秋吉台カルストロードレース 【天国から地獄へ】
リヴァイとクワトロの活躍でなんとか出走することができたマックス。
とりあえず最大のピンチを乗り切ってホッとしたのも束の間、それは突然やってきた。
ローリングスタートでカルストロードに出てからしばらくしてリアルスタートに切り替わった瞬間・・・集団が一丸となって猛烈な勢いで登り坂へ突撃を始めたのである!
いやあ、痺れるわ・・・もう最初から容赦なしなのね。
それを突破すると平坦区間へ突入、それから長い下り坂へ入っていく。
路面はまだウェットであり、中央線上でバンクさせるとフロントタイヤがズルッと滑ってしまうので慎重にラインを選んで走る。
いったいどんだけスピード出ているんだ?と思いつつとにかく追従する。
因みに、デルタフォースにはガーミンどころか心拍計、ケイデンス計やスピードメーターすら装備されていません。
つまり要するに、計測機器は一切装備せずに走っています。
あ、時計も無いよ・・・トホホ・・・
長い下りが終わると今度は登りだ。
集団がさらに加速して一気に上っていく。
マッドマックスもここはダンシングで付いていく・・・のだが!
マックス「・・・あれ!?脚の動きが・・・悪いぞ・・・何故だ?」
何やら脚に違和感がある。
まだ脚が削れるほど走っていないのに何故か脚が疲弊しているのだ。
マックス「・・・しまった・・・昨日のタイムトライアルの試走時に、ポジション出しの為に重いギアを踏みまくったのがまずかったか・・・」
超久しぶりに直線番長で走ることになったのだが、ポジション出しをする時間がなかったので本番当日の試走で実戦形式でポジション出しを行ったのだ。そこで脚を使いまくったのが失敗だった。当日のタイムトライアル本番も若干脚にダメージが残っていたのだが・・・翌日になっても疲労が消えていない模様。
マックス(もうそんなに・・・長いこと脚がもたないな・・・これはでは・・・)
心の中でタイムリミットが近いのを感じつつもペダルを回すマックス。
前走者のリアタイヤが巻き上げる泥水を顔面に浴びながらも、大正洞を通り抜け、サファリパーク前を通過して信号を左折するマックス。
そこから長門方面へ長いストレートがあるのだが、ここは若干登り基調となっている。
マックス「まだだ・・・まだ千切れるわけには・・・せっかくリヴァイとクワトロが出走の機会をくれたんだ。まだ終わるわけにはいかん・・・」
AZで購入したSF社製のエンジンSF-V8 SPEC01に鞭打ってなんとか付いていく。
長いストレートが終わって左折すると今度はアップダウンがまっている。
ここも登りはダンシングでなんとか集団に付いていったのだが・・・ここで脚に深刻なダメージが蓄積されてしまった。
そして大正洞まで戻ってきて長い上り坂区間に突入した時・・・ついに脚が壊れてしまった。
シフトダウンしてケイデンスを上げて付いて行こうとするが・・・シフトダウンして追いつけるようなスピードではない。
ジリジリと集団から引き離されてしまう。
カルストロードを登り切ったころには既に集団は視界から消え去っていた。
このままでは関門で失格になってしまう。
マックス「まだだ・・・まだ終わらんよ・・・」
平坦区間をTTモードで全開走行するマッドマックスとデルタフォース
もう後先考えずに走るしかない。
中央にある駐車場のスタッフがマックスに声をかける。
スタッフ「タイム差3分!まだ行ける!」
マックス「おおっ!オッケーーーー!!」
さらにペダルを回しまくるマッドマックス。
つづく