アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

山口シクロクロス第2戦(深坂ステージ)#02 【フェイントモーションからのアグレッシブなドリフト!?】

試走でパンクしてしまい思いっきりビビってしまったマックス。

マックス「またパンクして落車したらどーすんだ・・・」

モンティナ「安心しろ」

マックス「・・・・モンティナ」

モンティナ「は俺が拾ってやる」

マックス「期待した俺が馬鹿だった」

ヴァジュラ「マックス、俺の仕上げたエンジンで手抜きするんじゃないぞ」

マックス「はいはい」

 

んでもってスタート!

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スタートと同時にフルスロットルかますマッドマックスのKONA。

マックス「おお!?良い加速だ!フレームとエンジンの相性も良い!さすがモンティナとヴァジュラ。魔改造は伊達じゃあない!」

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というわけでホールショットを決めることに成功するマッドマックス。

そのままのポジションでアスファルトから砂利区間に突入する。

マックス「油断禁物。早めに差を広げていかないとメカトラブルひとつで直ぐに逆転されるな」

その後、岩だらけの区間を慎重に下ってから芝生の区間に突入するマッドマックス。

ここまでで、2位以下と少しずつ差を広げていくことに成功。

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芝生区間にはいるとハイポテンシャルエンジンの出力を全開にしてみることに。

マックス「これは!?・・・これが改良型のエンジンのパワーか!?」

芝生区間をグングン加速するKONA。

改めてSF社の底力に驚くマックス。

以前のエンジンとは全く異なる特性を示すSF-V8 SPEC02/C

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調子にのって更に全開走行を続ける。

マックス「ハテ?これだけ継続して全開走行すると今までならオーバーヒートしてしまうんだが・・・何ともない」

ヴァジュラによるバージョンアップによって異常加熱の構造欠陥は改善されている。

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そして、再び山の中へ突入する。

ここはアップダウンの激しい区間だが慎重にラインを選んで走り抜ける。

そこから再び芝生区間を経てアスファルト区間へ入って計測ラインを通過するマッドマックス。

ここまでトップを維持し続けることに成功。

しかし振り返ると後続の選手が追って来ているので更にペースアップを試みる。

マックス「再びパンクしたら敵わんからな。差を広げておこう」

 フェイントモーションからのアグレッシブなドリフトでコーナーを立ち上がると、レッドゾーンまで回転数を上げて一気にトップスピードまで上げていくマックスのKONA!

※フェイントする必要がどこにある?という真っ当な質問は受け付けません。

勿論、頭の中では「GOODBYE YELLOW BRICK ROAD」がエンドレスで流れ続ける。

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シケイン越えするマックス。

周回を重ねていくと地味に苦痛になるんだよね・・・これ。

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その後、ジリジリと後続の選手との差を広げていくマックス。

ここだけの話、走ってる時はずーーーーと「早く終われ!早く終われ!!」呪いの言葉を呟き続けていたマックス。

そしてメカトラブルもなくそのままゴールへまっしぐら!

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残り5周回の表示を見た時は絶望のどん底へ叩き落されたのですが終わってみると・・・スタートのホールショットから一度も順位を下げることなくそのままゴールすることに成功。

マックス「うーん、出来過ぎ君だ。何か引っかかるんだよな」

モンティナ「まあ、確かに出来過ぎだ。だが、俺とヴァジュラが魔改造したKONAの性能に助けられたってことだろ」

マックス「・・・そうだな。確かにマシンの性能に助けられた感は大きかった。今までとは全く違う走りができたしな・・・ありがとう、モンティナ、ヴァジュラ」

ヴァジュラ「なーに、礼ならいずれ形のあるものでな」

モンティナ「魔改造委託料は今月中に俺の口座に振り込んでおいてくれればOKだ」

マックス「お前ら・・・」

というわけで表彰式に参加するマックス。
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実のところCM1で優勝したのは今回が初めてなのでした。

思えば1年前の深坂で優勝してCM1に昇格したんだった。そう思うと感慨深いなぁ・・・。

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まさか優勝するとは夢にも思ってもいなかったのでインタビューにしどろもどろになるマックス。

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アドリブが下手で、気の利いたコメントが出来なかったのが悔やまれる・・・正直何を口走ったのか良く覚えていません(笑)

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寒い中、早朝から応援&撮影に来てくれたODKのクライシス、ウォルター、アレックスに感謝します!ありがとう!

 

マックス「レースも終わったことだし・・・帰って寝るか」

モンティナ「そうだな、帰るか」

ヴァジュラ「ん。じゃあな」

 

こうしてマックスは再び暗闇の荒野へと姿を消すのであった。

その後マックスの姿を見た者は誰もいない。