【それでも俺は生きている】晴れのち曇り、ところによって血の雨が降るでしょう
お前らの貴重な時間を1秒でも多く奪ってやる!
みなさん、おはこんばんちわ
物欲に負けて不要なものをネットで買い漁っては後悔しまくって膝を抱えて蹲って泣いていたけれど、何を思ったか不意に立ち上がってカーテンを全開にして、外の景色を眺めようと思ったものの、実は今は深夜で外は真っ暗だったことに気が付き、再び己の不甲斐なさでガチで発狂してしまい、手頃な柱に一晩中頭を打ち続け、打ち続け・・・額からダラダラと血を流しながら再び膝を抱えて蹲ってから、何故か床の模様を意味もなく眺め続けていたんだが、やがて窓から陽の光が差し込んできたことに気づき、そして・・・ゆっくりと立ち上がり窓の外の朝日を眺める。
マックス「それでも・・・俺は・・・」
額から流れ続ける血が目にも流れ込んでおり、ちょっと危険な血の色をした陽光を眺めながら俺は独り呟く。
マックス「・・・それでも俺は生きている」
というわけで、死にたがり屋で死に損いのマッドマックスです。
バイオハザードが猛威を振るっている中、みなさんはいかがお過ごしでしょう?
マックス「もう・・・あの頃には・・・楽しかったあの頃には戻ることはできないんだろうな・・・二度と・・・」
そう思うと寂しさが募るばかりです。
スカーフェイス「どうしたんだよ?珍しく感傷的じゃないか?なんか嫌なことでもあったのか?」
マックス「嫌なこと?そんなの多すぎていちいち覚えていられねーよ」
スカーフェイス「最近は物忘れも激しいからな。もうそろそろ片道切符であの世に旅立つ頃なんじゃねーか?」
あの事故でアイツは死亡して天国へ旅立ってしまった。
しかし何かの間違いでアイツは現世へ還ってきた・・・きてしまった。
マックス「それはむしろ望むところよ。俺にはもう・・・天国へ行ってエレノアやカインと会うことしか楽しみがないからな」
スカーフェイス「天国なんてあるのかよ?」
マックス「・・・・・・・」
というわけで、今日は眩しい太陽の元、スカーフェイスと出かける話です。
スカーフェイス「それにしても久しぶりだな、おまえと走るのは」
マックス「そういやそうだな。何か月ぶりだろう」
スカーフェイス「お前、相変わらず死相が浮かんでるが、本当に大丈夫か?」
マックス「ああ。夜になると死兆星がくっきりと見えるが・・・昼間は見えないから、まだ大丈夫だろう・・・多分」
いつものように山の中を走り抜ける。
ある時を境に突然マックスの前から姿を消したスカーフェイス。
マックスは、昨年何もかもが嫌になってしまい、奈落の底で座して死を待つ生活をしていた。
そんなマックスの前に現れたのは・・・変わり果てたスカーフェイスであった。
マックス「もう怪我は何ともないのか?」
スカーフェイス「ん?ああ、ちゃんと手は動く。気分も・・・悪くはない」
マックス「あんな怪我して良く生きていたもんだ。どんだけ頑丈なんだか・・・」
スカーフェイス「当たり前だ。あの程度で俺が死ぬわけねーだろ」
むさ苦しくも、暑苦しい野郎2名がぶつぶつ言いながらも走り続ける。
特に行く当てもなく。
スカーフェイス「おい、マックス」
マックス「何だ?」
スカーフェイス「腹が減ったんだが、昼飯は未だかよ?」
マックス「安心しろ。もう直ぐだ。そこを右に曲がるぞ」
スカーフェイス「ん?この道は・・・美東サービスエリアに行くのか」
マックス「正解🎵」
田畑の向こうに高速道路が見える。
スカーフェイス「美東ちゃんぽんを食うんだな?」
マックス「ハズレ!今日は上りに行くぜ」
スカーフェイス「上り?そういや上りに行ったことはなかったな。ま、なんか美味い物はあるだろ」
スカーフェイス「そういや昔、俺とお前と・・・カインの3人でここに来たことがあったな」
マックス「・・・ああ、懐かしいな。あの頃は・・・カインが居た頃は楽しかったな」
スカーフェイス「あの頃は俺たち3人・・・行く先々で血の雨を降らせていたからな」
マックス「思えば俺も若かった」
早めに到着したため、食事中のお客は数名しかいなかった。
上りのサービスエリアのメニューは下りとは異なり、美東ちゃんぽんは存在しない。
美東ちゃんぽん目当ての人は必ず下りに行くように!
マックスとの約束だ。
というわけで今回注文したのは・・・
長州どりの唐揚定食
このサービスエリアのすぐ近くにも唐揚げが有名なお店があるのだが、ここの唐揚げも美味しいのでお勧めです。
特に、調理が早いので大勢で食べに来るならこっちが正解です。
無言でガツガツ食べまくるマックスとスカーフェイス。
今日は予算の都合でデザートは無しである。
その後、昔話をしながら帰路につくマックスとスカーフェイス。
こいつらの未来に待つものは・・・・