光と影の対決 最強のライバル登場#2 【2人のルイガノ乗り】
ポタリング当日
スカーフェイス「遅い!遅いぞ!!武蔵!!じゃなくて、お前の対戦相手は未だ来ないのか!?」
マックス「まだ来ないよ。そもそも予定時間よりも1時間以上早いんだぞ」
スカーフェイス「チッ!臆病風に吹かれたか!?」
暇つぶしにスカーフェイスとそこらをグルグル走って時間を潰すことになりました。
その間、いろいろあたのですが需要がないと思われるので省略します。
マックス「もう1周したら帰ろうぜ。到着する時間だ」
スカーフェイス「いいだろう。フフフ、どんな奴が来るのか楽しみだぜ!」
そして周回コースをもう1周しようとした時であった。
1台のクルマの運転手が我々を見つけて手を振ってきた。
マックス「あれれ?随分と早く来たな!?」
スカーフェイス「ほう?奴が今日の対戦相手か?」
マックス「そうだ。お前なんかブッチギリで秒殺さ」
スカーフェイス「へへへ、面白いじゃねーか!やれるものならやってみろてんだ!!あの野郎!!」
と叫ぶと、スカーフェイスはガノーの黒いシクロクロスでクルマの後を追いかけていく。
マックス「やれやれだぜ・・・」
そして集合場所に到着するマックスとスカーフェイス。
そこで待っていたのは1人のルイガノ乗りであった。
チェリー「マックスさん、今日はよろしくお願いしますね!」
マックス「遠路お疲れさま。紹介しよう、こいつはスカーフェイス、ただの変態だ。スカーフェイス、この人がルーキーのチェリーだよ」
チェリー「スカーフェイスさん、初めまして!初心者ですが、よろしくお願いしますね」
スカーフェイス「・・・読めたぞ」
チェリー「はい?」
スカーフェイス「フフフ、俺を謀ろうとしても無駄だ!」
チェリー「マックスさん、この人何を言ってるんですか?」
マックス「そいつの言うことを気にするな。気にするだけ時間の無駄だから」
スカーフェイス「まさかピンクのルイガノを実戦投入してくるとは思いもしなかったぜ。危うく騙されるところだった。この俺がビギナー詐欺にかかると思うなよ、チェリー!」
チェリー「ビギナー詐欺?私は本当にビギナーですよ」
スカーフェイス「はいはい(笑)自転車乗りってのは皆そう言うんだよ。初心者だとか、遅いとかさ。だが甘い!!甘いぞ!そんなものにこのスカーフェイスが騙されるものか!!」
チェリー「えっ???」
マックス「ほっとけ・・・チェリー」
スカーフェイス「その体形から見てヒルクライマーだな?しかもかなりの上級者と見た!だがしかし!俺の敵じゃあないな。さあ、始めようぜ!勝負だ!」
チェリー「勝負って何ですか?」
マックス「実は・・・」
小声でスカーフェイスのことをチェリーに説明するマックス。
マックス「待たせたなスカーフェイス。ルールは簡単だ。ここ阿武川温泉からスタートして、島根県浜田市のアクアスまで行って、先に戻ってきた方が勝ちだ。」
スカーフェイス「上等よ!俺に勝てると思うなよ!」
マックス「では・・・スタート!!!」
スカーフェイス「先手必勝だ!おりゃああああああ!!!!!」
いきなりロケットスタートを決めて、遥か彼方まで行ってしまったスカーフェイス。
チェリー「マックスさん、あの人どっかへ行きましたよ?」
マックス「うん。これで地球は多少平和になったのさ。さあ、出発しようか」
チェリー「そうなの?じゃあ気にせずに行きましょう!」
こうしてスカーフェイスはアクアスへ向かって全速力で走っている頃、マックスとチェリーはポタリングに向かうのであった。
ここからアクアスまでいったい何キロあるのか?
果たしてスカーフェイスは生きて帰ってくることができるのか?
頑張れ!スカーフェイス!
負けるな!スカーフェイス!
お前の死は無駄にはしないぞ!スカーフェイス!