アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

山口シクロクロス#1 【1年前の悪夢】

12月某日

みなさん、おはこんばんちわ!

今日も寒いですね!こんな日は、コタツに潜り込んでみかんでも食べて過ごすに限ります。こんな日に、外に出て自転車に乗るなんてドMのやることですからね!

マッドマックス「世の中平和だな・・・じゃ!また来週!」

スカーフェイス「何ブツブツ言ってんだよ?今日は下関でシクロクロスに参加するんだろ?とっとと準備しろよ」

マッドマックス「しくろくろす?ナニソレ?美味いの?・・・・・・」

 

【走馬灯 開始】

1年前 天候:大雨  気温:物凄く寒い

マッドマックス「ゼェゼェゼェ~・・・・・ウゲ・・ゲロ吐きそう・・・キツイ、苦しい、シンドイ、寒い・・・こんな過酷なレースは初めてだ・・・もう絶対に参加しないぞ・・・」

12月のとっても寒い大雨の中、なんとか命を落とすことなくゴールしたマッドマックスはガクガク震えながらそう誓ったのであった。

【走馬灯 終了】

 

スカーフェイス「こんなこともあろうかと、俺がエントリーしておいてやったんだ。感謝しろよ。」

マッドマックス「何・・・だと?この寒い中、俺に走らせる気か?しかも窓の外は雪が舞ってるぞ!?しかも、昨日は雨が降ってるんだぞ?」

スカーフェイス「ODKから応援に来てくれるそうだぞ。棄権なんてするなよ」

マッドマックス「いや、むしろお前が参加しろよ!お前シクロクロス得意だろ?俺が応援してやるからさ」

スカーフェイス「残念ながら俺は今日仕事なんだよ

マッドマックス「し、仕事だと?前から気になっていたんだが、お前は仕事してたのか?

スカーフェイス「失礼だな。ちゃんと仕事してるぜ」

マッドマックス「どんなことやってんだ?」

スカーフェイス自宅警備員

マッドマックス「・・・就職しろ・・・」

 

マッドマックスの活動拠点は基本的には県北部であり、最近は仕事が忙しくてODKのアジトがある下関には殆ど行くことができず、ODKメンバーとも会っていない。

マッドマックス「まあ、雨か雪が降ってたら応援にまわるってことで・・・リフレッシュパーク豊浦へ行ってみるか!」

 

こうして桜ならぬ雪が舞う中、191号線を西へ向けて走り出したマッドマックス。この後、割とマジで洒落にならないアクシデントに見舞われることになろうとは思いもしなかったのである。