明かりが灯っている。
マックス「宿直かな?交代勤務でダムを管理しているんだろう」
スカーフェイス「なるほど!それならダムカードでも貰いにいこうぜ!」
と言うと、スカーフェイスがダムの管理事務所へ突撃しようとする。
マックス「やめろ!!迷惑だろ!というか、通報されるレベルだぞ!」
スカーフェイス「そうか?まあ、ダムカードは特にコレクションしてるわけでもないから良いけどよ」
ここからではダムの水面は暗くて見えない。
見えないが・・・間違いなくそこに存在する。
辺りは静まり返っている。
時折、山の方から動物の蠢く音が聞こえる。
どんな動物が潜んでいるのだろう?
写真奥は長門峡方面へと続く。
街灯は一つも存在せず、完全なる闇が広がっている。
マックス「こっから先はまさに闇の中だな」
スカーフェイス「ああ、運転ミスるとダムに落ちてしまうな」
マックス「そういえば・・・」
突然マックスが神妙な表情になる。
スカーフェイス「ん?なんだよ?」
マックス「この少し先のカーブなんだが・・・よく花束が飾ってあるんだ」
スカーフェイス「へぇ~、ということは、そこで誰かが死んだってことか?」
マックスがゴクリと固唾を飲む。
マックス「ああ、事故なのか自殺なのかはわからないけどな・・・」
スカーフェイス「なるほどな。なんならお前もダイブしてみたらどうだ?一瞬で懐かしの天国へ逝けるぜ?」
マックス「そうだな・・・それも悪くない・・・悪くないな」
スカーフェイス「どうしたんだよマックス。何かあったのか?」
マックス「・・・・」
スカーフェイス「言ってみろよ、俺にだけ」
暫く無言だったマックスが不意に口を開く。