スカーフェイスと愉快な仲間達#1 ちょっと風邪気味のスカーフェイス登場!
青い空
白い雲
眩しい太陽
爽やかな風が俺の頬を優しく撫でる
スカーフェイス「こんな日はバイクで地平線の彼方までかっ飛ばして行くに限るよな~」
今日の俺はいつものシクロクロス・・・ではなく、マッドマックスに借りたクロスバイクに何故か乗っている。なんでも通勤快速街乗りバイクが欲しくてロードバイクを買って、一度も乗らずにドロップハンドルをもぎ取ってフラットバーとラピッドファイアーを取り付けてクロスバイクに改造した変態野郎御用達バイクらしい。
スカーフェイス「まあ人の趣味にケチ付けるのは止めとくか。そろそろ集合場所に到着するが・・・ん?あのクルマか?」
某温泉施設の駐車場に到着したスカーフェイスはそこの駐車しているナイスなクルマを発見して近づいていく。そこには・・・
スカーフェイス「よう!待たせたな!」
デイジー「えええ?スカーフェイスさん!?どうしてここに?」
スカーフェイス「俺?俺はマッドマックスの代理だよ。あいつは今も地獄の底で強制労働させられているからな!こんなに良い天気なのに可哀想な野郎だぜwww」
デイジー「そうだったんですね。マックスさん可哀想に・・・」
スカーフェイス「というわけで、今日は俺があいつの形見のクロスバイクでやってきたんでヨロシクな!」
デイジー「よろしくお願いします!あ、今日はポンプとか持ってきてないんですけど大丈夫でしょうか?」
スカーフェイス「大丈夫大丈夫!ノープロブレム!たぶんこのツールボトルの中に・・・ほらあった!修理ならこのスカーフェイスに任せとけ!マッドマックスなんかにゃ負けないからなwww」
デイジー「さすが!スカーフェイスさんって頼りになりますね!」
スカーフェイス「だろう?さあ、レッツゴー!!!」
デイジー「レッツゴー!」
初めて乗るクロスバイクに違和感を感じていたが、直ぐに乗りこなすようになったスカーフェイス。
スカーフェイス「マッドマックスのやることはサッパリわからんな。そのままロードで通勤すればいいものをどうしてフラットバーにするんだ?しかし、このラピッドファイアーってのはなかなかどうして楽しいな~パチパチ押すと素早くシフトチェンジするじゃねーか!まさに早撃ち!!!」
パチ!パチ!パチ!パチ!パチ!パチ!パチ!パチ!
面白がってラピットファイアーを撃ちまくるスカーフェイス
スカーフェイス「いいねぇ!これ楽しいわ!ラピッドファイアーはティアグラの10sで、ブレーキレバーは何故か色が全然違うSORAが付いてるぞ?変なところでケチってるなマッドマックスの奴・・・ブレーキキャリパーはテクトロか。ホイールはマビックのキシリウムね」
走りながらバイクの性能を確かめるスカーフェイス。
デイジー「私、クロスバイクって乗ったことないんですけど、どんな感じですか?」
スカーフェイス「このクロスバイクは街乗り用に改造してあるけど、距離の短いサイクリングなら十分使えそうだぞ!変速の調整もバッチリ決まってるし、ホイールとタイヤも良いのを使ってるし、なかなか楽しいバイクになってるな。マッドマックスの改造テクニックも捨てたもんじゃあないな」
最初の休憩地点に到着。ここは長門市の某ダムの側だ。
スカーフェイス「クロスバイクに興味があるなら、こいつに乗ってみろよ!なかなか楽しいぞ」
デイジー「いいんですか?じゃあ、お言葉に甘えて試乗させてもらいます!」
デイジーのロードバイクとスカーフェイスのクロスバイクはどちらもSPDペダルが付いているためそのまま乗り回すことができる。
デイジー「あれ?クリートが嵌らない・・・」
クリートの固定に手間取るデイジー
スカーフェイス「固定力を最大にしてあるからな。思いっきり踏みつけてみろ!」
デイジー「思いっきり?・・・えい!・・・ああ!クリートが嵌った!」
ぎこちなくクロスバイクを乗り回すデイジー
デイジー「これ、どうやってシフトチェンジするんですか?」
スカーフェイス「なぬ!?えっと・・・右側のレバーでリア変速だ。左側がフロントね」
デイジー「こうですか?あれ?軽くなるけど、重くできない!」
スカーフェイス「親指はシフトダウン、人差し指の方でシフトアップだ!」
デイジー「あ、こっちにもレバーがあるんですね!」
パチパチパチとラピッドファイアーを操るデイジー
デイジー「フラットバーってすっごく違和感ありますね。」
スカーフェイス「だろう?マッドマックスの野郎、ドロップで通勤しろっつーの!」
その頃・・・地獄の底の強制収容所ではマッドマックスがクシャミを連発していたのであった。