アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

もみのきサイクル耐久レース#10 2年前の惨劇再び!?

2年前の惨劇の再現 

右ペダルが地面と接触し大きくバランスを崩すマッドマックス

一瞬、前後のタイヤが空中に浮く

マックス「しまった!」

次の瞬間!

タイヤが地面と接触すると同時に強力なグリップでバイクが立てなおった!

後ろの選手達からどよめきが起こる。

マックス「ごめんなさい!お騒がせしました!」

手を上げて謝ってから、再び逃げにかかるマッドマックス。

勿論、後ろの選手達が追いかけてくる。

バトル開始!

マッドマックスを先頭に、全6人の選手がポジション争いを始める!

コーナーからコーナーへ加速と減速を繰り返しながら駆け抜けるマッドマックス!

それに追いつこうと、後に続く選手達。

ヘアピンカーブもギリギリまでバンクさせてインを攻める!

後続選手との差がジリジリと広がっていく。

どうやら、後続の選手同士でも牽制・ポジション争いが起きているようだ。

マックス「チャンスだ!一気に差を広げるぞ!

さらにペースアップしてコーナーをクリアしていくマッドマックス!

そして後続の選手が見えなくなった。

マックス「ほっ・・・よーし!あと少しでゴールだ!」

この時、油断して無意識の内にペダルを緩めてしまったマッドマックス。

そして最後のヘアピンカーブが迫ってくる・・・が、そのグラベルの中にはあのスカーフェイスが居るではないか!?何やってんだあいつは?まさかショートカットに失敗したのか?

 

スカーフェイス「マックス!油断するな!後ろに付かれているぞ!インを締めろ!」

マックス「スカーフェイス!?後ろ!?」

 

後ろに気配を感じる!いつの間にか真後に付かれていた!

スカーフェイスの言う通り、インを締めてヘアピンをクリア!そして最後のホームストレートに突入!

そのまま振り切ってゴールラインへ飛び込むマッドマックス!

 

90分・・・長い戦いがようやく終了した。

順位は真ん中くらいだったが、落車も無くレースを終えることができたので良しとしよう。

スカーフェイス「なんとか振り切ったか?まだまだ詰めが甘いな~マッドは」

マッドマックス「ああ、甘いさ。やれやれだ」

あの時、スカーフェイスに指摘されなかったら多分やられていたことだろう。

スカーフェイス「さーーて、レースも終わったことだし帰るわ!じゃあなマッド!」

立ち去ろうとするスカーフェイス

マッドマックス「・・・スカーフェイス

立ち止まって振り返るフカーフェイス

スカーフェイス「ん?どうした?」

マッドマックス「ありがとう」

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美東SAで昼ご飯を食べるマッドマックス。

マックスは薩長同盟丼をチョイス。その隣では、美東ちゃんぽん大盛りを食べるスカーフェイスの姿が。

スカーフェイス「いや~~悪いねぇ~マッド!奢ってもらっちゃってさ~~!!」

マックス「美東ちゃんぽん食べたいな~と何度も言ってた癖に良く言うよ」

スカーフェイス「あはははは、そうだったかな?まあ、細かいことは気にするなって!」

 マックス「どうでもいいが・・・美東ちゃんぽんにまで刺身醤油入れるのか・・・?

美東ちゃんぽんにマイ刺身醤油をドバドバと流し込んで食べるスカーフェイス

スカーフェイス俺は刺身醤油派のスカーフェイスだぜ!いついかなる時でも刺身醤油は手放さないのさ~ウッヒヒー、美味いわ~」

マックス「本当かよ?」

スカーフェイス「やらねーぞ!」

マックス「はいはい」

 

その後、美東SAでスカーフェイスと別れて帰路に付くマッドマックス。

それを見送るスカーフェイス

スカーフェイス「ま、こんな結末ってのもたまには良いもんだな。さてと・・・一仕事終わったことだし・・・帰るか

クルマに乗り込むスカーフェイス

スカーフェイス「風が強くなってきたな」