アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

スカーフェイス誕生! 頬の傷の謎編

某年某月某日

どこぞの裏路地を怪しい男約2名が自転車で走っている。
1人は得体のしれないパーツで組み上げられた合成獣キメラのようなクロスバイクに乗っている。
もう1人はこれまたどこのゴミ捨て場で拾ってきたのか?と言いたくなるようなパーツで組まれたメーカー不明の謎のMTBだ。

スカーフェイス「おい、マックス、そのクロスバイク、もうボロボロじゃないか。そろそろ現役引退させたらどうだ?」
マックス「そ、その名前を不用意に呼ばれたら困るぞ!近所の人に変態・・・いやむしろ変質者だと思われるじゃあないか!!ったく、デリカシーのない奴だな」
スカーフェイス「そりゃ失礼。では何と呼べば?」
反省した様子は全くないスカーフェイスが問い質す。


マックス「そうだな・・・東方不敗・・・いや、何か違うな。そう・・・響きが悪い。うーん、とりあえず俺のことは気軽に亜細亜の夜明けとでも呼んでもらおうか」
ニヤニヤしているのか悩んでいるのか良く分からない表情のマッドマックスをドン引きしながら冷やかに眺めるスカーフェイス
スカーフェイス「一つだけ認めてやる。お前の偽名のセンスは最悪だな」
マックス「褒められた!
割とマジで喜んでいるマックス。こいつはいったい何を考えているのかさっぱりわからない。
スカーフェイス「褒めてない。褒めてない」
こいつらの会話は微妙にかみ合っていないのは気のせいだろうか?
スカーフェイス「で、クロスバイクは買い換えないのか?亜細亜の夜明け
チラリとスカーフェイスを見て、直ぐに前に向き直ってぺダルを回し続けるマックス
スカーフェイスいや!お前だ!お前に言ってるんだよ!!亜細亜の夜明け!!!
亜細亜の夜明け「え?ああ、俺の偽名だったんだな?スマン、スマン。全然ピンとこなくてな。ああ、クロスバイクは既にもう一台確保してあるんだがね。こいつがまだ普通に使えるからなぁ」
スカーフェイス「そうだったのか?そんなのいつ買ったんだよ?」
亜細亜の夜明け「2年前の年末だよ。ルイガノの半額セールやってたんでな。ついつい、フルカーボンロードバイクシクロクロスクロスバイクのベースバイクとしてのアルミロードバイクまとめて買ったんだよ
スカーフェイス「お前と言う奴は・・・いや、もう何も言うまい。お前の決断力にはある意味恐れ入るぜ。もちろん悪い方の意味だがな」
バイクを3台まとめ買いする酔狂な人間が現実社会に何人存在しているのであろうか?
亜細亜の夜明け「お前こそ、そろそろハイエンドMTBに乗り換えたらどうだ?」
スカーフェイス金が無い
そう、このスカーフェイスという男、職業は自宅警備員なのだ。まあ、要するに所謂NEETなのだ。稀に宅外派遣警備もやっているようだが、いったいどうやって生活しているのか謎である。一度その生活資金をどこから調達しているのか問いたい。小一時間は問い詰めてやりたい衝動を堪える亜細亜の夜明けであった。

 

スカーフェイスのプロフィール
住所:不明
年齢:ひみつ
職業:自宅警備員
好きな食べ物:目玉焼きに刺身醤油をかけて食べる。
好きな映画:エクソシスト
趣味:トライアル、モトクロス、ウィンドサーフィン

 

亜細亜の夜明け「腹減ってきたな。昼飯食いに行くか?」
スカーフェイス「そうだな。じゃあ、某ダムに行こうぜ」
亜細亜の夜明け「某ダム・・・あんなところにレストランなんてあったか?」
スカーフェイス「何を言ってんだよ亜細亜の夜明け!ダムでブラックバスを釣って焼いて食うに決まってんだろ」
亜細亜の夜明け「・・・いやあ、俺はブラックバスはちょっと苦手かなぁ~・・・あはは」
スカーフェイス「それならナマズにするか?焼いて塩付けて食ったら美味いぞ」
亜細亜の夜明け「スカーフェイスさん!せめて海釣りで勘弁してもらえないでしょうか?お願いします!」
スカーフェイス「好き嫌いが多い野郎だな。なら某岸壁でアジでも釣るか?」
亜細亜の夜明け「ああ、それで頼むわ」

こうして亜細亜の夜明け(偽名)スカーフェイス(変態)は昼飯の食材を調達するために某町の岸壁へ向かったのである。
果たして奴らは無事に食事にありつけるのだろうか?
というか、昼飯食べるのに食材を釣るところから始めるこいつらはいったい何?
更にどうでもいいが、マッドマックスは今後も亜細亜の夜明けと名乗るのだろうか?
謎は深まるばかりである。

某町の某道の駅近くの岸壁で、釣り糸を垂らし始めて既に1時間経過している。
亜細亜の夜明け「釣れないな・・・」
スカーフェイス「ああ、釣れないな」
冷たい北風が吹く岸壁で怪しい野郎2名が釣をしている。どこにでもある光景だ。
亜細亜の夜明け「腹減ったな」
スカーフェイス「そろそろ何か食いたいな」
2人とも朝から何も食べていないのである。
亜細亜の夜明け「結構寒いな」
スカーフェイス「ああ、冷えてきたな」
亜細亜の夜明け「なぁ・・・スカーフェイス
スカーフェイス「何だよ?マックス・・・じゃあなくて、亜細亜の夜明け」
亜細亜の夜明け「妙なことを聞いてもいいか?」
スカーフェイス「お前のやることなすこと全て奇妙なことばっかりじゃねーか(笑)いいぜ、遠慮せずに何でも聞けよ」
亜細亜の夜明け「前から気になっていたことなんだがな・・・お前のその頬の傷ってどうしてついたんだ?」
スカーフェイス「ん?なんだこの傷のことこか(笑)そりゃあ、もちろんズバッとついたんだよ。ズバァーーーってなもんよ!
不意にスカーフェイスアルテグラシマノのリールです。コンポじゃあないよ)を巻き取る。
スカーフェイス「やっぱり、エサが無くなってるぜ、ったくよ。昔な、俺が住んでた所は、いろいろ物騒なところでな」
釣針にエサをつけながら話し始めるスカーフェイス
スカーフェイス「そこでは白人系のタイガーマジック、黒人系のエレファントシンボル、アジア系のブルースウィルスという3つの組織が覇権を争っていたんだ。」
なんじゃそりゃ?
亜細亜の夜明け「・・・お前はいったいどこの国の出身なんだ?」
スカーフェイス「俺の故郷は確か琵琶湖の右の辺りだったような・・・。ああ、そんなある日3つの組織でバトルロイヤルをやらかしてな。激闘の末に、最後にリングに立っていたのが俺だったのさ。で、俺がリングから降りようとしたら今度は場外乱闘

が始ってな。その時、観客に紛れた組織のスパイがメリケンサックを・・・」
亜細亜の夜明け「だから、お前はいったいどこの内戦地域に住んでいたんだよ?」

 

続きはスカーフェイス誕生! 燃え上がる愛編】で明らかに!!
いや、要望ないからお蔵入りだな・・・こりゃあ・・・。