最終章「The goal of all life is death.」#02 【中国シクロクロス第4戦】
マックス「綺麗だわ・・・空」
マックス「疲れたわ・・・人生に」
というわけで、今日は魔改造専門店モンティナの店長とともに広島遠征してきました。
いつもならがら私には楽なレースなどありません。
下り坂で無茶し過ぎたため猛スピードで落車してしまいました。
マックス「うげぇぇ!これは・・・右の鎖骨が折れたか!?いや、肩を脱臼しちまったか?」
と焦ったのですが、幸いなことに肩は動くようなのですぐさまリカバリーしました(これが実はそうでもなかったことが後に判明・・・)。
その他にも、知らない内に踵や脹脛を怪我して血が流れているし、クリートとペダルに粘土がガッツリついてしまってキャッチ不能となるし、サドルの向きが曲がってしまうし、ゴール寸前にサドルが一番下まで下がってしまうし・・・もうね、最初から最後まで生きた心地がしないレースでしたがなんとかODKジャージを表彰台に載せることができたので・・・一応よかった・・・のかな?
しかしこのコースの芝エリアの凸凹具合は異常。
もうスタッフが総出で夜なべして落とし穴や小山をガッツリ準備しました!ってな感じでした。もうね、嬉しすぎて涙が出そうでしたよ。
参加者には無料入浴券が配布されたので、レース終了後にもみのき荘で温泉活動実施することになりました。
眺めもよく、良い場所にあるため泊まりで遊びに来たら楽しいでしょうね。
マックス「疲れたから温泉に浸かって一休みしようぜ」
モンティナ「そうだな。ところで派手に落車したようだが大丈夫か?ブラケットは曲がってるし、サドルも捻じれてたぞ?右肩は何ともないのか?」
マックス「ああ、別になんともないな。痛みもなかったから直ぐに復帰できたしさ」
しかし、この時既にマックスの身体には異変が起きていたのである。
温泉に浸かりながらどうも息苦しい感じがする。
マックス「・・・変だな。なんだか呼吸・・・肺が苦しいぞ。風邪・・・いや、この感じはインフル?」
モンティナ「ん?別に咳も鼻水も何もないじゃないか?もしかして、この場所の標高が高いからとか?」
マックス「うーん、そうかもな。まあ、大したことないさ。明日は仕事だし風邪はマズイんだよな」
この時のマックスの違和感とは、丁度風邪で肺が苦しくなった時のような症状であった。
不幸というものは、喜びの陰からヒタヒタと迫ってくるものなのである。
その後、温泉から上がってロビーに向かう。
モンティナ「おい、マックス。こんなところにODKのメンバーが居るぞ」
マックス「なんだって!?」
いったい誰が来ているのか?
そこに居たのは・・・果たして・・・
マックス「・・・・・」
モンティナ「ODKの誰だっけ?」
真面目に質問するモンティナ。
マックス「いや、まさか・・・しかし・・・うーん・・・似ているんだけどさ。多分、別人・・・だと思うんだ。きっと、おそらく・・・」
モンティナ「そうなのか?確かに見たことあるんだがなぁ・・・」
モンティナ「ほら、ボールを抱えてるぞ。サーカスに居るヤツそっくるじゃないか?玉乗りも出来そうだしさ」
マックス「そういわれてみれば・・・・本人かもしれないな・・・」
段々と本人なのか偽物なのかわからなくなってきた。
モンティナ「芸が細かいな。腹のところに絆創膏が貼ってあるぞ」
マックス「怪我をしたのかな?」
モンティナ「この後姿はどうだ?」
マックス「う!?似ている!これは・・・そっくりだ!」
果たしてこの人物は誰だったのか?
本人なのか、それともそっくりさんなのか?謎を残したままマックスとモンティナはクルマを走らせるのであった。
無事に帰宅した後、右側の肺の違和感の正体に気づくこととなる。
骨等に異常はないのだが、落車の衝撃によって骨や筋肉に肺が押されてダメージを受けたようだ。
こうしてブログを書いている今も右胸を抑えると痛みがある。
咳をすると肺が痛い・・・マジで痛い
マックス「やれやれ・・・最終章第2話でこのありさまだ・・・最終話まで生きていられるのかな・・・俺は」
モンティナ「気にするな。なるようになる」
前途多難なマックスの未来。
果たして最終話を投稿するまで生きながらえることができるのか?
それとも再び天国へ旅立ってしまうのか?
荒野のマッドマックスの命の炎は今や風前の灯・・・