アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

最終章「The goal of all life is death.」#04 【西日本チャレンジサイクルロードレース】

雨が降っている

昨日までは晴れていたのに・・・何故に今日は雨なのか?

先週、冷たい雨の中できらら浜CMエンデューロを走ったのに・・・何故毎週日曜日は雨なのか?

これはアレか?天の嫌がらせか?俺に早く天国へ戻ってこいと?

おまけに、ヒビの入った肋骨で無茶してエンデューロを走ったため怪我が悪化している始末。

 

というわけで、西日本チャレンジサイクルロードレースに参加するために広島中央公園へ遥々やってきたのですが、生憎雨が降っているため観戦だけして帰ることにしました。

 いやあ、こんな悪天候で肋骨やっちまったまま走るなんて無謀過ぎるだろ?常識的に考えて。落車して救急車で病院へ搬送されるなんて嫌だしさ。

これって我ながら大団円なのでは?

と、ここで今回の投稿を終了したいのですが・・・が・・・

 最終章のタイトル「The goal of all life is death.」は俺が天国へ逆戻りするまでの記録であり、それを期待する読者の皆さんのためにも、ここは退かぬ、媚びぬ、省みぬで走らなければならないような気がするのですよ。

で、気付いたら寒空の下で修行のように雨にうたれながらスタートを待つ自分がいます。

 

 んでもってスタート!

 

クリートのキャッチに成功して先頭に躍り出ようとするものの、左右の選手にサンドイッチにされて早くもピンチに!

 一瞬落車するかと思いましたが、何とか間を縫って自分のラインを確保しつつ、このコースの最高地点へと向かいます。

 そこからはまるでジェットコースターに乗っている様な右に、左に、コーナーが連続する長い下り区間に突入します。もちろんどこもかしこも選手だらけで、路面は超ウェットな状態で高速走行をすることに。

さらにちょっとビビって前走者との距離を少し広げると容赦なく後続選手がガンガン被せてきます。ここは戦場か?ってくらい襲いかかってきます。下りコーナーでかなりスピードが出ているのなんてお構いなしで、雨の中、インからもアウトからもガンガンアタックしてくる中でなんとかポジションをキープしつつも、次第に順位を落として行くことに・・・。

マックス「くぅ!おまえら落車が怖くないのかよ!?しかもだぞ!?」

なんとかビビリミッターがONにならないように走っていたのですが、エグイ高速コーナーの途中で恐ろしい光景を目にします。

そこには・・・コーナーを曲がり切れずにアウト側に突っ込んで落車している選手の姿がありました。

正直・・・恐ろしいです。

マックス「まだだ、まだ落車するわけにはいかん」

というわけで、いままで以上にコーナリングを安定させるために、ドロップを握ってバイクに覆い被さるようにして重心を下げコーナリングに切り替えました。

 こうすることで重心が下がってコーナリングが安定するのですが、肋骨が逝っちまっている今の状態ではキツイ。そして悪いことに・・・治りかけていた踵の瘡蓋が剥がれ落ちてしまいシューズと擦れて痛い!

 下り区間が終わる頃にはかなり順位を下げてしましました。

 そこから登り区間へ突入。スピードが落ちて落車の危険性はありません。

 ここからなんとか持ち直そうと思った矢先に、今度はリアディレイラーが反応しない!(※後にSTIレバーのインナーケーブル巻き取り機構の問題だと発覚)

正確には3タップくらいしないとアップもダウンもしないという謎のメカトラブルが発生しています!

最近、毎日毎日深夜まで税金の計算ばっかりやっていてディレイラーの調整に時間をかけることができていなかったからな・・・何てこったい。

シフトチェンジの不具合をダンシングを織り交ぜてカバーしようとするも、右肩痛めて二進も三進もいきません!もうどうしろってのよ・・・俺

結局、2周回目でDNFとなり私のレースは終了となりました。

いろいろと悔いの残るレースでした。

しかし、落車の怪我の影響がここまで長引くとは・・・甘く見ていました。

昔・・・私が天国へ逝った時は鎖骨と肋骨3本が折れたのですが、肋骨が完治するまでには3か月くらいかかりましたからね。今回も肋骨が完治するには3か月くらいかかるんだろうな。

肋骨を折った経験の無い人にはわからないかもしれませんが、これの一番恐ろしいことは咳とクシャミなのです。もうね、ヤバイです。マジでのた打ち回ることになります。

 わかり易く例えるなら、タンスの角に足の小指を思いっきりぶつけることになると数秒前に分かっていながら、それを絶対に回避できないってところですね。できることは痛みがくるからなんとか耐えろ!という意思だけです。

 

来週はトムとジェリーに会いに行く予定なのですが、この調子では最終回になるかもしれません。