アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

【シクロクロス2連戦】#01 そんなに地獄を見てえのか?

BLACK WING編

 

無謀なシクロクロス2連戦に挑むマッドマックスの運命は・・・

 

 

というわけで、1日目はもみじシクロクロスです。

朝の試走開始。

ウォーミングアップが終わってから徐々にペースアップしていき、コースを巡行する。

数周まわってコースに慣れてきたとき・・・それは起こった。

 

砂利道のヘアピンカーブで盛大に転倒してしまい脚、腰、腕を負傷してしまったのだ。

打ち所が悪かったのか、痛みで歩くのが厳しい状態となってしまったのですが、幸いなことにペダリングはなんとかなるようなのでレースには参加することにしました。

高速代、ガソリン代を使って何もせずに帰るのは嫌だしね。

しかし、身体と同じく機材も痛めてしまったので急いで修理を行いました。

俺の修理の腕前は一般人にしては上出来らしいです。

モンティナの見立てですけどね。

修理が終わったらクルマで横になって少しでも回復するのを祈り続けていました。

 

そして・・・どうにかスタートラインに並ぶマックスとKONA

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スタートでクリートキャッチに成功して3位をキープ。

第一コーナーまでそのままのポジションで進んで様子を見ていると、前の2人が熾烈なバトルを繰り広げているではありませんか!!

 

マッドマックスのオッドアイが怪しい光を放つ(^_-)-☆

マックス「これは・・・チャンス!」

 

ということで、ロングストレートに入ったところで大外から2人まとめてオーバーテイク

これでトップに躍り出ることに成功!

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C1選手を抑えて周回を重ねるマックス。

しかし、C1選手2名がジワジワと近づいてきます。

理由は簡単。

絶壁上り区間を俺は担ぎクリアしているのに対して、C1選手はバイクに乗ったままクリアしているからですね。

これでタイム差が縮まるだけでなく、俺は体力を消耗し続けているので周回を重ねるほど俺はよりダメージが蓄積されてしまいます。

そしてついに・・・C1選手2名にオーバーテイクされてしまいました。

しかしCM1選手ではまだトップをキープしている状態です。

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残すところは後2周回。

マックス(ここまで来たらパンクや機材トラブルを回避して確実に優勝を狙う方が賢明か)

そう思ってC1選手を追いかけるのを止めようと思った時・・・

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下り区間でまさかのチェーン脱落!

バイクが大きく跳ねることによってフロントのチェーンが外れてクランクとフレームの間に落ちてしまいました。

直ぐにチェーンを引っ張りだそうとするも、フレームとクランクに挟まれて取り出せない!

いろいろ足掻くが取り出すことができない!

仕方なくバイクを担いでランニング開始!

しかし、スペアバイクが置いてあるピットまではあまりにも!あまりにも遠い!!!

そうこうしていると、2位の選手に追い抜かれる・・・・

続いて3位の選手にも・・・

 

マックス「ヤバイ!!!どうしろってのよ!もう!!」

焦るマックス。

 

バイクを担いでのランニングは肩が痛いし、腕も疲れるしで、もうウンザリ・・・

というわけで再びチェーンを取り出すことにしました。

もう力いっぱいチェーンを引っ張ります。

バイクに傷がつくのを覚悟で!!!

すると・・・チェーンを取り出すことに成功!

直ぐにはめなおしてバイクに飛び乗り、前の選手を追いかけます!

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しかし・・・根性でペースアップするも追いつくことができずにフィニッシュラインを通過・・・。

 

マックス「・・・・・・・・」

 

しばし放心状態のマックス。

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結果は・・・3位入賞。

機材トラブルで脱落したことを悲しんだ方が良いのか、最後まであきらめずに走って入賞したことを喜んだ方がいいのか・・・微妙でした。

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表彰式のときも

スタッフ「3位、マッドマックス選手!おめでとう・・・いや、残念でしたと言った方がよかったかな?」

マックス「あ・・・いや、おめでとうですね・・・あはは」

内心、超複雑な気分でした。

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悔やまれる結果でしたが、なんとか生きてゴールすることができたマッドマックス。

しかし翌日も広島でレースに参加する予定である。

身体はボロボロ、バイクもボロボロ

とてもじゃないが、レースに参加できるような状態ではありません。

 

マックスの未来に分厚い暗雲が立ち込めている・・・

 

マックス「・・・・・どうすりゃいいんだよ・・・・俺は」

 

 

 

つづく