山口シクロクロス第1戦リフレッシュパーク豊浦 雨の日の惨劇【BURNING UP FOR YOU】
冬の雨
雨は嫌いではない
むしろ雨音を聞くと心が安らぐ
雨が降り始めた時のアスファルトの匂いも嫌いではない
雨の日は決まってアイツの言葉を思い出す
エレノア「雨の日はみんな地面を見るのね」
遡る事30分前
天気予報では正午くらいから雨が降るとのこと。
自分のカテゴリーのスタート時刻は10時なのでなんとかなりそうだと思いながら試走を終える。
それから一端駐車場まで戻ってからスタート準備をしていると・・・雨がポツリ、ポツリと降り始めた。キッズカテゴリーが終了するころには雨は本降りへと変わっていた。
マックス「日頃の行いが悪いのもダメだが、良すぎるのもダメってことなのね・・・やれやれだぜ」
グダグダ天気に文句を言ってもどうにもならない。
というわけでレーススタート!
身の程知らずにもホールショットを決めて先頭に飛び出すODKのマッドマックス。路面が荒れてバイクからすっ飛ばされそうになりながらもハンドルを抑え込み、そのまま担ぎの崖登り区間へ突撃することに成功!
このリフレッシュパークの特設コースはバイクを担いでの崖登り、崖下り、超テクニカルな低速コーナーの連続、落ち葉地獄等々、ありとあらゆる障害物がテンコ盛りで、なおかつ大雨の中で多数のバイクが疾走するため、コースがまるでトラクターで耕されてしまったかのような有様になってしまい、走り難い事この上ない状態になっています。
シクロクロスではこういう超マッドコンディションが三度の飯よりも大好きというスーパードMの人が勢揃いしている中で、唯一人普通の、まともな感覚を持つ、世界標準もしくは歩くデファクトスタンダードことマッドマックスには涙、涙のレースコンディションなのです。
マックス「家でコタツに入って、みかんを食べながらユーチューブの面白動画でも見てりゃよかったな・・・」
崖をよじ登ってからバイクに飛び乗り、そのまま崖を駆け下りる。
マックス「ん!?ブレーキの利きが悪い!?というか悪すぎる!何だこれは!?やめられない!止まらない!カ〇ビーか!?」
速度調整が思うようにできずにマックスのバイクが大暴れする。チェーンは落ちていないようだが危ないところだった。
一般的に雨の日でもディスクブレーキはリムブレーキと比べて良く効くはず・・・なのだが効かない。機械式ディスクブレーキということを考えても効きが悪い。
そうこうしているうちに、コーナーで呆気なく追い抜かれて2位に転落するマッドマックス。
各コーナーでブレーキをかける度に、狙った通りの減速ができずにズルズルと進んで制動距離が長くなってしまう。
ただし、リアブレーキはロックするくらい効いている。しかしフロントブレーキはロックしない・・・というかできない!
ということは・・・多分フロントのブレーキパッドがすり減っているということか・・・?
ストレートや高速コーナーでは前を走る選手とタイム差は殆どないのだが・・・コーナーで差が開いていく
更に悪いことに、長い上り坂が終わると、今度は九十九折の下りが待ち構えている。
直角、ヘアピンが織り交ざる低速コーナーの連続で、しかも下り坂。ここでフロントブレーキの利きが悪いのは致命的。
マックス「うぐぐ、何せ一年ぶりに引っ張り出した埃まみれのマシンだからな。こんなことなら魔改造専門店モンティナで整備してもらうんだった」
だが!パッドが消耗して効きが悪くなっている事を今更嘆いてもアフターカーニバル(後の祭り)なので、良く効くリアブレーキを最大限に使ってテールスライドさせながら慎重に低速コーナーをクリアしていくことに集中する。
その後も、シケインに突っ込まないように早めにバイクから降りるようにして何とか前の選手を追いかけるが差は開くばかり。
さらに、もう一人の選手に追い抜かれて3位に順位を落としてしまいました。
担ぎによる崖登でタイム差を縮めようと努力するも焼け石に水でその差を縮めることはできません。
マックス「もうどうしろってのよ・・・」
頭の中では呪いの言葉がエンドレスでリピートされ続けています。
マックス「早く終われ!早く終われ!」
ここまでキツイ競技は他に経験したことはありません。呼吸が苦しくて口を開けたまま走り続けてしまい口の端からはいつの間にか涎がタラーリ・・・
というわけで、いろいろありましたが落車せずに、そのままの順位でゴールすることになりました。
辛うじて3位入賞しましたがメカトラブルが心残りです。
レース中にODKのジョン・ドウからは1位、2位の選手に追いつけとのチームオーダーが出ていたのですが・・・無理でした。まあ、ODKジャージを表彰台に乗せることには成功したので、一応任務完了ということで勘弁してください。
寒い冬の雨の中、早朝から応援&写真撮影に来てくれたクライシス、ウォルター、そして別の強制労働任務中にこっそりと応援にきてくれたジョン・ドウに感謝します!みんなのお陰で途中でタレることなく最後まで走ることができました。ありがとうございました!
それと、レース終了後、寒さで指が動かない私に代わってゼッケンを外して下さった心優しいお姉さんことジェシカさん!お陰で助かりました!ありがとうございました!
因みに、明日も同じ時間、同じ場所で開催される第2戦にも参加する予定ですが・・・身体はボロボロ、バイクはグチャグチャ、真面に走れる気がしません(涙)
マッドマックスのプライドが底なしの泥沼に沈んでいく・・・