アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

4連休最終日#3 【食うか喋るかどっちかにしろ!!】

伝説のトマトソフトクリームを食べ終えた我々取材班は急遽ブラジルへ飛んだ。

そういえばむつみ縦走駅伝に参加したときに振る舞われた豚汁は美味かったなぁ~♪

マックス「うり坊の里まできたら、ついでに津和野に行くのが常識だよな」

ジョシュア「お前の常識なんて知らねーよ」

むつみから津和野まではそれほど遠いわけではない。

315号線を南に向けて走っていく。

途中で津和野へ向かう道へ左折すると、今度は長い下り坂が続く。

ジョシュア「ここからはずっと下り坂が続くよな。行きは良いんだが、帰りは上りばっかりだと思うと面倒だな」

マックス「9号線から帰るという方法もあるが、この道を戻る方が時間的には早いぜ」

この道はとても面白い特徴がある。

それは、橋の数の多さだ。

津和野の街中に行くまでには、数多くの橋を渡っていくのだが、面白いことにその一つ一つの橋に名前がつけてあるのだ。

それもとても小さな橋にも結構真面目な名前がつけられている。

マックス「俺だったら、橋A、B、C・・・とかにしちまうなぁ~」

ジョシュア「マックスのネーミングセンスは相変わらず最悪だな」

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というわけで某神社に到着。

ここからの眺めは最高である。

津和野の趣のある街並みを一望することができるのだ。

街の中央には大きな川が流れている・・・というよりも、この川沿いに街が出来ていると言った方が正しいのだろう。

マックス「ジョシュア、ココでしばらく待っていてくれないか?」

ジョシュア「いいけど、どこ行くんだ?」

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マックス「俺、この神社で悪魔祓いしてもらってくるわ」

ジョシュア「・・・悪魔祓い・・・?」

真顔で言うマックスにどうやって突っ込んでいいのか困惑するジョシュア

マックス「ああ、神社ならやってくれるだろ?」

ジョシュア「いや・・・普通のお祓いならやってくれると思うが、悪魔祓いは専門外だと思うぞ」

マックス「な・・・何だと?」

ジョシュア「悪魔祓いならカトリックエクソシストに頼むんだな。」

マックス「そうか・・・似たようなもんだと思っていたが・・・キリスト教会じゃないとダメか。無念」

 

ジョシュア「・・・・生きろ、マックス」

因みに津和野にも教会がある。

鯉が飼育されている川の直ぐそばなので是非立ち寄ってみてください。

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ジョシュア「今日は4連休最後の日曜日なんだが、観光地にしては人が少ないな」

マックス「ああ、例のアレの影響かな」

連休は多くの人出で賑わっているというイメージだったのだが・・・。

観光客はほとんど見当たらない。

それどころか地元に人もほとんど出歩いていない。

道行くクルマも地元ナンバーばかりである。

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ジョシュア「津和野と言えば獰猛なが有名だよな」

マックス「お前・・・獰猛は余計だろ」

ジョシュア「嘘だと思うなら鯉の餌投げ込んでみろよ」

水中には巨大な鯉がウヨウヨしている。

普段は大人しいが餌を与えられるとバトルロイヤルが始まるのだ。

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しばらく鯉と戯れるマックスとジョシュア。

ジョシュア「するのかな?」

マックス「認めたくはないが・・・若者にそのネタ分かる奴は皆無だと思うぞ」

こいつらのメンタリティはさっぱりわからない。

いや、わかりたくもない。

マックス「そろそろ昼飯にするか」

ジョシュア「そうだな。俺はいつもの茶店の蕎麦が食いたいな」

マックス「そうだな。あそこで食うか」

というわけで、津和野駅近くにある茶店へ向かうことにする。

のどかな街をノロノロと進んでいく。

細い道を走りながら左右に立ち並ぶお店を何気なく眺めていると・・・ある店の前で気になるものを見つけて停車するマックス。

ジョシュア「どうした?何か気になる店でもあったか?」

マックス「あ、あれを見ろ!」

真顔のマックスが指さす方向にあるものとは・・・?

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マックス「マヨラーメン・・・」

ジョシュア「マヨラーメン!?・・・気になる」

マックス「ブログのネタに食いたい・・・」

腐ってもブロガーであるマックス。

ブロガー魂が付いたようだ。

ジョシュア「俺もどんなのか食ってみたいが・・・が蕎麦を食べるモードになっちまってるからな」

マックス「う、俺も・・・今日は蕎麦を食いたい気がする」

訂正、ブロガー魂は弱火で直ぐに消えてしまったようだ。

心惹かれながらもマヨラーメンとサヨナラする。

いつかまた逢う日まで達者で・・・マヨラーメン。

因みに、マックスはマヨラーではありません。

根っからのたい焼き派です。

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津和野に来ると必ず立ち寄る茶店である。

マックス「やっぱここだよな。津和野といえばここを外すわけにはいかないよ」

この店の雰囲気は最高である。

マックス「このお店、どことなく昭和一桁の時代を思い起こさせる雰囲気なんだよな」

店内をゆっくりと見渡すマックス

何やら昔懐かしいオブジェクトが所狭しと並べられている。

それこそ玩具箱をひっくり返したように。

実にレトロな感じが漂う店内。

マックス「まあ、昭和一桁の時代がどんなだったのかは、実際のところは知らんけど

ジョシュア「ズコォォーーーー!!そこまでしみじみ言って知らんのかい!!

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マックス「俺は山掛けそばの大盛と冷やしぜんざいにするかな」

マックスがこの店に来たら高確率で注文する組み合わせだ。

ざる蕎麦、団子という組み合わせになることもある。

ジョシュア「なら俺も同じのにするわ」

注文すると、豆茶を頂きながらボケーーとする2人

この豆茶は実に美味しいのである。

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蕎麦ができあがった。

早速食べ始めるマックスとジョシュア。

マックス「やはりこういう店で食べるなら蕎麦に限るよな」

ジョシュア「あぁズルズル・・・そんズズズズゥゥ~~よな!ズルズルズルーーーーってね!」

何を言っているのかさっぱり理解できないマックス。

理解するためには、こいつ専属の通訳を呼んでくるしかないようだ。

マックス「食うか喋るかどっちかにしてくれないか?」

一瞬、考える素振りを見せかけるジョシュアだが次の瞬間!

ジョシュア「ズルズルズル~~

無言で食べ始める。

マックスのことなどアウトオブ眼中のようだ。

マックス「うっ!?」

ジョシュア「ズルズルズル~ズズズ~~~!

マックスを完全に無視して食べまくる。

マックス「・・・俺が悪かった。食うのを止めて喋ってくれ」

完膚なきまでに叩きのめされたマックス

マックスの完敗である。

マックス「く、悔しい・・・」

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そしてデザートには冷やしぜんざいを頂く。

暖かいぜんざいもあるのだが、この季節は冷やしを選ぶのが正解である。

白玉団子が沢山入っていてとてもいい感じだ。

中央にはも見える。
マックス「黄な粉餅にも惹かれるが、やっぱこの季節は冷やしぜんざいに限るぜ」
マックスの好物はたい焼きなのだが、津和野名物の源氏巻きやどら焼きも好きなのだ。

そしてぜんざいも。

要は小豆が好きなのだろう。

因みに芋羊羹も好物である。

皆さん、どっか旅行に言ったら是非お土産で買ってきてください。

 

このお店、マックスが自信をもっておススメします!

津和野で食事に迷ったらここに行けば間違いありません!

断言します!

 

デザートを食べ終わって、再び津和野の街を自転車で散策する。

マックス「やっぱり最後の〆はソフトクリームだな」

ジョシュア「そうだな。ワサビソフトでも食べに行くか?」

実は津和野にはワサビソフトという謎の食べ物が存在するのだ。

食べたことのない人は・・・まあ食べてみろ。

マックス「そうだな・・・ん?」

急に立ち止まるマックス。

そこには魅力的な看板が見える。

マックス「源氏巻きアイスだと!?」

ジョシュア「何?それは食ったことないな。それにしようぜ」

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というわけでお店に突入する。

マックス「源氏巻きアイスください」

店員さん「はい。お店の中でお召し上がりになりますか?よろしければ豆茶をお出ししますよ」

マックス「え?いいんですか?では是非!」

というわけで、店内で源氏巻きアイスを食べることにする。

冷たい源氏巻きアイスと冷たい豆茶を頂くマックスとジョシュア

店員さん「今日はどちらから来られたんですか?」

マックス「今日は萩市からなんですよ」

店員さん「萩市から自転車で来られたんですね」

萩市から津和野に自転車で来たと聞いても驚いていないようだ。

多分、遠くからやってくるサイクリスト達からいろいろ話を聞いており、萩市くらいの距離では何とも思わなくなったのだろう。

マックス「連休なのに、観光客が少ないようですね。アレの影響ですか?」

店員さん「いいえ、今回は大雨のせいですね。連休の初日、2日目の大雨で客足が遠のいてしまったんですよ」

マックス「ああ、そういうことですか。よりによってこの時期に・・・大変ですね。ところで、源氏巻きのばら売りはありますか?」

店員さん「ありますよ。何本ご入用ですか?」

マックス「帰りの道中でのカロリー補給に1本ください」

店員さん「はい、こちらになります。それとよかったらこれをどうぞ」

源氏巻きを受け取ったマックスに、店員さんがビニール袋を差し出してくれる。

ビニール袋の中身は源氏巻きの耳の部分が入っている。

マックス「え?いいんですか?」

店員さん「はい、少ないですがどうぞ!」

マックス「じゃあ、ありがたく頂きます!」

店員さんにお礼を言って店を後にする。

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源氏巻き1本とほぼ同じ量の耳の部分が入っている。

マックス「源氏巻き1本でこんなに貰ってしまって悪かったな・・・うーーん、クルマだったらもっとお土産買うところだが、ジャージのバックポケットしか収納ないし・・・また次回ってことで」

こうして連休中、悲惨な目に合い続けてきたマックスが、最後の最後で小さな幸せを感じることができたのでした。

思えば連休に限らず、日頃から虐げられ、いつも邪魔者扱いされているマックスに優しくしてくれる人など天然記念物並みに貴重な存在である。

マックス「今夜はきっと・・・で枕を濡らすことだろう」

最近涙もろいマックスなのでした。

 

そして帰路につく2人。

夕方には西から雨雲がやってくるという情報があり、全速力で同じ道を戻っていくマックスとジョシュアであった。

 

大団円

 

というわけで、次回はフェイスブックにだけ投降した出来事を抜粋してシリーズものとしてお届けします。

シリーズ名は【Lunatic dawn】です。

既に数話書き終えていますので随時投稿します。

お楽しみに♪

See you again ♪