アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

山陽オートやまぐちサイクルフェスタ1時間耐久レース#1 【悪魔の誘惑】

 山陽オートレース場で自転車レースが開催されることとなった。どうやら今回で3回目の開催になるようだ。

 このためODKからも複数のメンバーが参加を表明した。私も第1回大会で個人TTクリテリウム、2時間個人耐久レースに参加したことがあり、この時は2時間個人耐久レースで奇跡的に3位となり、また2時間チーム耐久でもODKチームは3位を獲得したのだ。因みに今回の耐久レースは1時間である。

 

 今回はODK教祖ブルベンを1位にするため、以下のメンバーでチームを組んで、チーム戦を展開することとなった。

Aチーム:ブルベン、マッドマックス

Bチーム:スパロウ、ジョニー、アレックス

Cチーム:クライシス、ウォルター、ベンジー

サポート:デイジー

 基本的に、Aチームのブルベンをエースとし、同チームのマッドマックスを含めたメンバー全員がエースアシストという役割である。

 

マックスの秘密基地にて

モンティナ「ほう?チーム戦か。お前チーム戦なんてやったことあるのか?」

マックス「無い。俺はいつも一匹狼だ」

モンティナ「それを言うなら一匹狼だろ。しかし、大丈夫なのか?作戦は立てたのか?」

マックス「作戦以前にチーム練習してないんだよな・・・まあ、なんとかするしかないんだが」

モンティナ「レース展開を予想すると、第一走者は集団内でポジションをキープしたまま30分走る。問題は、選手交代作業のタイムロスだ。ピットインして集団から離れた選手を集団にどうやって戻す気だ?」

マックス「ピット作業でのタイムロスは約30秒だ。トラック半周分の差ができるわけだが・・・」

スカーフェイス「おいおい?30秒差って正気か? 全力で走っている先頭集団に復帰するためには最低でもスプリンター系選手3人が全力で引っ張るくらいじゃないとダメだろ?そもそも、一回千切れて半周差を付けられてから元の先頭集団に復帰するなんてほぼ不可能だろ

モンティナ「うーん、それか貯金を作っておくかだ。第一走者がアシストと逃げて、メイン集団から15秒のリードを作った状態でピットインする。第二走者がアシストと追いかけて15秒タイムを縮める。これでトータル30秒はチャラだ

スカーフェイス「逃げ集団を作るのは難しいんじゃねーか?それよりも、マックスが単独で先頭集団に追いつく方法を考えようぜ!マックスが死にそうな顏で走ってるのを見るのは愉快だからな!」

マックス「・・・他人事だと思って無茶苦茶言いやがる・・・」

モンティナ「よし、最悪の事態を想定して作戦を考えるか。マックスが単独で30秒先行している先頭集団に追いつく方法はただ一つだ」

マックス「ゴクリッ・・・」

モンティナ「答えは単純だ。バイクを魔改造するしかないだろ・・・もう」

マックス「くっ!・・・い、いつもだ!・・・・いっつもだ!なんでいつもこのパターンになっちまうんだよ!最終手段が魔改造しかないなんて!・・・もう泣けてくるぜ・・・ショボーーーン」

 

こうしてマックスのバイクであるルイガノFは魔改造専門店モンティナにて、再び悪魔の改造を施されることとなったのである。

 

そして耐久レース当日

各チーム先鋒 A:ブルベン、B:スパロウ、C:ベンジー、ソロ:アーノルド

 

各々の出走時間は大体等分になるように設定していますが、これは臨機応変に対応することになりそうです。

会場の受付でチーム名を考えるメンバー達

スパロウ「ODKにゅ〇にゅ〇・・・はダメかな?」

ブルベン「放送禁止になりそうな用語とかはダメです!」

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レーススタート

1時間の耐久レースということで、レース序盤は牽制、様子見をする選手達。

アタックもなく、集団で淡々とラップを重ねていきます。

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そんな中、ODKで先頭を牽く選手がいます。

ウォルター「あ?あれはスパロウでは?」

アレックス「スパロウが先頭を牽いている!」

ジョニー「エースのブルベンは集団後方に居るのになぜエースアシストが先頭に居るんだ!?」

マックス「スパロウの暴走が始ったな~」

 レースは今のところメイン集団で固まって走っているのでアシストの必要はありません。ということで、スパロウはここぞとばかり先頭に飛び出したようです。

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スパロウ「うひょーーー!先頭楽しいわ!こりゃあ~やめられませんな!!!お前ら俺についてこいよ!」

 

まさに水を得た魚状態の、かつては海賊と呼ばれた男スパロウです!

超ド派手なバイクで先頭を牽きまくって周囲の選手をビビらせています!

暫くすると、満足したのか集団内に戻っていくスパロウ。

 

そうこうしていると、先頭集団から2名の選手が飛び出して逃げに入りました。

メイン集団からその2名を追いかける人は現れず、段々距離が広がっていきます。

マックス「このまま差を広げられるとマズイな・・・」

アレックス「誰も追いかけませんね」

ジョニー「・・・」

その時、ジョニーの目が怪しく光る。

スパロウがピットインしてジョニーと交代します。

そしてジョニーがピットレーンから復帰。素晴らしいタイミングで逃げ集団に合流することに成功します!

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逃げ集団の2人の間に入ってペースコントロールするジョニー

マックス「おお!ジョニーが間に入ってペースコントロールしているぞ!」

ウォルター「ナイス!ジョニー!」

スパロウ「やんや!やんや!良い仕事してるなぁ~」

レース開始からもう少しで30分経過する。

ブルベンから残り2周で交代との合図があった。

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スパロウ「マックス、そろそろ用意をしないと」

マックス「・・・よし!」

ピットレーンが一気に慌ただしくなる。

デイジー「マックス! バイザーが逆のままよ!」

マックス「え?ああ!しまった!!」

あたふたするマックス

ウォルター「焦らなくていいよ。まだ30秒はあるから。落ち着いて」

マックス「そうか。焦ったらダメだな」

ウォルターの助言で落ち着きを取り戻すマックス。

どうなる?チームODK