アイツが天国から還ってきた 夢幻のマッドマックス Millennium編

The goal of all life is death. 凄惨な事故による心肺停止状態から仮初めの命を与えられ、アイツが天国から還ってきた。アイツは夢か幻か?だがアイツは残り少ない時間を自ら削って死に急ぐ。これはアイツの命が燃え尽きて灰になるまでの記録である。この命の終焉の刻まであと僅か・・・全ては時の中に・・・

導かれし愚か者たち 【お前ら馬鹿じゃねーのか?】

本日のキーワード

お盆休み

最高気温36℃

熱中症に気を付けてください。」

「屋外で活動する時はこまめな水分補給と休憩を・・・」

灼熱地獄

世界で一番熱い夏

「今日、熱中症で病院へ搬送されたのは・・・」

 

皆さん、猛暑が続くこの夏を如何お過ごしでしょうか?

賢明なブログ読者の皆さんは、涼しい部屋でアイスコーヒーを飲んで、昼には素麺でも食べて快適に過ごしていることでしょう。

多少Mのブログ読者の皆さんは、早朝や夕方にランニングやサイクリングで適度に汗を流していることと思います。

 

 

と こ ろ だ が

 

 

灼熱地獄のきらら博記念公園で!

県内屈指の猛者達を集めて!

何が悲しくて阿鼻叫喚の地獄絵図そのものの!

熱中症でバタバタ倒れても全く不思議のないような環境で!

 

諸君

県内在住の超ド変態の諸君

諸君に問おう

灼熱地獄の練習会を望むか?

生死の境を彷徨うような練習会を望むか?

あまりの暑さで意識朦朧とする練習会を望むか?

最後は誰一人まともに動ける者がいなくなる情け無用の練習会を望むか?

コースが焼け野原になるような血で血を洗う練習会を望むか?

 

 

超ド変態一同「是非ともやりましょう!!」

 

よろしい。ならば練習会だ。

 

マックス「お前ら馬鹿じゃねーのか?」

あのマックスが珍しく正論を言っている。

明日はが降るかもしれない。

マックス「全員、1人の例外もなく、発狂しているとしか思えん。勝手にやってくれ、付き合いきれねーよ」

あのマックスがまたしても正論を言っている。

しかし、お前のフルネームはマッドマックスだということを忘れていないか?

マックス「・・・・・・・テヘッ💛」 

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というわけで、きらら博記念公園に県内各地から導かれし愚か者達こと「超ド変態」11名が集まる地獄のような練習会に参加することになったマックス。

参加資格は「県内在住&自他ともに認める超ド変態&自己責任」ということだ。

マックス「俺・・・一応は命知らずの死に急ぎ野郎なんだけど・・・この練習会はちょっと・・・」

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 朝早くから集合する超ド変態達。

マックス「お前らお盆休みに何やってんだか・・・呆れてモノも言えねぇぜ」

お前も含めてな。

マックス「お前ら暇か?他に楽しいことないのか?」

だからその筆頭がお前だ。 

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 というわけで練習の準備完了。

この時点で既に暑い。

というか、既に早朝とは思えないほどの気温である。

マックス「・・・この暑い中練習会やるなんて正気とは思えん。走る前から眩暈がしてきたぞ」

 そんでもって検温、体調の確認後、個人タイムトライアル開始。

30秒毎に約4キロのタイムを計測する。

次々とスタートしていく参加者たち。

いよいよマックスの出番だ。

マックス「ちゃっちゃと走って休憩してやるぜ!」

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 粋がって走ったものの・・・ゴールする頃にはあまりの暑さで全身から大量の汗が噴き出していた。

マックス「な、なんじゃこの汗の量は!?俺はどんだけ水分失ってんだよ?」

ジャージを絞ったら汗がボタボタ流れ落ちていく。

直ぐにスポーツドリンクをガブガブ飲んでから、クルマの中で横になるマックス。

マックス「も、もう練習はこれだけで十分かな・・・・」

あまりの暑さで影から出る気力が既に無いのだが・・・休憩の後、今度は全員でコーナリングの練習をすることになりました。

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 マックス「・・・雨でも降ってくれないかな」

空を見上げると雨雲など皆無である。

あまりの暑さにヘルメットを触ると・・・

マックス「・・・ウオッ!?熱いぞ!これはヤバくね?」

ペダルを踏む足に力が入らないと思ったら、身体がオーバーヒートしていたようだ。

意識が遠のきかけた頃、コーナリング練習が終了。

マックス「ゼェ~ゼェ~・・・やっと終わった・・・水だ!水と塩分プリーーズ!!」

終わってから、またしても日影に逃げ込んで、持ってきたスポーツドリンクをがぶ飲みする。2リットル持ってきていたが、これで全部飲んでしまった。

水分補給はできたが塩分が不足している。

マックス「しまった・・・塩分忘れたわ」

補給用の塩の錠剤や塩飴を持ってきていない。

マックス「仕方ない・・・白い粉でも舐めとくか・・・」

※白い粉:スポーツドリンクの粉末です。危険な薬物じゃあないよ。

塩分といえば、先日塩焦がしキャラメル味という想像しただけでワクワクしてくるナイスな飴をレベッカからもらったのだが、これが実に美味しかったのだ。レベッカのことは、今までは単なる体力ド変態だとばかり思っていたのだが、この功績によって味のわかるド変態にランクアップしました。というわけで、帰りにドラッグストアで買って、今後は補給バッグにレギュラーメンバーとして常備しておくことにしよう。

その後、クルマの中で死んだように横たわるマックス。

15分後には20キロのクリテリウムが行われるとのこと。

マックス「もう・・・もういいよね?棄権しても」

既に暑さで疲れがピークに達している。

 

マックス「もう充分頑張った。後は見学しておこうかな」

 

その時である!!

マックスの脳裏に変な奴の台詞がよぎる。

 

俺に後退の文字はない!

俺は敵に後ろは見せない!

このままでは終わらん!

 

 マックス「誰だったかな?こんな暑苦しい台詞を真顔で言う奴は・・・」

 

マックスの左頬がチクリと痛む。 

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 こうして地獄のようなクリテリウムに参加したマックス。

マックス「お前らこのクソ暑い中、レース速度で走って死ぬ気かよ?」

もう情け容赦のない、血で血を洗う地獄のようなレースが展開されたのであった。

なんとかゴールスプリントまで生き残ったマックスではあったが、その後は足腰立たなくなってしまいました。 

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 最後は、超ド変態が揃って記念写真

マックス「こいつらと付き合ってるとがいくつあっても足りないぜ・・・」

 

というわけで、無事?練習会終了。

 

野暮な用事のため、速攻で暗闇の荒野へと一人姿を消すマックス。

その後マックスの姿を見たものは誰もいない。