アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

秋吉台カルストロードレース 【カルストベルグの恐怖】

カルストロードの終端に到着するも既に集団は影も形もない。

マックス「・・ッ!!」

一瞬心が折れるが首を振って気を取り直す。

ここから長い下り坂に突入する。

右に、左に、デルタフォースをヒラッヒラッと、バンクさせながら落ちるように下っていくマッドマックス。

実はマッドマックスは昔オートバイ乗りだったのである。

休日の早朝にカルストロードを爽やかに流していたあの頃が懐かしい。

そしてあの事故で・・・詳しくは・・・説明が面倒なので興味がある人はブログの1話から順番に読んでくれ!

周囲に選手がいないため、道幅いっぱい使ってキレキレのダウンヒルでタイム短縮を狙っているのだが、路面はウェットだ。

調子に乗っていると中央線で滑って転んで天国へ逝ってしまう。

マックス「これで事故って天国へ逝ったら・・・って!俺はいったい何回死ねば気が済むんだ!?もう天国逝きはごめんだぜ!マッドマックスセカンド(2代目)を舐めるなよ!」

路面の凸凹で吹っ飛びそうになりながらもデルタフォースにしがみ付いて、転がり落ちるように下っていく。

そして最後のヘアピンコーナーを立ち上がって、交差点へ突入する。

信号を右へ曲がると・・・そこにはカルストベルグが聳え立っていた。

マックス「カルストベルグ何ぼのモンジャ!!地元ポタリングサイクリストのマッドマックスを舐めるなよ!地元ポタリング仲間と何回ここを上ってカルスターの石窯パンのサンドイッチやソフトクリームを食いにいったと思ってんだ!!地元ポタリンガースピリッツ見せてやんよ!!!!突撃じゃああ!!!おりゃあああ!!!」

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だがしかし・・・。

ガキーーン!!

 

見事に弾き返されるマッドマックス

最初の勢いはどこに行ったのか、途端に超スローペースになってしまった。

マックス「バ、馬鹿な・・・・カルストベルグ・・・お前ってこんなに強かったか?地元ポタリンガーの俺の攻撃がまるで通用しない・・・・」

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ここに来るまでに脚を削り過ぎてもう何も残っていないマックスと思われたが・・・

マックス「よし、ここは必殺のマッドダンシングで! よっこらしょっ!!

どうでもいいが、歳がばれるぞマックス。そうして、ダンシングしようと立ち上がった瞬間!!

 

シュルシュル・・・・シュリュシュリュ・・・・

マックス「えぇぇぇぇ~~!?」

リアタイヤがスピン!

カラカラ空回り~♪

路面はまだ乾いていなかったのだ。濡れた路面のカルストベルグで思いっきりトルクをかけたマッドダンシングをすれば普通、こうなるワナ。

これでマッドダンシングは完全に封じらた。

マックス「もうどうしろっての!?!今の俺からマッドダンシングを取ったら何も残らないじゃあないか!?」

仕方なくファイナルローでノロノロと登っていく。

 

所詮はポタリンガーのマッドマックスである。

ヒルクライマーのように激坂を軽やかに登ることなどできるはずも無かったのである。

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ファイナルロー>もしもの保険>持ってて良かった♡

を、カルストベルグ最初から使い始めてしまったため、もうどんだけ時間かかってるのか考えたくもないくらい前に進まない。

そんな時!

どこかで聞いたことのある声が・・・

スパロウ「マックス頑張れ!!」

マックス「ああ!みんな!!」

ODKの仲間が応援に来てくれていたのである。

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ウォルター「もうちょっと!頑張れマックス!」

マックス「ゴメン・・・もう無理ポ

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と言ってみたものの、せっかく雨の中応援に来てくれたODKのみんなにちょっとだけ応えようとするマッドマックス。

顏が若干ニヤケテいるのご愛嬌ということで赦してやってください。

だがしかし!!!ペダルを思いっきり踏むも・・・既に脚が壊れており思うようにペースアップできずにニヤケタ顔が苦悶の表情に早変わりするマッドマックス↓

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マックス「誰だ!こんな激坂作った奴は!?責任者出てこい!!」

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ODKの声援によって一番斜度がキツイ区間をなんとか突破。

過ぎ去っていく後ろ姿に、何となく哀愁が漂うマッドマックス。

ホテル前を通過してカルスターのある駐車場へ入る途中、丘の上の観客やGRPのチームメイトからも「マックス!頑張れ」と何度も声援を頂きました。

この場をおかりしてお礼申し上げます。ありがとう!みんな!

そこには、赤旗を持ったスタッフがDNF(制限時間超過による失格)を告げる。

ここでマッドマックスのレースは終了したのであった。

マックス「・・・・ここまでか・・・無念・・・」

ゆっくりとバイクを進めていくと、そこには・・・。

 

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〇〇「マックス!!」

マックス「え・・・?」

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レッドフォックス「マックス、お疲れさま。遅いから心配したよ」

マックス「いやあ、面目ない」

デイジー「お疲れさまでした。遅かったから落車したのかと思ったよ」

マックス「ご心配させて申し訳ない。とっくに千切れて一人旅で苦しかったのなんの・・・いやあ、マイッタ」

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最後は爽やかなスマイル0円のマッドマックスでした。

今回は計測チップ忘れの対応、カルス路ロード往路の下りの風除け等のサポート、恐怖のカルストベルグでの声援等々、仲間の助けによってここまで辿り着くことができました。

全てのチームメートに伝えたい。

 

みんな、ありがとう!

 いやあ、仲間ってイイネ!