アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

もみのきサイクル耐久レース#3 試走

しゃくり過ぎに注意

1回目の試走は、とにかくゆっくりとコースを覚えるように走ることに・・・。コースの最高地点までの上りは今のギア比で丁度良いようだ。

 問題はダウンヒルだ。

 ブラケットポジションでのブレーキでは少し厳しいように感じた。そしてヘアピンカーブだが・・・事前にタイヤの空気圧をかなり低めにしておいたので大丈夫そうだ。

 タイヤはSOYOタイヤのトゥルーアンスプラスを履かせている。このタイヤは大雨の2時間耐久レースで、水溜りでもその強力なグリップを発揮して安心して走ることができた優れものだ。

 

 1回目の試走から戻ってきて、急いでセッティングを変更する。とりあえず、ハンドルを大きくしゃくってから、2回目の試走へ。

 

マックス「盛大にしゃくりすぎや・・・」

 

 2回目の試走から帰って微調整。

そろそろ受付開始の時間なので、3回目の試走は中止してゼッケンと計測チップを受け取りに行くことにした。

受け取った計測チップを足首に巻き付けて、ゼッケンをハンドルに取り付けて・・・準備OK

アナウンス「90分クラス、120分クラスの選手はスタート地点に集合してください」

マックス「・・・90分クラスのスタート・・・ついにきたか・・・」

90分と120分の2つのクラスが同時にスタートするのだ。因みに240分クラスは昼からレース開始となる。

スタート地点に大勢の選手が並んでいく。

道幅が狭く、2つのクラスが同時スタートとなると、最初の上りは大混雑するな・・・。

それとこのレースは基本的にチーム戦だ。

交代選手の居る選手と同じペースで走ってしまうと、私のようにソロ参加している選手は後半スタミナ切れになるので気を付けないと・・・といっても、見分けようがないのでどうにもならないか・・・

そんなことを考えていると、私の横に並んだ選手から声を掛けられた。

隣りの選手「かなりハンドルをしゃくってますね?」

マックス「試走した感じから、この方がダウンヒルの時に走り易いかなと思ったんですよ。このレースは初めてですか?」

隣りの選手「初参加ですよ。福岡県だからここまで遠いんです」

マックス「私も初参加ですよ(エントリーしたけど走っていないので)。山口県からの参加です。そのバイク、デザインが凄いですね」

隣りの選手「これ、オーダーメイドでデザインできるんですよ」

ホイールやコンポはかなり使い込まれており、かなり速そうな選手だ。

マックス「かなり使い込んでますね。」

隣りの選手「このバイクは息子のなんですよ。乗るのは2回目ですけどね。全然乗りこなせてないです(笑)

マックス「あはは、それは大変ですね!頑張ってください!」

この人、駆け引きが上手だなぁ~と、心の中で感心するマッドマックスであった。