アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

4連休初日の悲劇#2 【雨の日はみんな地面を見るのね】

大雨の中、カルストベルグを上る。

雨はいよいよ激しさを増し、まるで叩きつけるようにマックスに降り注ぐ。

マックス「何で・・・何でこうなる?・・・うおっ!?」

グレーチングリアタイヤがスリップしてビビってしまうマックス。

路面には滝のような水流ができているためダンシングは使えない。

マックス「俺がいったい何をした?

ブツブツ言いながらもペダルを回し続ける。

マックス「こんな俺に誰がした?

もはや呪いの言葉としか思えない。

マックス「そんなに俺が憎いのか?

他人に恨まれるのは得意です。

閉鎖された某ホテルを通り過ぎてようやく頂上へ到着するマックス。

そこには・・・

マックス「人影が・・・ない」

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4連休ともなれば、大勢の観光客でにぎわっている展望台ですが・・・誰も居ません。

観光ガイドの人がブースに座っているだけであり、観光客はゼロです。

マックス「まさか、これほどとは・・・カルスターの中にも・・・誰もいない」

カルスターはオープンしていますが客はいません。

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というわけでA-LIMITEDを残してお店に入ることに。

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前回のブログではバニラでしたので、今回はネタ的にチョコソフトクリームにしました。バニラをあれだけ大絶賛しておきながらのこの所業。
マックス「チョコも美味しいんだよな。でもバニラも良いよな」
そんな欲張りなあなたにはミックスというものがありますのでよかったらどーぞ。

ここでしばらく雨宿りする。

雨の勢いは弱まらない。

激しい雨がカルスト台地に降り注いでいる。

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大昔から、幾度となく繰り返されている自然な光景。

マックス「何だか心が安らぐ・・・何故だろう?」

一人でぼんやりと窓の外を眺めている。

外には誰もいない。

地面には大きな水溜まりができている。

そこに大粒の雨が降り注いでいくつもの波紋が出来ては消えていく

マックス「・・・・・・・・・」

その様子をぼんやりと眺めるマックス。

波紋ができては消えていく。

何となく花火を見ているような気がする。

花火は嫌いではない。

一瞬だけ輝いて直ぐに消えて無くなる・・・その刹那的な感じが好きなのだ。

 

マックス「・・・・なんだか懐かしい感じがする。この光景を・・・俺は昔見たことがある」

デジャヴュ(既視感)に戸惑う。

マックス「・・・雨宿り・・・・・・・・・・」

何かを思い出せそうな気がする。

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「雨の日はみんな地面を見るのね」

 

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焦点の合わない目で地面を眺めているマックス。

どれくらい時間が経過しただろう。

マックス「雨脚は弱まらないか・・・しゃーないなぁ~行きますか!!

雨宿りして雨が弱まるのを待っていたが、この様子では何時間かかるかわからない。

諦めてA-LIMITEDで走り出す。

マックス「雨のカルストロードを走るってのも良いもんだな」

大正同方面に向かうルート上にはカルストベルグのような上り坂は存在しない。下り坂を駆け抜けていく・・・その時である!!

 

マックス「痛ッ!!」

 

下りでスピードアップした途端に、顔面に降り注ぐ雨粒もスピードアップしたため、物凄い衝撃がマックスの顔面を襲う!!

マックス「イタ!・・・・イタタタタ!!!イタイ!!!

次々と顔面に超高速の雨粒が直撃して叫び声をあげるマックス。

マックス「グアアアアア!痛いじゃねーか!!どうなってんだよこれ!!!」

痛みを我慢して突撃するマックス。

猪突猛進!猪突猛進!

マックス「雨粒が怖くてマッドマックスなんてやってられるかっつーの!!!」

意味不明のセリフを吐いて勇気を奮い立たせる。

言葉の意味は良くわからんがとにかく凄い自信だ!!

マックス「でも・・・イタ!やっぱり!痛い!イタイ!!ぎゃああああああイタァーーーイ💛💛💛

このまま続けていると、そのうち変な趣味に目覚めてしまいそうなドMのマックスであった。

 

そしていろいろあって、マックスがスタート地点に辿り着くと・・・

さっきまであれほど土砂降りだった雨が何故か急にあがってしまったのである。

 

雨上がりの空を見上げるマックス。

マックス「・・・ま・・・まあ、世の中ってこんなものさ、あっははははは」

 

マックスの心は清々しい気持ちでいっぱいであった。

爽やかな笑い声が響き渡る。

マックス「雨の・・・馬鹿野郎!!!お前なんか大っ嫌いだあああぁぁぁぁ~~~!!!!

訂正、しっかりと恨んでいたようである。

マックス「今度、どっかで悪魔祓いしてもらおうかな・・・いや、割と本気で・・・」

 

 

 

マックスは一人雨上がりの荒野へと姿を消すのであった。

その後、マックスの姿を見たものは誰もいない。