アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

【おおいたサイクルロードレース】#03 真面目に走れ!この野郎!

あれからいろいろあって・・・

 

そうこうしているうちにレース開始時刻が近づいてきました。

マックスもジャージに着替えてバイクチェックも完了。

いつもならスタートまでの間、絶望の表情でビクビクしているマックスなのだが・・・今日は何故か超爽やかなスマイルである。

 

スマイル0円!!

 

なにやら余裕すら感じられる程のこの笑顔だ。

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これは何かとんでもなく悪いことの前兆である可能性が非常に高い。

 

やはり富士山は噴火するのだろうか?

 

いや、そんな生易しいものではないのでは?

 

東京湾からゴ〇ラが上陸して、日本海側からはモ〇ラが襲来し、空からはキング〇ドラが襲い掛かって来て、メカゴ〇ラが地面から現れるくらいのことはあり得るだろう。

 

これにはきっと何かがある。

 

マックスのスマイルの裏にはきっと恐ろしい何かが・・・

 

 

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えーーーと・・・訂正します。

ゴ〇ラでも、モ〇ラでも、キング〇ドラでも、メカゴ〇ラでもなく、シャルロット団長が応援&写真撮影に来てくれたからでした。

 

シャルロット団長を怪獣と同列に並べてしまって後でボコボコにされるのでは?と若干後悔するマックスであった・・・のは、ココだけの話だ。

 

スタート直前のジョニーとマックス。

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 この時、マックスは未だ余裕の表情であった。

これが死にそうな苦悶の表情に変わることになるのは時間の問題である。

そしてスタート。

今回のレースはマスドスタートだ。

上り坂を一斉に走りだす選手たち。 

マックスはと言うと・・・クリートキャッチをミスって少し後退したが、直ぐに立て直して中盤くらいまでポジションを上げることに成功。

上り坂が終わると今度は駐車場区間へ突入する。

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集団が猛スピードでコーナーに飛び込む。

段差もあるため気を抜くと吹っ飛ばされてしまうのだ。

とにかく集団の中央よりも前側で走ることを意識してポジションを調整していく。

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そして今度は下り区間へ突入。

ここからは更にスピードが上がっていく。

右に、左に、ヒラヒラとニールプライドをバンクさせながら走り抜けるマックス。

そんな中、前方で落車発生!

幸いマックスには被害はない。

 

と油断した瞬間!

 

今度はマックスの左前方で前走車の後輪と、後方のバイクの前輪が接触してバランスを崩しかける出来事が発生!

幸い落車までには至らなかった。

 

その直後に怒声が飛び交う!

 

マックス「・・・いやあ、怖いわ・・・マジで」

下り区間が終了すると、今度は長い上り区間へ突入する。

マックス「来たか!問題はここだ!ここで遅れたらレース終了だからな!」

マックス得意のマッドダンシングで上っていく。

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全選手がここぞとばかりにアタックをしかける。

登り坂で集団を振るい落とそうとスピードアップするドSの選手達!!

 

マックス「だから!上り坂でスピードアップすんじゃねーよ!!この野郎!!鬼か!?

 

文句言いながらもマックスもガンガンペダルを踏んで上っていく。

この時点で集団から脱落していく選手がチラホラ現れてくる。

何とか集団内に残ってスタートラインを通過するマックス。

とりあえず1周回目は千切れずに済んだ。

そして2周回目に突入する。

集団のペースは全然落ちていない。

いや、それどころかペースアップしている。

マックス「誰だ!?こんな嫌がらせのようなペースで走ってる輩は!?心臓麻痺しちまうだろ!!」

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文句ばっかり言いながらもなんとか2周回目も集団内に残ることに成功するマックス。

 

マックス「ぜぇ~ぜぇ~ぜぇ~~・・・やばい・・・心拍上がりまくりだ・・・」

 

上りでパワーを出し過ぎてオーバーヒート気味になるマックス。

このため集団後方に落ちてしまう。

 

マックス「マズイな・・・上り区間までにポジションを回復させないと千切れるぞ

 

そして3回目の上り区間に突入する。

恐ろしいことに、この周回の上りで更にペースが上がった。

マックス「ちょ!!なんだこのペースは!!!」

ジリジリとマックスが集団から落ちていく。

マックス「チッ!!誰だよ!嫌がらせか!!」

集団はさらにペースアップ!

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そして・・・マックスは集団から脱落したのであった。

 

マックス「・・・ここからは一人タイムトライアルだ!」

 

気を取り直してタイムトライアルモードで走り始めるマックス。

単独になるとコーナリングのラインが選び放題なので気が楽だ。 

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調子に乗ってガンガンペダルを踏むマックス。

しかし単独だと空気抵抗が辛い。

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 マックス「キツイ・・・苦しい・・・ヤバイ・・・ちょっとペースダウンするか・・・」

と、マックスが手抜きをしようと企んでいると・・・

 

シャルロット「マックス~~♪ がんばって~~!!」 

 

MADMAX応援団シャルロット団長の声援が聞こえてきた。

反射的にカメラ目線になるマックス。

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マックス「シャルロット団長・・・!?うおおおおぉぉ~~!! マックスいきまっくす!!!

シャルロット「がんばれ~マックス!!」

 

シャルロット団長の前だけフルスピードでペダルを踏みまくるマックス。

マッド・・・・まさにマッドマックス

 

真面目に走れ!この野郎!! 

 

※カメラ目線・・・に見えますが、マックスは真面目に走っています。

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どう見ても、思いっきりカメラ目線・・・に見えるけど気のせいです。

本人はマジで走ってます。

手加減抜きの本気モードです。

余裕などありません。

笑顔に見えるのは目の錯覚です。

 

そんなこんなで集団から千切れた選手たちとローテーションしながら走ったのですがタイムアウトでDNF。

 

マックス「・・・無念

 

大分県まで遠征して結果を残すことができずに肩を落とすマックス。

協力してくれたチームメートに申し訳ない。

 

マックス「せっかくシャルロット団長が応援してくれたのに良いところ見せられなかった・・・残念だ・・・」

 

訂正します。

ダメだコイツ

 

 

 

誤解の無いように捕捉します。

全力で走っての結果です。

手抜きなど一切していませんので念のため。