【ちょっとそこまで】冬の夜風が身に凍みるぜ・・・
・・・・・・・・・・・とくに時候の挨拶も与太話も戯言も茶番も思いつかないので本題に行きます。
時は遡ること数時間前・・・
マックス、スカーフェイス、ツヴァイの3人はいつものコースをいつものように直走っていた。
もう11月も終わりということもあり若干寒いですが、日中はまだ許容範囲です。
ただし、日が暮れると途端に寒くなるので油断はできませんけどね。
長門の某カレー店で遅めの昼ご飯を食べた後に帰路につく3人。
某峠を越えたところでツヴァイが離脱し、俺とスカーフェイスは某クロワッサンたい焼きを販売している道の駅方面へ向かう。
その途中で前方からロードバイクがやってくるではないか。
やってきたのは、シルヴィアとヴァネッサだった。
因みに、シルヴィアはあのシャルロットと並ぶほどの県内屈指のサイクリストだ。
今日は、秋吉台方面から萩にやってきたとのことで、これから長門方面へ向かうらしい。
シルヴィア「そうだ、せっかくだからちょっとそこまで一緒に走らない?」
空を見ると・・・もう直ぐ太陽が沈みそうだ。
マックス「まあ、ちょっとくらいなら・・・。スカーフェイス、お前も行くだろ?」
スカーフェイス「何言ってんだよ。もう日が暮れるから俺は帰るぜ。じゃあな」
と言うと、1人で海岸方面へ走り出して行ってしまった。
あるいは、ここでスカーフェイスと一緒に帰っていれば、あんなことにはならなかったのかもしれない。
マックス「・・・・・・スカーフェイス」
成り行きで長門方面へ向かって走り出すマックスとシルヴィア、ヴァネッサ。
今来た道を逆戻りするというのは想像以上に精神的に疲れる。
それにもう直ぐ日が暮れて寒くなる。
ということで、某峠の頂上まで一緒に行ってそこで引き返そうと思っていた。
思っていたのだが・・・
マックス「・・・・は!?ココは!?」
気付けば峠を下りきっていた。
俺の身に何が起こったのかわからない。
わからないが・・・何だかここまできたら最後まで一緒に走ってしまうしか選択肢がないような気がしてきた。
案の定、シルヴィア達のゴール地点であるセンザキッチンまで走ってしまっていた。
辺りは既に暗くなっている。
気温も下がっており、止まっていると寒い。
バイクをクルマに積み込んで撤収準備を終えるシルヴィアとヴァネッサ。
シルヴィア「マックス、久しぶりに一緒に走れて楽しかった!暗いから気を付けて帰ってね!バイバイ~♬」
マックス「あ、ああ・・・まったね~♬」
暗闇に1人取り残されて途方に暮れるマッドマックス。
マックス「あーあ、いっちゃったよ・・・これからまた今来た道を戻るのか?なんだか眩暈がしてきたぜ」
暗闇の中、ライトで闇を切り裂きながら走るマッドマックス。
冬の夜風が身に凍みて風邪をひきそうなマッドマックス。
負けるなマックス!
明日は多分良いことあるぞマックス!