【スカーフェイスといっしょ】#01 クロコダイルとピラニアと…
その昔、マックスはパーティーを組んでいた。
その構成メンバーは、一部の人達からある意味恐れられていたスカーフェイス、カイン、マッドマックスの3人である。
こいつら3人は、ことあるごとに県内外の大会に遠征しては血の雨を降らせていたため、悪い意味でその名を轟かせていたのである。
そんなある日・・・それは突然起こった・・・
〇月△日✖曜日
今日はスカーフェイスと指月公園へ行くことになった。
スカーフェイス「うーん、ここに来るのも久しぶりだな。でもこの辺りは何も変わっていないようだ」
マックス「ここらは変わりなしだ。折角だから海の方まで行ってみようぜ」
スカーフェイス「俺の記憶が確かなら、この先は行き止まりだったような?まあ、行ってみるか」
指月公園にある未舗装の道を進んでいくと海岸に沿って石垣が現れる。
海の向こうには菊ヶ浜が見える。流石に海水浴客は居ない。
スカーフェイス「海風が気持ちいいぜ。島が見えるが、どれが何の島かさっぱりわからんけどな」
マックス「この辺の海岸にはよく釣り人が居るんだが・・・今日は一人もいないな。そこらを適当に散策してみるか」
スカーフェイス「本当に誰も居ないな。この時期何が釣れるのか気になるな」
マックス「残念ながら、ここではブラックバスは釣れないぜ」
スカーフェイス「そりゃ残念。塩焼きにして食うと美味いんだぜ」
スカーフェイス「そういや・・・ここのお堀にはピラニアみたいに狂暴な鯉が居たような気がするんだが」
マックス「ああ、今も居るぜ。超狂暴な鯉と亀がな」
スカーフェイス「よし!観に行こうぜ!」
というわけで、お堀にやってきた2人。
そういうと、スカーフェイスは手を叩き始めた。
スカーフェイス「カモーーーン!カムヒアーーー🎵 まあ、餌はやらねーけどな」
それにつられてマックスも拍手・・・いや、手を叩いて鯉を招き寄せる。
マックス「おいでおいで~🎵 餌はないけどな~」
セコイ奴らである。
マックスとスカーフェイスの拍手につられて来るわ来るわ・・・
物凄い数の鯉や亀が・・・ウジャウジャとやってきます。
もうヤバいです。
鯉恐怖症の人が見たら確実に発狂するレベルです。
そんな恐怖症があるかは知りませんが。
石橋の反対側からも次々と血に飢えた鯉がやってきます。
もうどう見てもピラニアです!
スカーフェイス「スゲーな、こりゃあ。今、お堀に落っこちたら一瞬で肉を食いつくされて骨にされちまうぞ」
マックス「ああ、こりゃ戦場だな」
スカーフェイス「ワニとか居たらもっと楽しいのにな!お前もそう思うだろ?」
とんでもないことをサラッという奴である。
マックス「いや、それはいろいろマズイだろ?」
お堀に体長5メートルのクロコダイルなんかが居たらいろいろ事件が起こりそうである。
スカーフェイス「久しぶりに良いもの見せてもらったぜ。今度はちゃんと鯉の餌を撒いてやるか」
マックス「偶には観光地を見て回るのも楽しいもんだな」
スカーフェイス「次はどこに行く?」
マックス「フフフ、いいとこ💛いいとこ💛」